23-24シーズンの久保建英とレアルソシエダを振り返る
はじめに
23-24シーズンは久保建英を通してレアルソシエダを見るのが2年目ということで、このクラブのことを少しはわかってきたのとCLに出場したことで新たに感じた事も多かったのでそういうことを書き残したいと思った。
先に言っておきたいのは、このブログを書くにあたって何かを詳細に調べたり、試合映像を見返したりはしておらず、ほとんどXと自分の記憶頼りに書いたので事実関係等で間違った事を書いてしまっていることがあるかもしれません。その時はすみません。また、自分がわかるのは久保が移籍してから2シーズンのソシエダのことであり、過去のソシエダのことは全くわかりません。そのため過去から現在を視るという解像度は低いので、古参のソシエダガチファンの方からしたらこいつ全然わかってねえなってなる可能性もあります。というか、結構批判的なことを書いているので、ソシエダを本当に愛している方は読まない方が良いと思います。その方が心の健康に良いです(笑) 普段ソシエダを見ていて思っていることをガチで本音で書いています!まあこのブログは久保建英を見るためにソシエダを見ている方向けです。最後の注意点として、ここに書くことは個人的な意見や考察です。色んな意見があるかと思いますが、そういうものとしてご理解のほどよろしくお願いします。
ここまで保険に保険を重ねたので、不安を感じた方いるかもしれません。
安心してください。書いたことには結構自信があります!太字部分は自分が特に強調して言いたいことです。少し長文にはなってしまったので、暇な時にゆっくり読んでいただきたいです。それではよろしくお願いします。
※このブログを書くにあたり、画像がどうしても必要だと感じたためXやinstagramなどのSNSやニュース記事に載せられている画像を使用させていただいています。この場にはなってしまいましたが、感謝の意を述べさせてください。久保建英やレアルソシエダに関する画像をSNSや記事に載せてくる方々、いつもありがとうございます。
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1,今シーズンの結果と感想
1,コパデルレイ:準決勝敗退
準決勝でマジョルカを引くという豪運に恵まれたので勝たないといけなかった。決勝はソシエダとビルバオというみんなが見たかったバスクダービーになるはずだったのにさぁ、、
ただそのマジョルカも久保がいた頃のような単なるクソ雑魚チームではなくかなり仕上がっていた。5バックを敷き、まずは簡単に点を取られないようにする。その5バックもただただ引いているだけではなく、可能だったら前からちゃんとプレスをかける。敵チームのキープレイヤー(久保)にはマンマーク気味に選手を付かせ自由にさせないようにしていた。無理に後ろから繋ぐことはせず前にいる空中戦が強いムリキに当ててセカンドボールを拾う。ゴール前にクロスを放り込み、これまた空中戦が強い選手を活かす。チームの戦術的コンセプトが明確であり、さらに選手の強度も高く久保がいた頃とは見違えた”戦える”チームになっていた。アギーレはマジョルカを生まれ変わらせた。自分はアギーレのことを好きではないがここまで見せられると褒めなくてはならない。監督としては優秀だ。この試合は監督差で負けたと言っていい。マジョルカの監督が今まで通りのへっぽこならPK戦までいってないと思う。マジョルカは、チームの120%の力を引き出されていたが、ソシエダは40%とかではないだろうか。個の質で劣るチームが勝つために必要なことは戦術で上回ることである。アジアカップでは個の質で優位に立つ日本が戦術で劣り負けてしまった。”ピンチを減らし、チャンスを増やす”というサッカーで勝つための鉄則をイマノルのソシエダはどれだけ実践できているだろうか?今のソシエダよりもマジョルカのほうが久保はボールに触れるし活躍できそうだと冗談抜きで思ってしまった。タイトルを獲りたいと言っていた久保が当時あんなにも弱かったマジョルカに負けてしまった時の気持ちを考えると辛い。。
2,CL:ベスト16敗退
予選は、インテル、ベンフィカ、ザルツブルグとスペインの中堅クラブであるソシエダでも勝ち抜ける可能性が比較的高い組み合わせだった。ただ、インテルは世界的なビッグクラブだし、ベンフィカはポルトガル(世界的に活躍してる選手多いからリーグのレベル高いんだろうなぁ)の強豪でザルツブルグもたぶんオーストリアの強豪である。この3チーム相手にレアルソシエダがどれだけできるのかは未知数であった。ソシエダのサッカーが全く通じないかもしれないという不安があったが、それは開幕のインテル戦ですぐに払拭されることとなった。ソシエダの最大の強みである前プレ(同サイド圧縮)がインテルに炸裂したのだ。後半途中まで本当にインテルに何もさせていなかった。イタリアにはあそこまでの強度で前プレをかけてくるチームはないのではないかと思った。イタリアのレベルってやっぱり低いのか?(小声) 前半序盤に運良く得点し、完全に勝ちの流れだったが、途中交代で入った選手がなぜかスタメンの選手よりも運動量や守備強度が落ちる現象(ソシエダあるある)が発動して、前プレがかからなくなり、徐々に押し込まれ始め、インテルに得点を許し引き分けとなってしまった。この時、自分を含め普段から久保を応援しているフォロワーさんも結構キレていたと思うw というのはリーグ戦でも久保や他の主力選手を下げた結果、守備強度や守備インテリジェンスが落ち敵に得点を取られ勝ちきれないということが続いていたからである。※1久保を交代すると、点を取られるから交代してはいけないというのはソシエダを見ていた日本人の共通認識になっていたのではないだろうか。夢に見たCLの舞台、あの強豪インテルをホームに迎えての初戦、試合の流れからして完全に勝ちムード。そんな大事で掴みかけた試合でリーグ戦と同じミスをしたイマノルに対してそりゃ怒る。引き分けに満足気だったイマノルを見てさらに着火したよ。
勝てる試合だったとはいえ、インテル相手に内容も良く引き分けという結果はソシエダの選手たちに自信をつけさせたに違いない。自分はイマノルにぶちギレはしたが、CLイケるやんとはなっていた。
その後のベンフィカ戦やザルツブルグ戦はそんなに覚えていないが、楽だったという印象がある。はっきり言ってしまうと、CLに出場してるチームではあるが普段ラリーガで戦うチームよりも強くなかった。それはなぜか?と考えたときに前プレの圧や守備強度が低いからではないかと思った。そのおかげでいつもより楽にボールを持つことができ、安定して前線にボールを届けることができたのである。圧が弱いから、いつもは中々披露できないスペイン仕込みのテクニックを魅せている選手もいた。やはり守備強度の高さはチームの強さに直結するのではないか?CLの予選を通して感じたのは普段ソシエダが戦っているラリーガという場所は守備強度が高く、ボールの扱いが上手い選手が多いかなりレベルの高いリーグだったのでは?ということである。実際に試合を見てないので雑な推論ではあるが、セビージャがELで無双してたのは守備時は相手にとっていつも以上の強度押し付けることができて、逆に攻め時はいつもよりも楽な状態でプレーできていたからではないか?と思った。
ラリーガがそのイメージとは裏腹にポゼッションではなく守備のリーグだと僕が嫌いな解説者が言っているのを聞いたことがあって、その時はいまいちピンときてなかったが、今回のCLでそう言っていたことを少し理解することができた。またラリーガがしばしばつまらんリーグと言われるのは、守備強度が高いのにそこに位置的優位(ポジショナルプレー)でボールを運ぼうとするチームが皆無に近く、チャンスになる前に選手が潰され、試合がなかなか動かないからではないかと思った。
2024/5/18追記
後付で申し訳ないが、考えが変わったため訂正。ラリーガの守備が優秀と書いたが、シーズン終盤のソシエダの試合を見ていると前からちゃんと連動してプレスができていなかったり、強度が高くないチームがかなり多かった。3/5のCLのパリ戦以降、グラナダ、カディス、アラベス、アルメリア、ヘタフェ、マドリー、ラスパルマス、バルセロナ、バレンシアとここまで戦っているがその多くの試合で敵チームの前選守備の物足りなさを感じた。ラリーガの守備が優秀は主語が大きかったかもしれない。リーグという大きい括りでどういう特徴があるのか語るのではなく、チーム単位で語るのが正しいと思った。ただCL予選で対戦相手にいつもよりも守備の緩さや楽さを感じたのは本当である。
ELでなぜスペイン勢が強いのか考えてみたんだが、バルサ、マドリー、アトレティコという個の質が他と比べて抜けている以外のクラブでCL権やEL権を得るようなクラブは守備戦術、攻撃戦術、もしくはその両方がちゃんと整備されているからではないかと思った。22-23シーズンにCL権を獲得したソシエダの守備戦術前プレは今季よりも優れていたし、今季にCL権を獲得したジローナは攻撃力がかなり高い。また、今現在EL圏内なのはビルバオとソシエダである。ラリーガでは戦術がしっかりあって、個の質もそれなりに高いクラブがEL圏に入るから、ELで無双していたのではないかと思った。
某解説者がラリーガを守備のリーグと言ったのは、巷でもよく言われがちなスペースの少なさのことかもしれない。プレミアリーグと違ってスペースが少ないからドリブラー等が活躍し辛いということは結構言われがちである。確かにスペースは狭く感じるかもしれない。
正しい立ち位置でボールを運び、チャンスの質が高く、チャンスの回数が多いチームはマジで少ないと思うのでラリーガがつまらないリーグの件についての考えは変わっていない。
ここまで思っていた以上に長くなってしまったが、PSGの話に移ろう。まずは、せっかく予選1位で通過したのに相手がPSGだったのはソシエダはガチで運が悪いし気の毒だった。ビッグクラブに当たりたくないから1位通過を目指し実際に通過できたのにPSGと当たってしまうとは、、他のクラブだったら全然勝ちはあっただろう。
実際に戦ってみてPSGはかなり強いチームだった。今シーズンソシエダが戦ったクラブの中で一番強かったのではないだろうか。質が高いプレイヤーを揃えていながら、サボらずにちゃんと前からプレスをかけてきて、ビルドアップに問題を抱えているソシエダは苦戦を強いられた。前プレが自慢のソシエダよりもPSGの前プレの方が機能していた。個の質が高いPSGはソシエダのプレスをいなすために降りてきて数的優位を作ったり、個人が剥がしたり、ワンツーで守備をかいくぐったり、ソシエダがおよそできないことをして攻撃を機能させていた。PSGはソシエダよりも個の質が高く、ソシエダよりも快適にプレーできていた。質で劣り、戦術でも劣ってしまったソシエダが勝てる目は相当薄かった。
抽選でルイスエンリケのPSGに当たってしまった時点で大分厳しいが、勝てる可能性があったとすれば5バックで挑むことだった思う。5バックでゴール前を堅めて点を取られないようにする、引いてエンバペが大好きなスペースを作らない、久保を守備で疲弊させない、前残り気味で攻撃に徹してもらう。みたいなことができるとワンチャン勝てる未来もあったかもしれない(ただしリーグ戦第35節バルサ戦のような5バックなら無理) ただソシエダはメンバーが揃ってる時は基本4バックだし、スペイン中堅上位クラブのプライドがあるし、イマノルは自分達のやり方を貫き通すタイプである。普段からソシエダを見ている人間ならたとえパリ相手でも5バックなんてやらないことぐらいわかるだろう。やってほしいが、期待するだけ無駄である。それにしてもルイスエンリケは良い監督だな。バルサの監督やってたら今よりも絶対強いやろ、ってか日本代表の監督やらん?
試合を見て気付いたのは、PSGには個人で試合展開をどうにかできるS級もしくはS級の卵みたいな選手がいるけど、ソシエダにはそういった選手がほとんどいないことである。ソシエダ自慢の中盤メリーノやブライスもビッグクラブでスタメンを張ってチームを引っ張れるようなS級には程遠く、言ってしまえば”所詮スペイン代表の控えレベル”である。特にこういう厳しい試合になるとソシエダは頼りになる選手がいなくなってしまう。S級もしくはS級に片足突っ込んでる久保建英を応援している身からすると、やはり味方に物足りなさを感じずにはいられないのである。味方に物足りなさを感じると、早くビッグクラブに移籍してくれ..…となってしまう。僕は久保建英はCLで優勝したい選手だと思っているが、CLで優勝するにはやはりビッククラブ移籍が必須だなと思った。レアルソシエダは世界最高峰の舞台でサディク起用しちゃうのでね、、、
PSG戦後(特に1stleg)に世界的に久保が評価されてたみたいだけど、いつも見ている者からすればあれくらいは普通というか。久保がエンバペを間近で見れたことは大きい経験だったろう。現状、世界一の選手を映像で見るのと実際に同じピッチに立って見るのとでは感じ方が全然違うはずだ。世界最高峰の選手を目指してる久保にとってはショックな出来事だったかもしれない(わからんけど)。ただそういう挫折や失敗みたいな経験は早ければ早いほど良いと思う。選手生命の短いサッカー選手は特に。気づきが早い分だけ、時間的余裕があるし、次の行動が変わって成功に繋げられると思う。久保ならこの経験を大きな成長の糧にしてくれるだろう。
ソシエダのCLを振り返ると、予選は必然の勝利だった。やはり強度の高い前プレは大正義。逆にベスト16は必然の敗北だった。相手が悪い。この大会でソシエダのサッカーを世界に示すことができたし、10年振りにCLに出場するぐらいのチームにしてはよくやったという評価になると思う。
3,リーグ戦:6位
振り返ろうと思って試合結果を眺めてみたんだが、ビッグクラブの試合とかしか覚えてない(笑)。まあレアルソシエダというクラブは、ポゼッションできますという顔をしながら選手の立ち位置がとても悪いから相手のプレスに捕まって一生ビルドアップが上手くいかないのと中央の選手が左利きとかメリーノが右見れない、展開できないとかその他色々な理由でボールが左側にばかり集まり、チームで一番チャンスを作れる久保建英に全然ボールが来ない(キミたち勝つ気ある?)というツッコミどころ満載でストレスフルな状況に加えて、チーム史上最高額で獲得してしまったから使わないわけにはいかなかったサディクというパリピが視野が狭い、ボールを収められない、全てが遅い、体幹ぐにゃんぐにゃん、ボールタッチが大きい、前線守備頑張らない、自己中、共有力が低い、責任感がない、決定力が低いが極稀にスーパーウルトラミドルシュートが決まるというラリーガのCFに求められる基準を全然満たしていない選手のせいで通常時でも上手くいかない攻撃が余計に上手くいかず、お笑いとイライラが提供される地獄でカオスみたいな状況がシーズン、試合全体の半分以上だったと言ってしまっても大げさではないです。めちゃくちゃ塩試合だし、毎週末眠い目をこすって観戦してる人はドMだと思う(笑)でもね、仕方ないんよ。久保建英のプレーをリアルタイムで見るためにはソシエダの試合を見るしかないんや。。。
久保が移籍する前はソシエダはボール握れるんだろうなという幻想を抱いていたが、そんなものはありませんでした。昨季もなかなか限界だったけど、シルバの引退、セルロットの退団(空中戦でマイボールにしてくれることがある、プレス頑張る)、チームの軸であるオヤルサバルやバレネチェアの再三の離脱、サディクの本格稼働など、SBを補強したというプラス面以上にマイナス面が大きく今季のほうが酷くなってしまった。それは結果にも現れてると思う。
ここから少し試合を振り返っていこうと思うが、塩試合が多かったし、基本久保を中心に見てるから、久保が活躍できた試合、できなかった試合、ビッグクラブ等の試合が脳に強く残っていてそれ以外はガチでそんなに覚えていないのでそういう感じでよろしくお願いします。
①第1節 VSジローナ戦 1ー1引き分け
ソシエダの今シーズン初ゴールは我らが久保建英!ムニョスから流れてきたクロスを冷静にゴロで流し込んだやつ。まさか初戦でゴールしてくれると思ってなかったから嬉しかった思い出。シルバと一緒にプレーできないことが決まり荒んでた心が少し晴れた。あとちょっと調べてみたら同点に追いつかれた後に主力選手を交代してるんだけど、この時は控えの選手にも大きな期待を寄せていたことが伺える笑。サディクとかアリチョーね。ジローナが整う前に当たれてよかった。
②第4節 VSグラナダ戦 5ー3 勝ち
久保建英、リーグ戦初の1試合複数得点(ドブレーテ)達成。1得点目は裏抜けからの得点で今までの久保にはあまりない形だったから嬉しかった。2得点目は、カットインからのシュートでまあ相手に少し当たってたみたいだけど、あの形を誰もが作れるわけではない。運が良かっただけではなくあれは久保の実力が引き寄せたもの。ということでこのままハットトリックいっちゃうか?いやでもハットトリックはまた別の日がいいなぁとか思ってたら、得点のチャンスでオヤルサバルにパスを出してたので、ハットトリックという考えは久保の中にはなかったっぽい。そのパスは相手に当たりオウンゴールに。ちなみにソシエダはなぜか3点取られていますがその内の2点、サディク、アリチョー、(ザハリャン)といった控え選手投入後にとられています。大量失点に厳しいイマノルがおそらくブチ切れた日。試合に勝ったのに、キレる。これが1番名将っぽいんだから!
③第5節 VSレアルマドリー戦 1ー2 負け
試合結果は正直どうでもいい。スーパースターTAKE KUBOを目撃した日。
ソシエダの得点が生まれたカットインからのパスが美しすぎるんだよな。あれできる奴世界に何人おるん?クロースを躱して、腰を捻って放ったミドルシュートも凄かったね。オヤルサバルのせいで幻のゴールになってしまったけど、マジであのオフサイドは罪深いぞ。決まっていたら、久保にとってもマドリーにとっても大きな意味を持つし、日本のサッカー史にも刻まれるようなゴールだったんだよ(泣) あまり言われないけど、久保はミドルゾーンから結構パンチ力のあるシュート撃てるよね。しかも枠内にちゃんといく。宇宙開発とかしてるイメージあんまなくない?努力の賜物だよ。他にもメリーノに一点級のクロスを送りアシスト未遂をしたり、とっても輝いていました。この試合マドリーのどの選手よりも上手かったです。なのになんでマドリーにおらんの?意味わからん。
④第8節 VSビルバオ戦 3-0 勝ち
バスクダービーはソシエダにとってとても重要な1戦だが、すまんけどガチで久保のおしりのことしか思い出せなかった(笑)
⑤第9節 VSアトレティコマドリー戦 2-1 負け
この試合が終わってから、久保のスペインでのワーストパフォーマンスだったみたいなツイートをしたような気がする。ここまで調子が良かったし、相性の良いアトレティコ戦だったから悔しかった。
なぜこのようなことになったのか考えた結果、
ソシエダがいつものごとく左偏重の攻撃になる。
いつも通り久保のいる右サイドにボールが来ない。
チャレンジ精神が強い久保はやっとボールが来たときに(次いつボールが回ってくるかわからないここで仕掛けよう)みたいな感情になり、少し無理めな状況でも仕掛けにいく。
久保をめちゃくちゃ警戒してるシメオネの対策が発動し、ボールを再三奪われてしまう。
みたいなことが起きてたのかなという結論に至った。ラレアルのチームとしての欠陥と久保のチャレンジ精神とシメオネの久保対策が噛み合ってしまった。オンザボールで苦戦してる久保はこの世で一番見たくないね。この試合、唯一良かったのは、ゴール前のオヤルサバルへのクロスで昨季の終盤からその片鱗は見せていたが、キック精度上がってるやんってなったことだった。
⑥第12節 VSバルセロナ戦 0-1 負け
CLのインテル戦同様、ラレアルの前プレ同サイド圧縮が刺さりまくって、バルサにチャンスを作らせず、試合の主導権を握っていた。若干テアシュテーゲンの正確なフィードが怠くはあったが、、、やはりラレアルのCFはオヤルサバルにしか務まらない。彼の魂の前プレは、チームを機能させてくれる。ラレアルの象徴的存在の献身性はチームが手を抜くことを許さないだろう。逆にバルサのプレスは、緩さを感じた。個人の質が高いのはもちろんバルサだが、戦術的に機能してたのはラレアルの方で、そうなるとサッカーでは立場が逆転して試合を優位に進められることがある。CLのインテル戦がそうだったし、チームは違うがアジアカップの日本代表、イラク戦が良い例だろう。
ラレアル優勢に試合は進んだが、得点はできず0-0の硬直状態が続いた。オフサイドではあったが、普段あまりそのアクションが見られない久保の良い裏抜けもあった。スビメンディからフライパスを受けたプレーである。この一連のプレーから思うことは、やはりラレアルの選手(サッカー選手)は動き出しをしてる選手にパスを送りがちだということ(あんなに下手なサディクにも無視とかされずにパスが出てくる)、そしてサイドよりもゴールに近い内側でプレーしてるときの久保の方がゴールに直結するような動きをしようとする意識が上がるのではないかということである(グラナダ戦でも内側のポジションから良い裏抜けがあった)。佐藤寿人選手の教えか?個人的にはサイドで張ってるときも斜めに走って裏抜けするようなゴールに直結しやすい動きができるようになってほしいのだが、それを教えられる監督が世界にはペップぐらいしかいないということを某サッカー系Youtuberが言っていた。本当かどうかは知らん。
試合は終了間際にギュンドガンのスーパーアシストでバルサに得点を許し、ラレアルは敗北してしまった。良い試合展開を作れていただけに、悔しい敗戦だった。試合後にチャビが久保と握手してたり、会見で久保のことをしっかり褒めているのを見るに、ガチで久保のことを選手として評価してるんだなと思うし、バルサのフロントがまともなら、少し世界線が違えばチャビの元で久保がプレーしてる可能性もあったんだなぁと思うと、なんだかなぁ(某キャラクターリスペクト)という感情になる。ところで冴えない彼女の育てかたというアニメおすすめです。とても面白いです。皆見よう!!
⑦第14節 VSセビージャ戦 2-1 勝ち
サディクのスーパーウルトラミドルシュートを観測した試合らしい。あれをさぁ、1シーズンで20回やってくれるなら何も言わんよ?でもできんでしょ?あと印象に残ってるのは、相手のDFのパスが緩くなったところに久保が猛プレスをかけてセルヒオラモスからボールを掻っ攫いシュートまでいったプレー。ゴールできたら最高だったけど、久保のそういう相手のスキを虎視眈々と狙ってる姿勢は素晴らしいよね。
⑧第16節 VSビジャレアル戦 3-0 勝ち
一応久保の古巣戦だが、レンタルで所属期間も短かったからあんまりそういう感じがしないのと当時憎い対象はチームというよりはエメリ個人に対してのものだったからエメリが現在監督をしていないビジャレアルに対してこんちくしょぉぉぉぉ!!!という気持ちも特には沸かず。ただ一つ、レンタルされてた時にチームのエースであるジェラールモレノにポジション争いで負けた久保みたいな評価を受けることはあったので(レンタルの選手がチームの看板選手を降ろせるわけないやろ。そもそも同じ土俵に立ってないねんクソメディアが。) 彼も出るこの試合で活躍したれ!とは思った。この試合でチームを勝たせた方が勝ち(価値)な?
結果は久保の1ゴール1アシストの大活躍でソシエダは勝利し、3年越しの格付けは完了したのだった(笑) この試合のハイライトは、久保のゴールのメリーノのアシストで、いつもは右見れない展開できないでお馴染みのメリーノ兄貴なのにゴール前になると右にパスできるんかという驚きがあった。
余談ではあるが、ビジャレアル時代に思ったことは移籍先を決めるときにその監督は嘘をついていないのか、本当に信用できる人間なのか等人間性まで調べたり、観察して移籍を決めるべきだということである。エメリの場合は試合中のリアクションが善人のそれではないし、自分が望んで獲得した選手を干してきた歴史があったりなど、他の監督でも調べれば結構分かることがあると思う。それとこっちの方が強く言いたいのだが、若手やカンテラ育成に定評があるクラブには、レンタル移籍すべきではないということである。なぜなら1年でいなくなるレンタル選手よりも将来チームで活躍したり、移籍金を取れる可能性を秘めてる自チームの若手選手の方が優先順位高いからである。さらにカンテラ出身の選手はクラブにも地元サポーターにも愛され、期待されてるため、ただのレンタル選手には分が悪い勝負になってしまう。つまりレアルソシエダにもなるべくレンタル移籍はしない方がということだ。同じポジションにカンテラ出身の選手がいないのなら良いけどね。
⑨第25節 VSマジョルカ戦 2-1 勝ち
こっちは本当の古巣。マジョルカサポは、久しぶりに久保の独特なプレーを見て在りし日を思い出し、エモくなったりしてるのかねぇ。1点目、ボールを奪ったスベルディアからパスを受けた久保はタッチの細かいドリブルでペナルティエリアまで運び、敵の股を抜いたシュートがゴールネットを揺らした。あれをゴールにしてくれるのは偉すぎる!普通はシュートまででゴールまではいかんwww あと思うんだが、スベルディアと久保ライン開通した感ある。このシーンとは違うけど、久保がプレス強めの敵ディフェンダーを逆手にとって裏抜け、そこにスベルディアが合わせてパスを出すみたいなの今シーズンちょいちょい見る。久保をよく見てくれるスベルディアすこ。古巣相手にゴールを決めて、パフォーマンスしませんよっていう久保は初めて見た。でもそんな遠慮をした後にガンガンゴールを狙いにいく姿が個人的にツボだった。2点目は、試合終了間際パチェコからのクロスをメリーノが頭で押し込んだ。得点自体は素晴らしいんだが、こういうのが選手を評価する目を曇らせるんだよなぁと思った笑 メリーノの頭は確かに頼りになる。でもメリーノがビルドアップ時にもたつかなかったり、右に展開できる選手ならチームとしてもっと多くのチャンスを作りだしたり、得点を増やすことができるのではないだろうか?質の高いチャンスを数多く作れないから、メリーノの頭頼りになってしまうのではないだろうか?
⑩ 第35節 VSバルセロナ戦 2-0 負け
バルサという久保にとっても特別な古巣との対戦を楽しみにしてたのに、まさかの途中出場だったんだが?理由は何なんだ?実はまだ怪我が治りきっていないとか?来季は移籍するつもりだということをクラブに伝えたとか?3日後にまた試合があるから勝てる可能性が低いバルサ戦は捨てたとか?理由がわからなくてモヤモヤする。いくら最近ベッカーの調子が良いからって序列が落ちたとは考えにくい。
この試合を取り上げようと思ったのは、ソシエダが珍しいことをしていたからである。4-3-3大好きなソシエダ、ビッグクラブ相手でも自分達のスタイルを曲げないことで有名なソシエダがなんと5バックをやっていたのである。5-4-1みたいなフォーメーションだった。5バックのため、選手が自然と良い立ち位置になりやすいし、バルサのプレスが曖昧なためいつもよりボールは回せていたと思う。ただ問題は守備だ。前からプレスにいくのか、5バックの堅い撤退守備をするのかがチームではっきりしていなかった。そのためいつも通りディフェンスはハイラインだけど、前からあまりプレスにはいかないという危険すぎる守備をしていた。ハイラインを敷くなら前プレで敵のボールホルダーに圧をかけないと広大なスペースにボールを出され、裏抜けが簡単にゴールに直結してしまう。だから前プレでガッツリハメるならハイライン、しないならカチコチの撤退守備を敷きたいのだが、どちらもあまりできず中途半端だった。1点ビハインドで後半を迎えてるのに、チームを良い意味で変えてくれるそうな久保やバレネチェアの投入も試合終了20分前という遅めの時間帯だったし、試合に勝つ気なかったんかな?という印象を受けた。久保やバレネチェアというエースのベンチ、唐突な5バック、機能しない守備戦術、遅すぎる交代策と、僕が観戦してきた2年間のソシエダで最も奇妙な試合だったかもしれない。
チャビはまた会見で久保のことに触れてたみたいだし、ペドリは試合終了後に握手を求めてきて、ウィンクなんかもしちゃって。この2人はやっぱり久保のこと好きやな。
リーグ戦1試合を残して、順位が6位に確定した。ソシエダとしてはベティスとの直接対決を制して何とかEL出場権を確保した形である。昨季は4位だったのでそこと比べるとやはり順位は落としてしまった。
ただ次の画像を見てほしい。
https://www.transfermarkt.jp/real-sociedad-san-sebastian/platzierungen/verein/681 より
これを見ると過去にはラリーガ2部に落ちていたり、それ以降も成績が安定していない。むしろここ数年のリーグ成績はソシエダとしては高順位が続いていると言える。23-24シーズンは昨季と比べたら、CL権を獲れず順位を落としてしまったが、過去やここ数年と比べると安定した成績でEL圏を勝ち取った年と言えるだろう。
23-24シーズンの最終順位6位で個人的に思うのは、ラリーガの他のチーム本気でやってる?大丈夫?である。いやだってソシエダさん、サディクというハンデ背負って戦ってたし、サッカーの質も低いよ?それでEL圏内に入っちゃっていいの?っていう。レベルの低さにちょっと悲しくなっちゃったよ。。。まぁスペイン代表に選ばれている選手も結構いる(クラブ最多だっけ?)から他のクラブと比べて個の質が高いんだろうな。毎試合見ている身からすれば、全然そんな感じしないけどねw あと前プレもちゃんとするしね。
※1久保建英がいるとチームの守備力が上がる理由
その類まれな攻撃性能に注目されがちな久保建英だが、実は久保がいるとチームの守備力も上がる。これは、あの日本代表の森保監督も気づいていない盲点である。イラク戦では久保を南野にフレッシュ交代して、普通に失点して負けていた。物事(サッカー)の表層部分しか見れてない感がすごいんよ。選手任せでサッカーを学ぼうとする意欲を感じられないし、就任5年で戦術的成長もないし、高い給料もらって一体なにをやってるんだろうか。選手の所属クラブをわざわざ現地で観戦したりもしてるけど、見たところで何がわかるというのか。費やしてる時間もお金も全てが無駄なのすごいよ。
少し話は逸れたが、久保建英がいるとチームの守備力が上がる理由それは①前線のプレスが上手いから
味方の動きに連動して強度高く正確にプレスをかけることができるのは当然として(これすらできない選手がいる) 敵選手のパスコースをちゃんと消したり、後ろを見ながらプレスをかけるといった技術もあり、これはプレスハマりそうだなと理解した瞬間に一気にスプリントをかけるみたいなプレスのスイッチ役にもなれる。ドイツ戦やセビージャ戦で見られたような敵のスキを狙って、ボールを奪い攻撃に転じるみたいなことも得意。前線の守備って簡単そうに見えるけど、そんなことないんよな。ソシエダでも前線守備ができないと聞いて、思い浮かぶ選手いるでしょ?
②ボールを失わないから
例えば味方がボールを失いそうになった時に久保に預ければ、ドリブルでボールを前進させたり、敵を躱して空いている味方にパスをつけたり、敵に当たってスローイングにしたりと高確率で失わずに自チームボールにしてくれる。自分たちがボールを握っている時間が長くなるということは、敵に攻撃される時間が短くなるということとイコールなので結果としてチームの守備力が上がるというわけである。
③抑止力となるから
久保建英がピッチ上にいるとその攻撃力を警戒して、右サイドであれば特にSBやWBの敵選手は高いポジションをとって攻撃参加することがし辛くなる。例を出すと、CLのインテル戦では、おそらく直前のマドリー戦で活躍しすぎたのもあったため、久保サイドのWBが全然高い位置を取れないという現象があった。5バックでWBが幅を取れなかったら、誰が幅を取ればいいの?
森保監督は、久保のことを前線守備が上手い選手と認識してるのかさえも怪しいし、②や③の視点は難し過ぎて絶対なさそうである。ってか分かり手だったら守備力を重視する森保さんがそう簡単に久保を交代するわけないな。久保の扱いの軽さったらないよ。守備力=運動量の多さぐらいの浅い認識だと思うわ。
以上のように久保建英は前線の守備で未然に敵の攻撃の芽を潰し、チームが困っている時には安全なボールの預かり先になりながら、常に敵の頭に銃口を突きつける、チームにとってはありがたく、敵にとっては厄介で大きな脅威でもある、普通の感覚があればよっぽどのことが無い限り交代したくない、いれば攻撃ではもちろん守備の面でもチームが強くなる超万能選手なのである。
2,試合中に起きる現象とソシエダの問題点
ここまで試合結果を振り返ってきたが、ここでは内容を見ていきたいと思う。良い結果を得るためには、その内容に拘ることが大切である。過程を疎かにしては継続的な結果を残すことは難しい。特にリーグ戦は長期戦なので、良い内容を求めて再現性高くチャンスを作り、勝てるようになることが必要である。上で既に書いたことだが、ソシエダはビルドアップに問題を抱えている。ボールを持つとチャンスを作れず何もできないことが多い。そういう問題を抱えているチームの内容が良いはずもなく、塩試合が多い。内容が良くないから、安定して試合に勝つことができない。ソシエダが良い試合をしたり、楽しい試合をしていると感じるとしたら、それは相手のプレスや守備強度が低い時つまり相手が弱い時だけである。
ソシエダの試合展開は、CL圏内を目標にするチームとしては安定感に欠けている。10年ぶりのCLも納得である。今からその中身を見ていきたい。
2024/05/25追記
シーズン後半戦、ソシエダは前よりもボールを運べるようになったように見えた試合が多かったが、それは前線からしっかりプレスをかけてくるチームがかなり少なかったからである。ソシエダのビルドアップの本質的問題は変わっていない。
1,ビルドアップ
問題がアリすぎるビルドアップ。レアルソシエダはボールを保持して、ゲームの主導権を握りたいと思ってるチームなのでしっかりと後ろから繋ごうとするが相手のプレスに捕まって上手くビルドアップできない試合が多い。ビルドアップができないとチャンスを作りづらい、むしろ敵にチャンスを作られやすく試合に勝てる確率を大きく下げてしまう。ソシエダの試合内容が悪く、安定感がないのはこのビルドアップが上手くできないからである。相手のプレスにハマり続けてプレーすることは、選手同士の接触プレーが増えることに繋がり、怪我をする可能性も高めてしまう。見てる人が楽しいと思う試合もできなくなり、悪いことしかない。ソシエダのビルドアップを図にするとこんな感じである。
https://web.save-editor.com/pic/pic_sports_tactical_board_football.html
こちらのサイトで作成させていただきました。
点線→がボールの移動で、普通→が敵のプレスである。全部が全部こうなるわけではないし、例えば敵FWが味方GKまでプレスをかけにいったりなどその時の状況に応じて変わるが、大まかなイメージとしてはこんな感じである。
このビルドアップの問題点1つ目は、まずSBが低い位置で張ってしまっていることである。SBが低い位置で張っていることで、敵LMF,RMFに中央を切られながらプレスをかけられるとボールを前進させるためのパスコースが味方WGしかなくなり、プレスのハマりどころを作ってしまう。そうなると味方WGは敵のプレッシャーをもろに受けながらプレーをすることになり、そこから抜け出したり、チャンスを作るのは難しい。体幹をガッチリ鍛えていて、ボールを扱う技術がすこぶる高い久保でも難易度の高いプレーである。まあ久保なら結構なんとかしてくれるが。
ここではトラオレから久保への点線→が出ているが実は試合中のトラオレから久保へのハメパスは少ない。この状況でWGに素直にパスを出してしまうと、相手にボールを奪われてしまう可能性が高いことをトラオレは理解しているからである。だから実際の試合ではトラオレからはスベルディアやGKにパスを戻すことが大半である。敵のプレスがハメられてしまうことが多いのは、低い位置に張ってるSBに対して何の疑いもなくパスを供給し続けるルノルマンと受け手のことを考えもせずにWGにハメパスをバンバン出してしまうハビガランやムニョスがいる左サイドである。WGの受け手がバレネチェアならなんとかしてくれることがあるのだが、ザハリャンや他の選手になると普通にボールを刈り取られたり、フィジカルで押しつぶされたり、スローインになったりと相手ボールになることがかなり多い印象である。近くにいるメリーノにボールを渡したところで、メリーノにもプレスがかかっているし、視野が広かったり、次のプレーの準備ができている選手ではないので、そこでボールを奪われてしまう。率直に言って、バレネチェアがいないソシエダの左サイドは時間を浪費するだけで何も生み出せず、頻繁に相手にボールを渡してしまうチームにとってマイナスでしかないエリアである。(バレネチェアは結構怪我で離脱する) 右サイドに相手のプレスをいなしたり、質の高いチャンスを作ってくれる可能性がチームで一番高い久保建英がいるのに、何も生み出せず相手ボールになる可能性が高い左サイドにばかりボールが集まるし、左サイドから攻撃しようとするから見ていてイライラすることが多い。キミたちア◯ですか?と結構本気で思ってしまう。合理性なんてあったもんじゃない。しかも中央にいるメリーノが右見れない、右に展開できない、右足使いたがらないからどんなに敵が左に詰まっていても、敵が手薄になってる久保建英がいる右サイドに展開はできず、左から攻撃するしかない地獄なんや。。。
ビルドアップの問題点2つめは、図に点線◯で示した通り敵のFWを越えたエリア(敵FWと敵MFの間。サッカー用語ではフロントエリアと言うらしい。)に基本的にスビメンディしかいないことである。ここにスビメンディしかいないと敵のFWに簡単に背中で消されてしまうし、敵CMFに的を絞られて後ろから強く当たられてしまう。1人しかいないと、中央のそこのエリアは使えないと思っていい(実際にソシエダは使えていない。) ビルドアップとは敵の防衛ライン(FW,MF,DF)を1つずつ越えていく作業なのだが、フロントエリアでボールを持てないと、次の敵の防衛ライン(MF)を越えるパスが出せない、もしくは出せたとしてもかなり通りづらい。なぜなら選手間の距離が遠すぎてパスが通る前に潰されてしまうからである。そもそもこのエリアでまずボールを持てないとブライスやメリーノがいるエリアへの縦パスのルートが生まれないと言っていい。だからビルドアップをする上で大事なエリアなのである。フロントエリア中央に極端に選手が少ないソシエダは、結局サイドの低い位置で張ってるSB経由のビルドアップになり、敵のプレスを終始受けたままプレーをするという難易度の高いことをしなければいけなくなる。
点線のエリアにはIHかSBが入ってくるべきである。多くのチームはIHがここに入ると思う(その場合はSBが上がる) 太古からMFには最終ラインと前線を繋ぐという役割があるからである(知らんけど) 低い位置でのビルドアップにほとんど参加せず、こんなにも高い立ち位置を両IHがとり続けるのは主要リーグでおそらくソシエダぐらいだし、はっきり言って異常である。今のIHが高い位置をとる形もSBが内側に入ってくれば成立するのだが、偽サイドバックは最近できた概念だし、SBといえばオーバーラップと教えられてきた選手に自主的にできるようになれっていうのは無理な話である。イマノルも教えられない。偽サイドバックができるのはペップやアルテタといったサッカーを深く理解した監督が率いるチームかレアルマドリードみたいな強烈な個があって個人戦術に優れた集団だけだと思う。IHが高い位置に構え、SBが偽サイドバックをしないソシエダは選手の距離感が異様に遠く、パスコースは極端に少ない。そんなの絶対上手くいかないよ!という形でビルドアップしてしまってる。
ここまで書いてきた通り、今のソシエダに必要なことはパスの出し先が増えるフロントエリア中央付近に選手がいることである。そうすれば、最終ラインの選手のパスの選択肢がまず増え、敵は的が絞りにくくなる。選手の距離感が近くなり、たとえ相手のプレスがハマっていたとしても距離感の近いワンツーなどの力技で潜り抜けることができるようにもなったりする。フロントエリア中央付近に起点ができることでハーフスペースに縦パスをさすのか、サイドのWGに預けるのかなど複数のパスの選択肢がうまれ、それによって敵選手に迷いが生じ、味方はプレスを受けずに安全にボールを貰えるようになる。そうなるとソシエダのチャンスや得点は明確に増えるだろう。
ビルドアップまとめ
レアルソシエダのビルドアップが上手くいかない理由は、ビルドアップをするために必要な場所に選手が立っていないからである。逆にビルドアップをする上で立ってはいけない場所(サイドの低い位置)に立ってしまっている。つまりポジショナルプレーができていないのである。
後ろからボールを繋ぎ保持して試合の主導権を握ろうとすることとポジショナルプレーはセットでなければならない。正しい立ち位置でビルドアップしなければならない。でないと現代サッカーのディフェンスの餌食になってしまう。ポジショナルプレーをしないポゼッションは著しく安定感に欠けてしまう。
またビルドアップの図や文章を作成している中でソシエダの選手は不正解の選択肢しかほとんどない状況で不正解の選択を選んでいることに気づいた。その環境下で上手くプレーができなかったり、チャンスが作れなかったり、相手ボールになってしまうのは正直仕方ないことではある。それなのに同じような失敗を繰り返し、チャンスを作れないソシエダの選手たちにイライラしたり、批判的になってしまうことが自分にはあった。そこは反省したい。サッカーで不正解を正解にできるのは、広い視野、優れた技術、高い身体能力等を持っているプロサッカー選手の中でも飛び抜けた選手だけである。スペインリーグ中堅上位クラブレベルの選手には厳しい。
本当に批判されるべきなのは、今のやり方を正しいと思い込み、間違いに気づかず改善できない監督である。内部の人間ではないのであのビルドアップが監督の指示によるものなのかは確認できないが、スペインのIHの選手が何の指示もなくあのクソ高い立ち位置に構えるとはあまり思えない。チームがハイプレス戦術をとってることを考えると、攻撃と守備は表裏一体だから選手は高い位置にいればいるほど良いとか相手を押し込めるから高い位置にいればいるほど良いとかそういう思想があるのではないだろうか。あとは久保をサイドで張らせてドリブルを仕掛けさせてるみたいに、メリーノには高い位置でへディングの強みを活かしてほしいとかブライスはライン間で能力を発揮してほしいとかそういうのがあるのかもしれない。まあ監督主導にせよ、選手主導にせよ、ビルドアップが全然上手くいっていないという現実が事実としてあって、ピッチ上で起きてる現象と試合結果に責任を持つのは監督の役目なので監督が悪いよね。
2,前線守備
レアルソシエダの前線守備(以後前プレ)は素晴らしい。逆サイドへのパスコースを消し、敵のボール展開の選択肢を同サイドに絞り、ボールホルダーにどんどん圧力をかけていきボールを奪う守備(同サイド圧縮)をしているのだが、それがとても戦術として機能している。CLのインテル戦、リーグ戦のバルサ戦などソシエダよりも通常は強いとされるビッグクラブを苦しめることができたのはこの前プレが上手く機能したからである。前プレは今のソシエダの最大の武器である。前プレが機能すると敵陣の高い位置でボールを奪えた時にすぐに敵のゴールに迫れる。敵のボールの出し手に圧力がかかることで状況が悪い中でのボール配給を強いることができ、精度の悪いキックを誘発する。ボールの受け手にもマンマーク気味で付いてるためその状況から相手の良い攻めに繋がったり、チャンスを作られることはかなり少ない。こちらはチャンスを作れる可能性があって、敵のチャンスは未然に防げる。前プレをチームで取り組むことは、メリットがかなり多いし、守備戦術として理に適っている。※2特に通常時4-3-3のソシエダだが、前プレ時久保建英を2トップの一角にしたこと(があった)は、理に適った素晴らしい作戦だった。
そんなメリットだらけでソシエダが得意としている前プレなのだが、前線に前プレ戦術にちゃんと取り組めない選手がいると機能しなくなってしまう。ちゃんと取り組めるとはどういうことかいうと、チームのために走り、戦うという責任感を持って、正確に、強度高くプレスをかけることができるということである。前線にバレネチェア、オヤルサバル、久保が揃っているときは良いが、今季はオヤルサバルやバレネチェアの離脱が結構多かった。オヤルサバルのところがサディクになったり、バレネチェアのところが他の選手になったりすると機能しなくなってくる。特にCFオヤルサバルのところが他の選手(ほぼサディク)に変わるのが一番やばい。CFは最前線中央に位置しているため、今からチーム全体で前プレを掛けますよというプレスのスイッチ役になれることが多いポジションだからである。
プレススイッチをいれてほしいのだが、オヤルサバルからサディクになるとそれがかなり減ってしまう。そうなると試合中のソシエダの前プレ回数が少なくなり、上で書いたメリットを得られない。前プレがかからないから敵に押し込まれるようになり、相手にチャンスを作られ失点しやすくなってしまう。前プレという武器がなくなり、ビルドアップもできないソシエダは本当に弱い。
チームとして取り組んでいる戦術なのに、人が変わるとこうも機能しなくなるものなのかという驚きはあった。人があっての戦術とはこういうことなのだろうか。経験値やサッカーIQの差もあるとは思うが、オヤルサバルやバレネチェアにあってサディクや他の外部から来た前線選手の大きな違いは、人々の性格が真面目だと言われているバスク地方で生まれ育ったか否かということ、クラブに対して特別な愛情を抱くであろう下部組織出身か否かということだと思った。人として真面目で責任感が強いからチームの戦術を絶えず遂行できるし、愛情があるからクラブの勝利のために粘り強く走れるのではないか。オヤルサバルの前プレを見ていると、そう思わずにはいられない。
※2久保建英をトップに配置することの有効性
レアルソシエダのフォーメーションは4-3-3だが、前プレ時に久保を最前線に配置し2トップの1角のようにする形はとても良かったと思う。なぜなら、久保の役割がかなり合理的だったからである。久保をトップに配置することによるメリットはいくつもあった。それについて以下に書いていく。
1つ目は、正確に強度高くプレスをかけることができ、全体の状況を見てプレスのスイッチ役になれる久保が最前線の中央にいることで、チームの前プレ性能と回数が上昇することである。前プレが機能すると、チームにとってどれだけ良いかというのは既に上に書いた通りである。
2つ目は、久保のサイドでのアップダウンの守備が一部免除されることである。4-4-2みたいになって本来は右IHである選手が右サイドの守備にあたることになる。押し込まれた時や必要に応じて4-3-3に戻るので全てが免除されるわけではないのだが、一部守備が免除されるだけでも体力温存に繋がり攻撃で力を発揮しやすくなる。また、試合の疲労も少なくなるだろう。
3つ目は、チームのカウンター攻撃が成立しやすく、より脅威になることである。久保が中央の少し高い位置にいることで、そこでボールを取られずに時間を作ったり、ドリブルでボールを運ぶことができるのでカウンターが成立しやすくかつ強力になるのである。
これだけ多くの利点がある。久保の選手としての良さを存分に活かせてるし、それがチームの強さにも繋がっている。ただ残念だったのが、この形をいつもやってくれていたわけではないということである。何か特別な理由が無い限り、久保をトップに置いたほうがチームは絶対強くなるのだが、そんなにやってくれなかった(泣) 一体なぜなのか?その時の気分でプレスの形と人選を決めてるのか???
3,選手補強
ここまでビルドアップと前線守備における問題点について見てきたが、選手補強もソシエダの問題の1つである。ソシエダのような中堅クラブは使える資金が限られているため、極力失敗はしたくないはずだ。そのためより慎重に選手を見定めて、補強すべきなのだがそれができていないように見える。ソシエダは選手の補強に失敗している。チームにとって適切でない選手や質の低い選手を補強してしまうと、金銭的な損をするだけでなく、ピッチ内にも悪い影響を与えてしまう。その最たる例がサディクだろう。
まずサディクの獲得費用は、クラブ史上最高額の2000万€である。ビッグクラブが支払う2000万€とはわけが違う。ソシエダとしては活躍してもらわなきゃ困るレベルの支払いである。しかし、実際のパフォーマンスはどうだろうか。酷すぎて、サディクが試合に出るたびに日本のXにトレンド入りしてしまっているほどである。サディクの選手としての特徴は既に上で書いたが改めて確認しておくと、視野が狭い、ボールを収められない、全てが遅い、体幹ぐにゃんぐにゃん、ボールタッチが大きい、前線守備頑張らない、自己中、共有力が低い、責任感がない、決定力が低いが極稀にスーパーウルトラミドルシュートが決まる、である。こういう選手が最前線の中央にいると、チームに悪い影響を大きく与えてしまう。体幹が弱かったり、ボールタッチが大きいとボールキープできずチームの攻撃機会を減らしてしまう。遅いとチャンスになりそうなパスに追いつけず、共有力が低いと味方の攻撃の流れを止めてしまう。視野の狭さはフリーの味方に気づかないし、過度な自己中さは周りにいる味方を活かせない。責任感が無いから、前線守備を頑張れない、それによってソシエダ最大の武器である前プレ回数が減ってしまう。ピッチ上で起きる現象にどれだけ負の影響を与えてるかがわかるだろう。一応ミドルシュートを持っているのだが、これらの多くのマイナスを補えるほどのプラスでは勿論ない。パワプロで言うと、オールGの選手が特殊能力でレーザービームだけ持ってるみたいな感じだ。今シーズン、サディクの起用でチャンス、得点、勝ち点、勝利等をいくつ失ったかわからない。重要な試合だとコパデルレイのマジョルカ戦1stlegでサディクを起用しなかったら、点をとって決勝に進めた可能性も高かったのではないだろうか。ビルドアップできないソシエダとサディクが組み合わさるともう救いようがない。これが安かった選手ならまだ納得できる。しかし、クラブ史上最高額の選手が、、である。そのためベンチで干しておくこともできない。控えめに言っても地獄である。
なぜこのような補強ミスをしてしまったのだろうか?サディクがスペインリーグ2部で成し遂げたことはもちろん知っている。ただ所詮2部である。久保建英がスペインに移籍してからサッカーをちゃんと見始めた自分でもリーグ2部のレベルが低いということ、1部とは実力差がかなりあるということを知っている。あのクソ弱だったマジョルカが無双してたぐらいのレベルである。またそのリーグの上位チームのFWなら数字は稼げるものなのである。長年、サッカーを見る仕事をしている人間がそういったことを知らず、考えられず、数字に騙されてしまったのなら本当に恥ずべき事である。イサクが高額で売れたことで、財布の紐が緩んでたのもあるかもしれない、まあそれでもダメだけど。あと言いたいのは、上位チームよりも中位や下位チームで活躍したり、数字を残すことの方が難易度高いからそういうことをできてる選手の方が本当は凄い選手だったりするのはあると思う。はい、、、とある選手の顔が思い浮かびますねぇ(笑)
ソシエダの補強について思うことは他にもある。それは自分たちのチームに合う選手取れてなくない?ということである。補強において大切なのは自分のこと(チームのこと)を知る事だと思う。どういう試合がしたいのか、長所はどこなのか、短所はどこなのか。それを元に補強する必要がある。
ソシエダの1番の強みは前プレである。であるならば、前プレをちゃんとできる選手を取らないといけない。前プレはソシエダの強さの根幹だから絶対に譲っちゃいけないポイントである。にも関わらず補強した選手はサディクである。サディクの酷さは既に上に書いたが、アリチョー(既に移籍)、アンドレシウバ、ベッカーといった新たに獲得した選手もソシエダの前プレの基準には達していないと感じることが結構ある。これぐらいでいいだろうというちょっとした緩さが相手にプレス回避をする隙を与えてしまう。逆に下部組織から上がって、性格的にも真面目で守備頑張るナバーロは他のチームにレンタルしている。チームに本当に必要な選手は放出して、そうではない選手を獲得してしまっているのである。ソシエダは気づくべきだ。チームのためにという責任感を持って、真面目に正確に取り組める人間が決して多数派ではないことに。生まれや育ちが異なる人間にソシエダの戦術を全うするのは難しいかもしれないということに。下部組織での教えもあるだろう。久保建英は日本人だし、サッカーエリートだからできるのである。バスク地方と日本人は相性が良いと聞く。サディクを初めて見た時、秒でこの選手プレス緩そう、ソシエダに合うかな?という危機感を抱いたんだが、獲得する前におそらく何回もプレー映像を見ている人たちは何も感じなかったんか?笑
チームの短所をカバーする補強をするのならば、ソシエダはビルドアップが苦手なので低い位置に降りてきてボールを落ち着かせ、ゲームメイクできるタイプのMF(IH)が良いだろう。ビジャレアルのパレホみたいな選手がいればチームがガラッと変わって強くなると思う。他には移籍期間中に少し噂が上がったイスコなんかはボールを受けに降りてきがちだし、無理めな時も個の質でなんとかしてくれそうなのでソシエダの短所を補えそうである。IHに高い位置でボールを受けさせるという今のやり方をどうしても貫きたいのならば、中央に入ってゲームメイクできるタイプのSBを取ってくる必要がある。ただそんな選手市場にほぼいないだろうし、いたとしてもソシエダが払える金額ではない。日本から毎熊を取ってくるしかないだろう。トラオレ、ティアニー、ハビガランといったSBの獲得で確かに昨季よりも質は上がったが、適切な立ち位置に立てていないので相手のプレスに捕まるし、結局ビルドアップができていない現状なのでチームを強くするための大きな効果を上げたとは言えない。偽サイドバックをできる選手が中々いない、指導できる人間もいないとなると、IHが普通に降りてきてビルドアップを手伝ってもらう形が1番現実的で手っ取り早くチームが良くなる方法ではないだろうか。あと、怪我してる選手や怪我がちの選手は取らない方がいいね。
4,結論
レアルソシエダはビルドアップが上手くできない。その理由はビルドアップをする上で必要な場所に選手が立てていないからである。今のソシエダは後ろからのパスコースが少なすぎるし、選手の距離感は遠すぎる。その問題を解決するには、現状スビメンディしかいないことが多いフロントエリア中央付近に立つ選手を増やすことだ。ビルドアップは適切な立ち位置で行わなければならない。ポゼッションを安定させるにはポジショナルプレーが必要である。監督に修正してもらいたいが選手の立ち位置悪い問題がずっと続いてることを考えると、イマノルが諸悪の根源の可能性が高い。監督を交代しないと厳しいかもしれない。
前プレはソシエダ最大の武器であり、理にかなった守備戦術だからメリットが大きい。前プレがあったからインテルやバルサといったビッグクラブを苦しめることができたし、CLでも勝つことができた。ただこの自慢の前プレも選手が変わると機能しにくくなってしまうということがわかった。特にCFの人選はめちゃくちゃ大事である。ソシエダは一見難しくなさそうに見えるこのタスクを誰もができるものと思ってはいけない。現状だとCFでプレスのスイッチをたくさん入れてくれるオヤルサバルがベストな選択だと思う。
サディクの獲得は最悪の買い物だっただろう。ソシエダはサディクの起用で勝利、勝ち点、得点、チャンスなどチームにとって必要なものを数多く失った。チーム史上最高額の大金を叩いたのに、うんこだけ大量にされてしまった。この事件からわかるのは、チームに合わなかったり、質の低い選手を取ってくるなどの補強の失敗は金銭的な損をするだけでなく、ピッチ内にも負の影響を与えてしまうということだ。お金をかけた分だけ、使わないといけなくなるから被害が大きくなってしまう。売却するのも簡単ではないことを考えると、選手を補強するときはどんなに慎重になっても慎重になりすぎることはないだろう。チームとしてどう戦いたいのか、長所、短所はどこかなど己のことをよく知っていると、良い補強ができるのではないだろうか。
3,ソシエダの選手紹介と現状の戦力で強いチームを作るには
ここまで大きく触れた選手といえば、久保、オヤルサバル、サディクぐらいで他の選手についてはあまり触れてこなかった。ここではそんなレアルソシエダの選手について紹介したい。ただ僕は試合中ついつい久保ばっかり見ちゃうので、あんまり気にしてない選手はわからんのよな。特に途中出場が多いカンテラ上がりの選手とかはムズい。これを書いてるのが4/17(水)でシーズンが終わるまでにまだ試合があるのでそれまでに何か特徴を掴めれば良いなぁと思っております。先に言っておくとたぶん皆さんの方がソシエダの選手に詳しいです。なんか覚えられないけど、知ってたら通ぶれるスペイン語での各ポジションの名称も置いときます。
1,選手紹介
① GK(PORTERO) 1 アレックス・レミロ
ソシエダの正ゴールキーパー。シュートストップが凄い。ただキック精度やパスを付ける味方の判断が怪しいと感じる。リーグ戦では降りて来た久保に浮き球でパスを出してしまい、相手にボールを奪われ点を取られてしまうということがあった。ボールを収められなかった久保も悪いのだが、あの場面で処理が難しい浮き球を出してしまうキーパーにも問題があると当時僕は擁護していた。いや、ガチでそうよ?あとボールをキャッチしたあとに、味方に渡すのが遅いと思うことがある。ソシエダはゆっくりビルドアップできるチームじゃないので敵の陣形が整っていない早いうちにフリーの味方にボールを渡してほしい。
・DF
② CB(CENTRAL) 22 ロビン・ル・ノルマン
起用を見ると、おそらくソシエダで1番信頼されてるCBなのだが個人的にはかなり物足りなさを感じてしまっている。まずパス回しが遅い。横から来たボールを丁寧にトラップして、ゆっくり隣にいるSBやCBにパスを出す。速いパス回しや一個飛ばしのパスで相手の陣形が整っていないうちにボールを前に送ろうとか、前線の選手に仕掛けられる時間をあげようみたいな意識が感じられない。あの冨安も言ってたんだよね。いかに前線の選手に時間をあげられるかが大事って。あとは縦パスや大きなサイドチェンジや相手の裏を突くみたいなパスがほぼなくて、安パイな選択ばかりで俺がチームを勝たせてやろうみたいなヒーローメンタルやチャレンジ精神が欠けてるんじゃないかてのも感じる。ボールをキープしたり、落ち着かせられそうな場面で大きくクリアして相手ボールにしてしまうことが多いのも気になる(ビッグクラブの選手とかだとちゃんと味方に繋げる) 他には敵のCFにロングボールが来た時に、ゴチャゴチャっとなってすれ違われたりしてるのを見ると、身体の使い方があんまり上手ではないのではないかとも感じたりする(さすがに言いがかりか?笑) まあ身体能力の高さだったり、反応の良さみたいなものを感じたことはあまりないよね。そんな訳で個人的にはスペイン代表のCBの基準を全然満たしていないんじゃないかと感じている。顔は間違いなくイケメンだから巷では顔だけスペイン代表と呼んでいるアンチもいるんだとかいないんだとか。
③ CB 5 イゴール・スベルディア
今シーズンは久保の裏抜けに合わせてパスを出すみたいな連携ができるようになったのが素晴らしい。久保スベルディアラインが開通した。こういうパスを出せる選手がいると足元でボールを要求しがちな久保に裏で受けるという選択が生まれ、プレーの幅を広げられると思う。プレーの幅を広げられるということは選手として成長できるということなので個人的に感謝している(親目線) 気になる点はサイドに釣り出されて、1対1になった時にディレイせずに自分で突っ込んでしまうことがあることかな。
④ CB 20 ジョン・パチェコ
キック精度が良いっぽい。マジョルカ戦では決勝点となるメリーノのヘディングをアシストした。効果的なパスを狙いすぎてボールを奪われたり、後ろから少し無理して繋ごうとしたことがピンチを招いてしまったりで割とルノルマンとは真逆のタイプの選手な気がする。ルノルマンとパチェコの間ぐらいの選手がベストか?カップ戦かなんかでサイドバックをやった時に立ち位置がかなり良かったので偽サイドバックできる人材だと思う。22-23シーズンの終盤アルメリア戦で久保の綺麗なカットインシュートが生まれたのはパチェコのパスからよな。パチェコは結構久保を見てくれてる気がする。ってかサブの選手の方が久保を上手く使ってやろうとか久保の大事さをわかってるのあるあるじゃない?
⑤ SB(LATERAL) 3 アイヘン・ムニョス
ソシエダの左SB。たぶん何も考えていないと思う。サイドの低い位置で受けて何の躊躇いもなくWGへのハメパスを出し続ける機械。ソシエダの攻撃が左に偏る原因の1人。ただ謎に久保との相性の良さを発揮しており、ムニョスのもうどうにかなれ!クロスが久保の開幕ゴールになったり、久保の先輩、これでシュート撃ってください!パスが鋭いミドルシュートになりゴールとなっている。
⑥ SB 25 ハビ・ガラン
ソシエダの左SBレギュラー。ティアニーの怪我、ムニョスの前十字靭帯断裂で人がいなくなったためアトレティコからのレンタルで冬に加入が決まった。ボールを持つことが苦じゃなく、サイドの深い位置にいったときにちゃんとクロスを上げてくれるためサイドバックはこういうのでいいんだよ!をまさに体現した存在だった。しかし、最近は安易なWGへのハメパスが増えてきてムニョス化しているのと暴走機関車みたいな縦のドリブルでロストが増え、(僕の中の)評価が徐々に落ちてきている。
⑦ SB 17 キーラン・ティアニー
夏にアーセナルからレンタルで来た左SB。ムニョスとの違いに歓喜していたが、割とすぐに怪我してしまった。稼働が少ないため、噂に聞いていた持ち前の対人能力の高さやクロスが良いみたいな印象はそんなにない。たまに3バックを作ってくれる。ボールの蹴り方が綺麗で好き。中村俊輔とのエピソードがあったり、アーセナルでは冨安とチームメイトだし、今回も久保と同じチームで日本人との縁が凄い。
⑧ CB,SB 6 アリツ・エルストンド
ソシエダのCB,右SB控え。今季は出番が少ない。怪我してたんだっけ?22-23シーズンでSBやった時に立ち位置が良かったから偽サイドバックできそうだなと思った。足元の技術もそこそこあって個人的にもっと試合で見たい選手。バスの後部座席で久保のペンパイナッポーアッポーペンを見て、楽しそうに笑ってた姿が印象的で忘れられない。
⑨ SB 18 ハマリ・トラオレ
ソシエダの右SBレギュラー。移籍当初は久保に必ずパス出してくれるマンとして昨季のマフェオで疲弊していた久保ファンの心を即座に掴んだが、最近はチームに慣れてきたためかエゴも増えてきた感じがする。そもそも高い位置で久保とパス交換できるタイミングが試合中にどれぐらいあるのかっていうのはある。ビルドアップ終わってるし、左にボールが偏るから。プレスがハマリそうな時は、次にボールを受ける味方(主に久保)のことを考えてパスを出さないという選択をできる(久保だったら出してもええんやで、、、むしろ出した方が良いまである) 20試合に1回ぐらいの頻度でなんとなく偽サイドバックをやってみる男。これを常時やってくれれば味方は楽にボールを受けれるんだが、まあ外を駆け上がりたいんだろうなぁ。
ちゃんと頭を使ってプレーしてるし、視野も結構広く、ワンタッチーのプレーもできるため本気で偽サイドバックに取り組もうとすればたぶんできそう。一時期はユニフォーム買おうかなまでいったのだが、一生サイドに張ってるので心が冷めてしまった。
⑩ SB 2 アルバロ・オドリオソラ
全てが空回りしてる感。シンプルに能力が低い。性格は良さそう。
・MF
⑪ AN(PIVOTE) 4 マルティン・スビメンディ
ソシエダが生んだプリンスオブアンカー。ポジショニングが良い。動き過ぎず、敵FWの斜め後ろでちゃんと待てる。どういうことかというと、アンカーの選手にはチームでボールを前進させるために、自分がボールを受けられなくても居てほしいエリアがあるのだが、そのポジショニングが苦手な選手も存在していて、、例えばアーセナルのライスとかはアンカーの時に動き過ぎてしまうところがある(今は知らんけど)。ライスの適正は、IHらしいのでちょくちょく噂が上がるアーセナルのスビメンディ獲得は結構良いと思う。ちなみにソシエダはアンカーがちゃんとポジショニングしていても近くに他にボールを受ける人がいないので、スビメンディがただただボールを受けれないだけで終わってる。
我らが久保はスビメンディを技術が高く他のチームだったらトップ下みたいな選手で、空中戦の勝率もかなり高いと評していた。足も速いし、爽やかイケメンだがその見た目に反して身体能力が高い。
気になるところは、右サイドに出すパスが少ないこと。右利きだからボールを持った時に自然と右向くし、久保がいるんだからもっとパスを出してほしい。慎重になってるのかもしれんが、それこそ久保だからそんなに気にしなくてもいいというか。理想は左から来たボールを右に、右から来たボールを左にという感じで敵の陣形が整っていないサイドにパスを供給し続けること。まあソシエダの配置が良くないから難しいところもあると思うが、それでもスペイン代表のレギュラーであるロドリならもうちょっとできると思ってしまう。スビメンディの中で縦パスが強気な選択、サイド展開は弱気な選択みたいになってそうではある。縦パスを出せるのはボランチとしての価値だし、自分に厳しく要求してきた選手だと思うから。それでもやっぱりバランスが大事だと思う。特にソシエダはサイドに1番チャンスを作れる選手がいるんだから。あとスビさんは好青年過ぎて声を出して味方を動かしたり、指示だしたりするの苦手そう(知らんけど)。
最後にスビメンディあるあるを一句。
IHやFWが敵チームを押し込んで生まれたスペースゥゥゥゥゥゥ⤴️
スビメン入ってきてミドルシュート撃ちがち~~
あると思います!!
⑫ IH(INTERIOR) 8 ミケル・メリーノ
すまん!Mr.過大評価。ソシエダはメリーノという選手に自信を持ってるし、スペイン代表にも選ばれてるけど、個人的にはそんなに良い選手か?と思ってしまう。ミケル・メリーノという名前もサッカーが上手そうな名前で評価されてしまっている原因の1つだと思う。
過大評価だと思う理由1つ目は、味方からボールを受けた時にもたついて、チームのパスの流れを止めてしまうことがあるからである。これによってフリーでWGにボールを渡せる時やカウンターの時など良い攻撃の機会を減らしてしまう。
2つ目は、ライン間で受けるのが別に得意ではないからである。ロスト頻度がなかなかに多い。
3つ目は、左サイドにボールがある時に右が見れず、右足も使えないため、右サイドにボールを渡せないからである。敵が多い詰まったサイドで攻撃してもチャンスになりにくいし、ボールを奪われてしまう。中央にいることが多いIHなら行き詰まった時は、敵が手薄になってる逆サイドにボールを展開してほしい。右にいるの久保やぞ?ちゃんと展開できれば絶対チャンスも得点も増える。
4つ目は、前プレの間違いや遅れがあるからである。前プレをかける相手を間違えるとフリーになってボールを前進されてしまう。遅れもボールを前進させる隙を与えてしまう。なんかアジリティが低いからノソノソしてるんよな。
一体なぜこのようなプレーになってしまうのか。おそらくメリーノはボールを受ける前や受ける直前に周囲の状況を確認して次のプレーの準備をしておくということが苦手だからである。状況把握による行動の準備が苦手だから、もたつくし、ロストは増えるし、逆サイドに展開できない。ボールを受けてから顔を上げたり、周りを見て行動しようとすると全てが遅くなる。プレス間違いも同じような理由で起きてるのではないだろうか。ボール持っていないときに認知→行動が素早くできないなら、ボールを持つ側になった時はなおさらできん。
選手として良いところはヘディングが強いことである。空中戦が強いと攻撃でも守備でも役に立つ。メリーノのヘディングで得点することはあるし、ピンチを防いだこともあるだろう。
ただヘディングが強いだけでこんなにもチームが機能しにくくなるような選手をピッチに置いとくのはキツくないか?市場価格5000万€は高過ぎでしょう?空中戦強い選手が欲しいなら他で取ろう。契約延長はしないほうがいいぞ。
⑬ IH 23 ブライス・メンデス
久保と同時期に加入したキック精度、運動量、裏抜けがウリの選手。ただ22-23シーズンは運動量、裏抜けの印象が強かったのだが、23-24シーズンはあんまりそういう印象がないような。キックも特にフリーキックでは精度を欠くことが多かった。あれ、ブライス?僕が前ほど注目して見ていないだけか?
ブライスがいるせいで久保がフリーキックを蹴ることができないので調子が悪いなら譲ってほしいと思うことが多い。また常にブライスが内側でプレーしているので久保が内側でプレーする機会が減ってしまいそれはチームとしては勿体ないのではないかと感じる。ソシエダは試合全体に久保を関わらせた方が良いよ。
話が少し脱線したが、ブライスはザ中堅クラブの上手い選手っていうイメージである。確かに良い選手なんだけど、ビッグクラブでプレーするには色んな能力が少しずつ足りてなくて、理不尽感みたいなものは別に感じないみたいな。今のソシエダで1番久保とプレーを感じ合ってる選手だと思うけど、やっぱりシルバにはなれないんよなぁ、、、個人的にレアルソシエダというチームが似合う選手ランキング第1位。
⑭ IH 12 アルセン・ザハリャン
ビッグクラブにも狙われていたらしいロシアから来た逸材。ソシエダではIHとWGでプレーしている。WGでもプレーできる中盤の選手という意味では久保に近い選手ではある。キック精度が良いので移籍してから右利きのプレースキッカーはザハリャンになった。
短所は、フィジカルで押しつぶされることが結構多いこと。まあこれに関しては年齢と共に身体が出来上がって改善されそう。他には、自分の前プレ担当の選手を空けてしまうことがあること。こっちはやる気や責任感がないというよりは経験値不足って感じがする。多少の緩さを感じることはあるけど。あとこれは短所というわけではないけど、久保と比べると足元の技術の高さみたいなものは感じない。
先日、ソシエダに移籍してから初ゴールをあげるという大変おめでたいことがあったのだが、そこでスペインプロリーグ1年目マジョルカ久保のヤバさをやっと理解することができた。レンタルで来ただけの18歳の若者が味方がソシエダよりも数段落ちる降格争いしてるマジョルカという地獄で、4ゴール4アシストというスペインプロリーグ1年目の新人にしてはサイドアタッカーとして十分立派な数字を残し、チームを引っ張っていたという事の異常さに気づかされたのである。当時、欧州サッカー初心者だった自分には、久保がリーガという地で何をしていたのかということがイマイチわからなかったが、今になって凄いことをしていたんだなということに気づいた。
⑮ IH 22 ベニャト・トゥリエンテス
今季覚醒したっぽい久保のお友達。何でもできるオールラウンダー型MFよね?(あんま自信ない) 運ぶドリブルが印象的。メリーノの控えという立ち位置だが、個人的にはトゥリエンテスの方が良い選手だと思ってる。右利きだし、久保と仲が良いから試合中に他の選手よりは見てくれてるような気がする。そこそこ試合に出てて成長したってのはわかるんだけど、なぜかあんまりプレーを覚えてないんだよな。すまん。
先日行われた(2024 4/27) マドリー戦で前プレの最前線を任されていたのだが、プレスの緩さと判断の悪さを露呈し、あれ?もしかして前プレ苦手か?疑惑が浮上した。普段レギュラーではない選手なので、試合に出た時はまずはプレーで気持ちを見せてほしいのだが、プレスが緩かったのは残念だった。いやそれゴールキーパーまでパスコース切りながら前プレいけばチーム全体でプレスハメられますやんみたいな場面でも様子見でいかないみたいなことがあって良くなかった。トゥリエンテス君、顔とか表情見てるとメンタル弱そうなんよね。マドリー相手にして日和ったとかそういうのはもしかしたらあるかもしれない。
久保のソシエダ契約延長に対して嬉しい!みたいな反応をしていたが、来シーズン久保は本当にソシエダにいるかな?
⑯ IH 16 ホンアンデル・オラサガスティ
パスの線を繋ごうとするポジショニングの良さからサッカーセンスを感じたことがあった。オラサガスティという名前が好き。ホンアンデルもええな。声に出して名前を言いたい選手ランキングではソシエダで第1位。
・FW
⑰ WG(EXTREMO) 11 シェラルド・ベッカー
メガネを掛けてると知的に見えるが、その印象とは真逆で足が速い選手。ソシエダでは左WGと右WGでプレーしている。右利きだから仕掛けるプレーは左WGの時の方がやりやすそう。いやでも足速いから強引に縦いけるか。足が速いっていう武器があるし、普通のWGっぽい動きをするので味方にとってはわかりやすいと思う。冬に移籍してきたばかりの選手だが、すでにソシエダというチームに馴染んでる感があるので久保が移籍したとしても一旦は安心か?
⑱ WG 7 アンデル・バレネチェア
カンテラの星。ソシエダの攻撃をガチで支える左WG。久保とバレネチェアの両翼は普通にリーガの中でトップ3に入る力があると思う。攻撃力あるし、守備もちゃんとするからな。総合力が高い。
サイドから仕掛けるのが得意な選手で、逆足のキック精度も結構高く、味方のクロスにタイミングよく入ってきてゴールを決めることができる。マドリー戦でペナルティエリアに入ってきたバレネチェアが久保のパスからゴールしたプレーを覚えている人は多いのではないだろうか。僕は久保の大ファンだが、正直に言って久保よりもWGとしての完成度は高いと思う。サッカー選手としての総合力は久保の方が高いと思うけど、、久保は元々中盤(トップ下)の選手というのもあって、WGの動きなどに伸びしろを感じるのだが、バレネチェアは良い動きしてると思う。
左サイドからくるハメパスもバレネチェアならなんとかしてくれることがある。質の高いWGがいると難しい局面でもボールを失わずに強引に攻撃に繋げてくれることがあるし、カウンターでもシュートの形まで作ってくれるから、立ち位置悪くてハメパス多いみたいなビルドアップ下手なチームでも全く攻撃ができないみたいな大惨事にはなりにくいのよね。まあ安定性には欠けるけど。典型的なSBが低い位置で張ってるハマる形でWGの質も低いとバレネチェアがいないソシエダの左サイドみたいに目も当てられなくなってしまう。
初めてバレネチェアを見た時、動きがヌルヌルで、うわっやっぱりスペイン中堅上位クラブの若手は違うなって思ったんだよね。久保やっていけるのかな?って正直ビビったわw やっぱり良い選手ってのは一目でわかる。
短所は怪我の離脱が結構多いこととビッグクラブ相手のときにパフォーマンスが落ちる傾向があることである。22-23シーズンは23-24シーズンよりもさらに離脱が多かった。マドリー戦では得点したと書いたが、バルサ戦やパリ戦では良いパフォーマンスができていなかった。まぁ相手のレベルも上がるからそうなるのはわかる。ただこれは久保がビジャレアル居た時のバルサ戦で感じたことだけど、中堅クラブの選手はビッグクラブの選手を上に見過ぎて、縮こまりいつも通りのパフォーマンスが出せなかったりすることがありそうだなとも思ったりする。
最後に言いたいのはバレネチェアの性格は髪型に出てると思う。あんなん絶対真面目でしょ(笑) プレーに性格は出るので、髪型を見てみるとその選手のことが少しわかるかもしれない。
⑲ CF(DELANTERO) 19 ウマル・サディク
守備頑張らない浅野と言ったことがあったが、それも浅野に失礼なような気がしてきた。浅野はドイツで頑張ってるし。選手としての特徴は既に上に書いたので、ここでは触れん(笑) 他の話をしよう。
まずサディクの思考に関する話がしたい。某サッカー系Youtuber曰く、海外には例えばシュートを外した時に神のご加護がなかった、シュートを決めた時に神のご加護があったみたいな考え方をする選手もいるらしい。まあ向こうは宗教色強いからそういう考え方する人がいても不思議じゃない。サディクのゴールパフォーマンスを見てみると、ゴール決めた後に地に両膝と両手をつけて土下座のような格好で神に感謝するみたいなゴールパフォーマンスしていたので、もしかしてそういうことなのかなって思った。この考え方の何がいけないって悪いプレーした時に自責思考じゃないから自分の改善点に向き合って直そうとせず成長しないこと。逆に良いプレーをした時も神のお陰と考えるなら良いプレーの共通点を見つけようとせず、再現性がでない。サディク君、君ってやっぱりそういう選手なんか?
サディクの個人的おもしろエピソードとしては、アジアカップ、アフリカカップでソシエダを離脱した久保、トラオレ、サディクの内サディクだけがなぜかカップ戦に出場せずに戻ってきたことである。怪我もしていないのに。チームが強くなる久保でもトラオレでもなく、サディクが戻ってきたせいでソシエダが弱体化した話は面白かった。
サディクホラーもある。それは22-23シーズンにサディクが怪我で離脱していなかったら、ソシエダはCL権を逃していた可能性があるということである。チーム史上最高額で獲得した選手を使わない訳ないだろう。そうなるとソシエダは22-23シーズンのような勝ち点を重ねられなかったのではないだろうか。いや怪我前のサディクは良い選手だったって?んなわけあるか!笑
これは多くの人が同意してくれると思うけど、サディク萎えはウォーミングアップしてる姿が映ったときでしょう!
ソシエダは来季レンタルか売却をするだろう。覚醒を待っていたら、来シーズンを棒に振ってしまう。サディクを高評価していたLGP(ルイスガルシアプラサ、元マジョルカ監督)のアラベスか爆発的活躍をしていた古巣のアルメリアに移籍してもらうのが良いんじゃないか?
このブログではサディクに関して色々書いてきた。そこで書いてきたように、チームの足を大きく引っ張っていたのは事実だ。しかし、エンタメとして時には笑わせてもらっていたのもまた事実である。試合に出ていない時も日本でトレンド入りしてしまうくらい、多くの人が心の片隅では求めてしまう選手だった。だから、僕は試合中イライラすることはたくさんあったけど、感謝はしたい。このブログにも話題をたくさん提供してくれてありがとう。またいつかどこかで。
⑳ CF,WG 10 ミケル・オヤルサバル
レアルソシエダの象徴。チームのキャプテン。前プレと裏抜けが選手としての特徴。ソシエダの最大の武器である前プレを最前線で引っ張る。CFにオヤルサバルがいると最前線で今からチーム全体でプレスかけますよ~というプレススイッチを数多く、正確に入れてくれるためチームが機能し強くなる。チームのために献身的に粘り強くプレスをかける姿には彼のラレアル魂のようなものを感じるため、僕は勝手に魂の前プレと呼んでいる。裏抜けが特徴的な選手で、1タッチプレーの質や共有力も高く、スペイン代表に選ばれるだけあるなと感じる。
短所はオンザボールで独力でチャンスを作るみたいなことはあまり得意ではないことである。左サイドで起用されると、守備は頑張ってるけど、、、ってなることがしばしばある。故に中央のポジション、CFかIHで起用するのが合ってると思う。CFにソシエダ基準の前プレをできる他の選手がいるのならば、IH起用はアリである。IHなら中央で前プレの指示ができるし、裏抜けも活かせる。降りてきて、ビルドアップを手伝うみたいなこともできるだろう。まあでも今のソシエダなら若手IHも育ってきてるし、普通にCFが良いか。あとは裏抜けが得意なら、もう少しオフサイドラインを気にしてよと思う時があるからそこがちょっと気になるところ。
オヤルサバルについては、怪我をしてる時の方が考えることが多かった。サッカー選手としての全盛期を迎えてる時に大きな怪我をするのは本当に辛いだろうなとか、スペイン代表でのキャリアやビッグクラブへの移籍が難しくなるなとか、果たして本当にソシエダ1本のワンクラブマンの予定だったのか?とか、リハビリ動画に一緒に出てた女性美人だなとか、調子が良いチームを外から見てるんじゃなくて貢献したいだろうなとか、若くて未来も明るくて直ぐにチームの顔になってしまった久保は彼には眩しすぎるんじゃなかとか。オヤルサバルの心情を考えると、なんか切なくなったんだよな。。。
22-23シーズンに復帰した時と比べるとかなり状態は戻ったのではないだろうか。インタビュー記事とかを見てると、久保への理解も深くて好感度が上がった。
㉑ WG 14 久保建英
僕らを日々楽しませてくれるエンターテイナー。世界でも数少ない攻撃時に内側に入ってライン間で効果的なプレーをすることも、外で張ってドリブルを仕掛けることもできる貴重な左利きの右WG。ボールタッチが細かく足元に吸い付くようなドリブルができるため、スペースが狭い内側に侵入してチャンスを作ることができる(この能力は個人的に世界一なんじゃないかと思ってる) 顔を上げた状態でプレーすることができるため、刻一刻と変わる盤面に合わせてプレー選択が可能。首振りが多く、周囲の状況把握能力に優れている。股抜きが得意で、キーパーの不意を突くためのシュートやボールの逃がしどころが無い時の緊急の手段を常備してる。その見た目に反してボックス外からパンチ力のあるミドルシュートも撃てる。
ビルドアップ時に必要なエリアに人がいないときは、そのエリアに顔を出しチームの攻撃を機能させることができるという特殊能力の持ち主。上に書いたことと重複するが、これはサイドではドリブルを仕掛けることができ、内側では360度の敵からのプレスに対応できる視野、体の強さ、ボールを扱う技術があり、ここに人がいたらボールを前進できるなということが感覚的に分かっているためだと思う。(ここはイマノルの久保への理解が浅いところで、ソシエダでは一生サイドで張ってる役割を任されているためこの能力を発揮する機会はほとんどない。)
守備面では特に前線守備が得意で、強度高く正確な前プレでチームの守備を助ける。中学生の時から体幹を鍛えていて、体幹が強くさらに足元の技術も高いから、相手を背負ったとしても、ボールを奪われにくくチームの安全なボールの預かり所になれる。
メンタル面も強く、例えばビッグクラブ相手にも怯んだりしない。むしろパフォーマンスが向上するまである。ゴールへ向かっていくプレーの意識が高く、過去にはあのジダンにそのことを褒められていた。自分が活躍するんだ、チームを勝たせるんだという思いが強く、観ている人を飽きさせないプレーをしてくれる(久保に沼る大きな理由だと思う。) スペインでプレーするようになってから、足が速くなり、課題であったキック精度が向上したように自責思考で成長していく強さがある。
ここまで書いてきて思ったが、どう考えてもできることが多いし、機能不全のチームを活気づけることができるし、チームの総合的な守備力も上がるし、自分がチャンスを作るんだという意欲も高くて改めてやっぱり素晴らしい選手だな。22-23シーズンはリーガ最多MOMだったようにシーズン通してのプレーの質、安定感共に高いんよな。この選手を正しく評価できず、腐らせることができる監督がいるってマジか?
褒めちぎってきたが、もちろん他の選手と同様気になるところもある。
まず、ペナルティエリアに侵入してゴールを狙う動きが少ないことがである(日本代表では確か鎌田にも指摘されていた) 例えば、味方が逆サイドでボールを持ってクロスが上がりそうな時にゴール前やファーに入っていく動きである。ゴール前に入っていくことで自身が得点できる確率が単純に上がるのと、クロスへのファー詰めは位置的にWGしかできないことが多いのでチームで得点できる確率を上げるためにもやって欲しい動きである。よくミドルシュートが撃てるぐらいの中央の位置に入っていくことがあるのだが、そこのエリアはIHが使いたいだろうし、距離的にも得点するのはなかなか難しい。多分、足元の技術が高いから少し手前で受けたいとか、ヘディングが苦手だからクロスに入っていくのは好きじゃないみたいな気持ちが作用して、そういう動きになっているんじゃないかと思う。確かに得意な事をするのは大事だが、今よりももう少しエリア内に侵入していれば、ゴール数が1,2点は増えてるんじゃないかと思うし、WGとしてもう1段階レベルアップするためにもゴール前への侵入やファー詰めはできるようになった方が良いと思う。
あとは世界のtop of topのWGやドリブル専門みたいな選手と比べると、ドリブルで相手を”大きく”剥がしたり、抜き切るみたいな能力は高くないなと感じる。相手を大きく剥がせたり、抜ききれると次のプレー選択に余裕が持てるし、カウンターで敵DFと1対1の時などにシュートまでいける確率が高いみたいな利点がある。僕調べ、そういうプレーが出来る選手は相手の出方を伺う受けのドリブルよりもフェイント等で相手を騙す攻めのドリブルが得意だったり、身体能力が化け物だったり、手足が長いみたいな特徴がある。
久保は元々中央の選手で、純粋なWGの得意とする攻めのドリブルよりも受け派だし、外人の化け物と比べると身体能力では劣るし、手足も長くない。つまり真逆なのである。ネガティブに聞こえてしまったかもしれないが、久保のサイドでのドリブルも十分レベルは高いし、逆に手足の短さや身体的に小回りが利く所は狭い中央のプレーで活きている。例えば内側へ侵入していくドリブルは一級品であり、身体能力化け物WGにはなかなか無い武器である。そもそも試合中にドリブルをして何かを起こせるっていう選手がプロの世界でもかなり少ないんよね。少ないし、ドリブラーは責任感が薄いパリピだったり、守備を頑張れなかったり、サッカーIQや共有力が低かったり、別の問題を抱えていたりする事も多いのでね。そこまで心配しなくても大丈夫です(笑)
というかなぜ本来中央の選手がサイドをやらされているかというと、足元の技術が高すぎたからである。それ故にマジョルカでサイド起用の物語が始まり、今でも続いているという状況である。久保サイド起用のイメージとしては、セブンイレブンに売ってる二郎系ラーメンが久保で、店で提供される二郎系ラーメンが身体能力化け物WGである。セブンの二郎系も十分美味しいし、かなり満足できますよね?久保をコンビニみたいな安っぽいプレイヤーと言っている訳ではないですよ。オールラウンダーとスペシャリストの違いがあると言いたい訳です。
マドリーではなく他のビッグクラブに移籍していたら、今とはまた違う選手になっていたのではないかと思うことがある。なぜならビッグクラブにはレベルの高いWGがいるからである。中央での起用が基本となり今のような選手にはなっていなかったのではないだろうか。どっちが良かったんだろうね。もう少し後になってわかることやな。
最後に久保の中央起用とサイド起用論争(?)の話だが、個人的にはとっくに答えが出ていて中央起用派である。中央だとチームのビルドアップを助けることができるし、狭いバイタルエリアでも能力を発揮できる。試合全体に関わることができるし、久保の選手としての特徴に合っている。サイドが空いてる時は張ったって良い。何でもできる久保がチームをより強くするし、自分はそういう久保を見るのが1番好きである。逆にサイドで起用されると試合全体に関われないし、役割が固定されがちになってしまう。ソシエダの試合で、久保がサイドで孤立している姿は多くの人が何度も見てきた光景だろう。そうなると久保の良さが100%発揮されない。残念ながらソシエダの今の使い方は久保の本来の力の半分くらいしか引き出せていないだろう。
・番外編
㉒ IH,OMF(MEDIA PUNTA) 21 ダビド・シルバ
23-24シーズンも久保建英と一緒にプレーしてる姿が見れると思ってたのになぁ、、、1シーズンだけの夢の時間だなんて聞いてねえよぉ。
久保が日本からスペインに帰ってきて、クラブハウスで選手に挨拶してる時に、シルバとも挨拶しててそれだけでテンション上がってたのにね。
まさかもうプレーしてる姿が見れないなんて、シルタケを一生見ることができないなんてよぉ。CLも一緒に出たかった(泣)
まあ泣き言はこの辺にしとくとして、選手としての特徴は攻撃の潤滑油という印象である。敵チームの急所を見つけて適切なタイミングで走っていきチャンスを作ったり、3人目の動きをしている選手を上手く使ったりなど。サッカーIQの高さと視野の広さというものが試合を見ていると感じられる。
よく久保建英と似た選手みたいに語られることがあるのだが、久保はオンザボールの仕掛けが特徴的な選手なのでそんなに似てなくね?と個人的には思ってる。レフティなのと背丈は似てるけどね。ソシエダに移籍したての時はマジで見分けつかなかった。
シルバと久保の印象に残ってるプレーはバスクダービーのビルバオ戦である。シルバからスルーパスを受けた久保が敵選手を1人股抜きした後にゴール決めたシーン。あれは相手も相手だし熱かった。その後にユニフォーム脱いでイエローもらってたけど。イエロー貰うと、相手選手に激しくいけなくなることに今更気づいて、これ以降脱がなくなった(笑)
あとシルバが敵ゴール前のファー側に入っていき久保のクロスをゴールしたのも印象深い。あの辺から久保のクロスとかプレースキックの質が変わって弧を描くようになったんだよな。マジョルカやヘタフェ時代にああいうキックは見ていないと思う。あとプレーじゃないけど好きだったのは、CL権取れるどうかが懸かってるシーズン終盤のマドリー戦で見事勝利した後にシルバが来季の契約延長を発表し、久保も来季ソシエダでプレーすることを明言したこと。このままの勢いで絶対にCL権取るぞっていう強い気持ちが感じられて良かった。
久保とシルバにしか感じ取れないパス交換やプレーがあって、見てるのがとても楽しかった。1流は1流を知るとはこのことか。久保はシルバからサッカーのことを学んでいたし、さらに多くのことを吸収するためにあと1年は一緒にプレーしてほしかった。マジで今思うとスペイン3年目のマジョルカいらんwww 怪我をしてしまったり、マフェオとプレーさせられたり、監督に髪型をイジられるし、一体サッカー選手として何が得られたのだろう?笑 その年の五輪でメダルも取れなかったしさぁ。あの時ソシエダに移籍していれば、、、オファーあったでしょおそらく。
シルバの教えはきっと久保の中で生き続けてくれるだろう。久保もシルバのような長い間活躍し続ける、長寿の選手になってほしいな。
㉓ CF 19 アレクサンダー・スルロット
22-23シーズンのソシエダ躍進の立役者の1人。レンタル選手だったが、クラブ史上最高額で獲得した同ボジションのスター(になる予定だった)サディクがシーズン絶望の怪我をしたため、スタメンで起用されるようになった。
選手としての強みは、ちゃんとチームに求められた前線守備をできること、屈強な身体をもっているため空中戦等に強いこと、意外と足元の技術があることである。22-23シーズンのソシエダは4312のフォーメーションで戦うことが多く、久保と共に2トップを任されていたのがスルロットだった。ソシエダの前線守備は、強度高く正確な前プレが求められるのだが、見ていてサディクのような物足りなさを感じることはなく、十分にこなしていたと思う。久保と一緒だったから、やりやすかったってのはあると思うけど。22-23シーズンからソシエダはビルドアップが苦手だったのだが、上手く繋げずにロングボールを蹴るしか無いという状況でも、空中戦に強いスルロットが前線にいることでボールを失わずに済むみたいなことがあった。身体が大きいので不器用そうに見えるが、意外と足元の技術があり時間を作るみたいなプレーもできた。書いていて思うけど、やっぱりソシエダにかなり合うトップの選手だな。前プレというソシエダの強みはそのままにビルドアップ苦手という弱点は緩和できるし。
ただそんなスルロットにも短所はあった。シーズンを通してのプレーの安定感に欠けていた。前半戦は良かったのだが、中盤から後半にかけて大きく調子を落とした。また、ゴール前では俺にボールを合わせろというスタンスで、味方のプレーに合わせた動き直しみたいなことはあまりやらなかった。逆足がおもちゃの時もあったし、決定力がめちゃくちゃ高いみたいな選手でもなかったので、今のビジャレアルで残してる数字は謎である。成長したんかな?久保やチームメイトに対しても不満そうな態度をとることがあり、そういう部分はあまり好きじゃなかった。
来季もソシエダでプレーするのではないかと思われていた中でのビジャレアル移籍だったのでツイッターを2度見したぐらいには驚いた。なんでソシエダが獲得しないんだという批判もあがっていたが、ソシエダは前年に大金を投じて獲得した同ポジションのサディクが復帰するし、スルロットの年齢を考えてもまぁ、獲得するとしてもレンタルだよなぁと思う。そんな中でビジャレアルが完全移籍で獲りたいってなったらビジャレアルになるんでしょうな。ソシエダはサディクが活躍してくれると本気で思ってただろうし、今のスルロットの活躍を見て、あの時獲得してればってのは結果論よな。まあソシエダの見る目はないけどさ。久保の元相方だしな、得点王とれたら盛大に祝ってやるか!
せーのっ!得点王2位おめでとう!笑
得意でもないのに画像で大喜利みたいなことをしてしまったことを少し後悔しています。正直、書くことなかったんです。どうにかこうにか捻り出した結果なんです(泣) 滑ってても、おもんな。ではなく寛容な心でスルーしていただけるとありがたいです。
2,チームの中心選手と最適解
ソシエダの選手の起用法には疑問が残る。特に久保の起用法である。既に上にも書いたが、久保は中央で起用して試合全体に関わらせた方が良い。その方が選手の特徴に合ってるし、ボールを前進させるのが苦手なチームにも合っている。ビルドアップ、プレス回避、運ぶドリブル、ライン間でのプレー、サイドで仕掛けるドリブルなどできることがたくさんあるので、多くの仕事を任せるべきである。サイドに久保を閉じ込めておくのは勿体無さ過ぎる。日本代表で久保がトップ下に入ることで周りの選手が活き活きしだす現象(通称久保バフ)も証明してるように、良い選手がたくさんプレーに関与するとチームは強くなるからである。まぁ質が低い選手よりも質が高い選手のタッチ数が増えた方がチームのためになるのは当たり前の話よね。
リーガのチームだとアトレティコなんかはグリーズマンが多くのプレーに関与することで強いチームを作っている。グリーズマンの良さを最大限引き出してチームに還元しようという作戦である。一方、ソシエダは、単純に各ポジションの選手が頑張ってねって感じでチームの戦い方のコンセプトみたいなものがあまり見えてこない。あるとしたら左サイドをいっぱい使うとかだろう(笑) アトレティコのように戦い方の基本方針みたいなものはあったほうが良い。そういえば、マジョルカはムリキの高さを活かすという戦い方をしていたが、チームとしてやることが明確で、プレーに迷いがなく強かった。戦い方の軸があると、チームにまとまりが生まれ強くなるのである。今のソシエダだと久保を中心とした戦い方がチームの最大出力となるだろう。
チームを強くする上で選手が得意なプレーを出来るポジション、苦手なプレーをしなくていいポジションに置いてあげることも大事である。ポジションと書いたが、実際の試合では初期位置のポジションよりも2次配置のプレーエリアで考えるほうが大事である。例えばソシエダがIHに敵MFと最終ラインの間のエリアでプレーをしてもらいたいなら間で受ける技術が高い選手を配置した方が良いし、SBに内側のエリアで偽サイドバックみたいな動きをしてほしいなら、ボール配給能力が高くて、ポジショニングセンスがある選手を配置した方が良い。適材適所の考え方である。それで言うと、ソシエダのメリーノIH起用は合ってないと思う。間でボールを受けるのが得意ではないからである。メリーノの得意なプレーはヘディングなのでCFに置くのはありである。ただソシエダのCFには強度高く、正確な前プレが求められるので、そこが怪しいメリーノはどうなんだっていう問題はあるが。
監督からの指示やチームの厳格なルール等がない限り(時にはあったときでも)、選手は自分の得意なプレーが出せるエリアでプレーしたがる生き物なので、得意なプレーエリアが被らないように選手を配置するのは重要である。メリーノの場合はIHが高い位置にいるっていうチームの方針があるかゴール前でクロスに対してヘディングで飛び込みたいからあの位置にいるんだと僕は思ってる。
得意なプレーエリア被せてしまう問題でよくあるのがサイドで仕掛けたいWGとサイドを駆け上がってクロスを上げたいSBを同時起用してしまうことである。得意なエリアが被ることで一方は追いやられ、苦手なプレーをしなくてはいけない状況に陥ってしまう。日本代表だと、伊東純也と菅原由勢を同時起用した時に起きる問題である。
またWGに南野、OMFに鎌田を起用してチームを機能不全に陥らせていたこともあった。何も考えていない監督だとこのプレーエリア被せてしまう問題を頻発させてしまう。だから内側でも外側でもプレーでき、どんな選手とも合わせることができる久保建英という選手は恐ろしく使い勝手が良く、貴重な選手なのである。自分で工夫できないのにこんな良い選手をイマイチ信用していない監督ってめっちゃ愚かでしょ?
ここまで強いチームを作るためにはということを書いてきたが、それを踏まえて今季のソシエダで1番強いと思うチームを考えてきた。それがこちらである。
フォーメーションは4-2-3-1で戦術コンセプトはチームで久保建英を最大限活かすサッカーである。人選の説明をする。
1,まず、右ラテラルだが可変して3バックを作るときにセントラル的なキャラクターであるエルストンドの方がトラオレよりも良いと思った。またエルストンドはラテラルで起用された時にポジショニングセンスを感じたので偽ラテラルができるポテンシャルを秘めてると感じた。トラオレはやっぱりサイドを駆け上がりたい選手だからこのチームには合わないのと、少々無理めだと久保にパスを出さないがち(賢い判断だが久保だったら出していい)なのでシンプルに久保を使ってくれそうなエルストンドが右ラテラルとなった。
2,いつもスタメンであるメリーノについてだが、起用するポジションが正直ない。メリーノが低い位置で相手のプレスを受けるのは怖いし、視野の狭い選手を中央に起用するとボールが全体に回らなくなってしまう。またブライスをメディアプンタにと思う人がいるかもしれないが、久保の代わりの役割は務めらないし、久保を活かすというコンセプトだから無し。
いつもプレーしてるエリアよりも1列落としてピボーテ起用のブライスだがスタミナがあるから攻撃守備に奔走してくれるだろうし、間で受けるのはいつもやってることなので出来るだろうと判断した。少し残酷な話ではあるが、サッカー界で言われがちなポジションが前であればあるほど上手い選手理論を信じた。
3,左エクストレモのバレネチェアとザハリャンについてだが、基本はもちろんバレネチェア起用だが外で張るのではなく内側でプレーする事が多いならザハリャンもありである。ザハリャンの方が内側でのプレーが得意な印象がある。というかバレネチェアが内側でプレーしてる印象が全然ない。どういうプレーしてたっけ?バレネチェアが内側でもいつもと遜色なくプレーできるのならそのままバレネチェア起用がいい。
4,右エクストレモはやる気に満ち溢れている、最近調子が良い(5/10現在)ベッカーを起用した。試合を見ていると自分が活躍するんだという気持ちがプレーから感じ取れる。そういう選手はチームにいてほしい。ただベッカーはまだ未知数の部分も多いため、長期的に計算できる選手かどうかはわからない。久保を中央で起用するなら右エクストレモの選手補強はしたいところ。
こんなふうに、具体的な戦い方や既存の選手の起用法が固まって初めて補強できると思うんよね。ソシエダさんはその辺ちゃんとできてる?
5,セントラルは個人的な好みでパチェコ、スベルディアに。オヤルサバル兄さんにはデランテーロで前プレを引き続き頑張ってもらいたい。
次に上に載せたフォーメーションを元に2次配置を見ていく。2次配置とは選手が実際に試合中(攻撃時に)プレーすることになるエリアのことである。初期位置の段階で得意なプレーエリアが被らないように、苦手なプレーをしなくていいように選手を配置することが大事である。同じポジションの選手でも、サイドを駆け上がりクロスをあげたいSBもいれば、クロスは苦手だが上がらずに守備等で強みを発揮するようなSBもいる。内側でプレーすることは苦手だが、サイドでドリブルを仕掛けるのが得意なWGもいれば、その逆もいる。そういった選手の強みが2次配置のプレーエリアで発揮できるよう、苦手なエリアでプレーしなくてもいいよう、まるでパズルを組むように配置することで適材適所となる。(ちなみに日本代表の監督はこのパズルがかなり苦手である。だからピッチ上の選手は苦労する。)
またその際に選手がいつもプレーしてるポジションという固定観念に囚われないほうがいい。選手起用において大事なのは、今までプレーしてきたポジションではなく、その選手が何ができるか、できないかということである。そのポジションの選手に求められるプレー、選手にできることを見極めて、本職ではない選手を起用した方が良い時もあるだろう。
2次配置だが、ボールがよく回るとされている2-3-5と3-2-5を見ていく。
まずは2-3-5から。
SBのパチェコとエルストンドが内側に入り、偽サイドバックをすることで2-3-5を作っている。パチェコとエルストンドのポジショニングセンスのポテンシャルを信じた。前線の選手はそれぞれ得意なプレーができるように適材適所に配置している。久保はこの位置にいるが、常にこの形が作れる訳ではないので状況に応じて最適なプレーを選びチームを機能させてくれることを期待している。
この陣形は今のソシエダがやっているサッカーの完成形、理想形に近い。ただ自分はこの2-3-5はあまり現実的ではないなと感じてる。なぜなら偽サイドバックを指導できる人がソシエダにはいないと思うからである。いくらパチェコやエルストンドがポジショニングセンスがあるといっても難しいのではないだろうか。
次の3-2-5の方が現実的である。
こっちの方が割と普通なのでできると思う。左WGが中に入ってくるためバレネチェアではなく一応ザハリャンにしている。左SBはそのままサイドを上がる形に。エルストンドは落ちて3バックを作っている。偽サイドバックなんてやらなくていい。こういうのでいいんだよ。
良い選手のプレー関与を増やすのも、チームがまとまるためにコンセプトを作るのも、適材適所に選手を配置するのも合理性を追求した結果である。強くなるために合理性は大事。固定観念に囚われないのも大事。
4,レアルソシエダと久保建英と僕
1,レアルソシエダの課題
ここまでレアルソシエダというチームのことについてたくさん書いてきた。今シーズンの結果について振り返ると、コパデルレイは準決勝敗退、CLはベスト16敗退、リーグ戦は6位である。CLはパリと対戦が決まった段階でかなり厳しかった。予選で強さを見せることができたし、1位通過もできたのでよく頑張ったと言えると思う。リーグ戦は昨季と比べたら順位を落としCL権を獲れなかったが、今の薄い選手層でCLを戦いながら来季のEL圏内の6位なのでこれもまあ合格点だろう。この2つはいい。問題はコパデルレイである。絶対に決勝に行かなければならなかった。なんでよりにもよって久保の1番思い入れのある古巣マジョルカに負けてるんだ?なんで決勝でビルバオとのバスクダービーが実現しないんだ?全てが間違っているストーリー展開だよ。いやでもマジョルカからしたら、あの久保がいる格上のチームに勝ち、決勝行きは熱い展開だな!ソシエダは結果でも内容でもマジョルカに負けていたよ、、、 そうソシエダの課題は内容。間違っても今シーズンはシルバが離脱したから仕方ないよねで片付けるなよ?
20-21シーズン以降のソシエダのリーグ戦順位は5位、6位、4位、6位とELからCL圏内の範囲で安定しているが、今よりも強くなるためには、ラリーガでCL圏に入り続けるようなマドリー、バルサ、アトレティコに次ぐ第4のクラブになるためには試合内容を改善しなければならない。1番チャンスを作れる久保右サイドにいるけど、全然ボール行かないなぁなんてやってちゃダメなんよ。ソシエダの試合内容は本当に良くない。特にボールを握ってチャンスを作るということがとても苦手である。まあビルドアップできないからね。チャンスが少ないということは、得点が少ないということである。次の画像を見てほしい。
https://www.transfermarkt.jp/laliga/tabelle/wettbewerb/ES1 より
これは23-24シーズンのラリーガ上位6チームの成績である。オレンジマーカーが左からチームの得点、失点で水色が得失点差である。
これを見ると、レアルソシエダというチームは得点が少なく、失点も少ないチームだということがデータでもわかる。得失点差が12でこの6チームの中で唯一20に届いていない。5位のビルバオにもダブルスコアをつけられてしまっている。失点は十分少ないので、課題は得点力である。得点できないから引き分けがとても多い。引き分けを減らして、勝ちを増やしたい。
ソシエダが次のステージにいくために必要なことは、堅い守備はそのままにビルドアップに本気で取り組み、チャンスの数を増やし、得点出来る確率を上げることである。ただビルドアップの改善ってソシエダにいる選手、獲ってこれるレベルの選手の質だけでどうこうできる問題じゃないんよな。だから本気で取り組まなければならない。たった1人が変な立ち位置にいるだけで機能不全になったりするから。チーム全体で選手がどの立ち位置をとるのか、どういう動きをするのかを共有しなければならない。
だから良い監督が必要なのである。ビルドアップのノウハウを持っている良い監督が。今季のラリーガのチームならジローナのミチェルやビルバオのバルベルデみたいな監督。ビッグクラブでもなくソシエダよりも順位が上のクラブは攻撃が良い。はっきり言うけど、イマノルじゃこれ以上は無理だ。得点力の高いチームをイマノルじゃ作れない。シャビアロンソならそれができたんだよ。ソシエダさん、逃した魚が大きすぎますって。。。
ソシエダが更に強くなるためには、フロントが優秀である必要がある。
なぜならフロントが監督を雇い、選手を補強するからである。監督は、チームに守備戦術を落とし込み、ビルドアップを構築し、選手の起用法等を決めることができる。あまりにも試合の勝敗に及ぼす影響が大きい。監督次第でチームが大きく変わるため、ランパードの1年半よりもトゥヘルの3日という言葉もあるとかないとか。(ランパード政権下でボロボロだったチェルシーだが、トゥヘルに監督が変わりすぐにチームを立て直し、その年のCLでビッグイヤーを掲げた) それぐらい監督は重要なのである。シャビアロンソよりもイマノルを選んでいるようじゃ厳しい。
選手補強が試合の勝敗に影響を与えてしまうのは、言わずもがなである。
サディク獲得して、「おかしい。前プレいつもよりハメられないぞ。」とか、左利き好きでレフティたくさん補強しちゃいました(右サイドにボールが行きづらい弊害でてるぞ)とか、怪我しがちの選手獲得したら本当に怪我しちゃいましたとかやってる場合じゃないんよ(笑)
優秀な監督を雇うには、サッカーの良し悪しを見極める目が必要だし、良い選手、チームに合う選手を補強するにもサッカーへの深い理解が必要である。だからサッカーチームを強くするには優秀なフロントが必須なのである。以前に、久保建英がレアルソシエダを優勝させてほしいとか、ソシエダをビッグクラブにしてほしいみたいな声も聞こえたが、それはかなり無理な注文である(笑)。なぜなら、サッカーというスポーツは11対11の競技でそもそも1人が関与できるプレー時間は少ないし、戦術や選手の起用法を決める監督を呼んできたり、選手を補強するのはフロントだからである。チームの強さというのは1選手が影響を及ぼせる範囲外のところで大体決まってしまうのだ。繰り返しにはなるが、ソシエダが次のステージにいくにはためにはフロント力が大事だ。
2,久保建英と僕
何の試合だったか、ボールを奪いに来た敵選手の足を股抜きして躱した時、こんなことができる日本人選手がいるのか!と衝撃を受けた。日本のメッシだという噂は耳にしていた。そんなわけないと思っていた。試合や実際のプレーは今まで見たことがなかった。初めて見た試合、ワンプレーの一目惚れだった。
これは、久保建英という1人のサッカー選手を追ったとある男の記録である。
⚠この物語はフィクションではありません。
(結構な長文になってしまったので、そんなんどうでもいいわ。って方は飛ばしちゃってください。)
ある時、レアルマドリードへの移籍が決まったというニュースを耳にした。
プレシーズンマッチが見たくて、DAZNに入った。今までサッカーの試合を見るのは日本代表戦ぐらいで海外サッカーの知識はウイイレ等から仕入れていた。友人との会話では詳しくもないのに謎にサッカー好きぶっていた。
そんな自分が気づいたら、日本代表戦以外で初めてサッカーを観ることに前のめりになっていた。
プレシーズンマッチでも期待した通りのパフォーマンスをしてくれた。マドリーのメンバーに囲まれていても、縮こまることなく伸び伸びプレーしていた。特にモドリッチとのパス交換、コンビネーションは最高に興奮した。
久保は積極的にシュートを打つなどアピールをしていたが、EU圏外枠がブラジル人で埋まっていることもあり、マドリーには残れなかった。ただヴィニシウスのスペイン国籍取得は迫っているらしい。プレシーズンを終え、新天地はマジョルカに決まった。
心の声<マドリーでのプレーが見たかったけど、マジョルカも楽しみだ>
マジョルカでの日々が始まった。幸いにも試合出場の機会には早くから恵まれた。でもなぜか久保のいる右サイドにはなかなかボールが来ない。どうやら、久保は味方の選手に良く思われていないらしかった。17-18シーズンにスペイン3部にいたマジョルカは連続でリーグ昇格を果たし、スペインリーグ1部で戦おうという年だった。苦楽を共にしてきたことでチームにも一体感が生まれていただろうし、彼らにしか分からない感情があったのだろう。レアルマドリードからレンタルで移籍してきた新人エリートのアジア人はすぐには受け入れられなかった。しばらく久保にボールが来ない試合が続いた。ボールを出せないのではなく、明らかに見えているのにわざと出していなかった。チームの長であるサルバセビージャ(セビおじ)に認めてもらわないと、マジョルカでは生きていけないようだ。日本ではまあ起こらないであろう状況に怒りを覚えた。
<いい大人がガキのいじめみたいなことしてんじゃねえよ。お前らプロだろ。チームの勝利のためにプレーしろや>
時間の経過とともに少しずつ状況は改善していった。いや、勝手に変わっていったんじゃない。これは、久保建英のコミュ力とチームのために本気でプレーするという姿勢で勝ち得た信頼だろう。シーズン中盤から終盤には弱冠18歳ながらチームを引っ張る選手になっていた。ピッチ上の中心選手になるだけではなく、マジョルカのYoutubeビジネスの中心人物にもなっていた。
マジョルカの1番の目標は降格しないことだった。せっかく昇格した次の年に降格はなんとしても避けたい。でも厳しかった。マジョルカの選手はあまりにもサッカーが上手くなかった。せっかく先制しても、いらんPKとかを与えて、逆転された。ボールも全然保持できない、前から守備をするわけでもないからボールを奪えない。見てるのがただただ苦痛だった。
<スペイン人はサッカーが上手いんじゃないのか?>
結局チームは降格してしまった。降格したのは悲しかったが、開放感はすごかった。
<やっと地獄から開放された。それにしても久保建英は良い選手だな。来季は強いチームで見たいよ。こんだけ、活躍すればマドリー復帰もあるんじゃないか?ヴィニシウスのスペイン国籍取得が迫っているらしいぞ。>
前年の活躍をうけてマドリーには久保へのオファーが殺到したらしい。ヴィニシウスのスペイン国籍取得が遅れているため、今季のマドリーでのプレーはないようだ。次なる新天地はビジャレアルに決まった。どうやらエメリ監督が熱望したらしい。
<ビジャレアルの選手はマジョルカよりも数段上手いはずだ。久保の能力も存分に活かせる。前年にあれだけ活躍したんだからレギュラーだろうな。きっと良いシーズンになるぞ!>
今の自分だと久保が即レギュラーというのは、甘い考えだというのがわかるのだが、当時の自分は若手選手、レンタルの選手がチームでどういう扱いを受けるのかがイマイチわかっていなかった。ビジャレアルではプレミアリーグに移籍するかもしれないという売出し中の若手であるチュクウェゼとチームのエースであるジェラールモレノがポジション争いのライバルだった。リーグ戦にスタメンで出るにはこの2人よりも序列が上にならなければならなかった。ELでは結果を残していたし、リーグ戦でも短い出場時間で良いパフォーマンスもしていたのだが、チームが好調だったのもあってレンタル選手でしかない久保が序列を覆すのは難しい状況だった。大量失点したバルサ戦でチーム内で一際輝くパフォーマンスをした久保だったが、そんなものは指揮官の目には全く映っていなかった。
久保にとって大きな期待を胸に選んだビジャレアル移籍だったと思うが、気づいたらカップ戦で戦力を落とさないためのレンタルで安上がりな有能若手選手というクラブや監督にとって都合の良い存在になってしまっていた。
<監督が熱望ってなんだったんだよ。起用しないなら獲得すんなよ。ビジャレアル以外にもほしがっていたクラブはいっぱいあったんだ。>
エメリという監督は過去にも自分が獲得希望した選手を干すという前科持ちらしかった。ピッチ上の選手のプレーに対するリアクションを見ていてもよくできた人間には見えない。さらに会見では久保のことを”ピッチ外のスター”呼ばわりだ。移籍交渉の場でも、選手のキャリアのことなど考えずにただただ自分が快適に仕事をするために久保を騙すようなこと言ったんじゃないか?久保とエメリの関係はもはや冷え切っていた。冬の移籍市場でビジャレアルを退団し、ヘタフェに移籍することとなった。
<やっとビジャレアルから脱出することができた。スタメンで出ていない週末の試合、久保の出番はまだか、まだかと待っている時間がしんどかった。移籍するヘタフェというチームはロングボール主体のチームで正直久保に合わなそうだが、試合に出れないビジャレアルよりはマシやろ。>
久保が入団するときにヘタフェの監督であるボルダラスが嬉しいことを言ってくれていた記憶がある。ビジャレアルにはなかった人の温かさを感じた。ビジャレアルは監督が嫌な感じだったし、選手もカンテラ上がりが多くて、蚊帳の外という感じだった。バッカの笑顔だけが癒やしだった。
移籍が決まって、日程的に練習する時間はなかったがすぐに試合で使ってくれた。移籍後、初めての試合でチームの得点に結びつくプレーを披露し勝利に貢献することができた。
<久保をちゃんと起用すれば、チームに良いことが起きるんや。黄色いチームの監督はやっぱり何もわかっていなかった!>
ヘタフェのサッカーは思っていた以上にロングボール主体であり、見ているのがかなりきついサッカーだった。ロングボール蹴るけど、高い位置でボールを回収できるときはほとんどなかった(じゃあ何のためのロングボール戦術?ww) ボールを保持している時間は相手チームが長く、ヘタフェの選手はファール上等で激しく相手選手にぶつかっていくから試合が止まることもとても多かった。見ているのがただただストレスだった。
<これは本当にサッカーなのか?えっ確認だけどスペインのチームだよね?マジョルカと同等かそれ以上に見ているのがキツいサッカーしてない?そんな地獄がマジョルカ以外にもあるってマジ?ってか地獄とは昨季でお別れしたよね?アゲイン??>
初戦こそ活躍したものの、ヘタフェのサッカーと久保建英のプレースタイルの乖離があまりにも大きく、久保のやりたいプレーと周りの選手のやりたいプレーは合わず、数字という結果が出ない中で徐々に試合出場の機会を減らしていた。その時の自分は、ヘタフェはビジャレアルから救ってくれた恩があるし、やってるサッカーが久保に合わないことは移籍する前からわかっていたので、試合に出れないのはもう仕方ないなという諦めに近い感情だった。ヘタフェにはニョムという名の僕が人生で見てきた選手の中でも1番サッカー下手ぐらいのプロサッカー選手がいたのだが、久保がベンチにいるのに試合にでていたことがあり、もはやお笑いだった。
シーズン終盤、ヘタフェは19-20シーズンのマジョルカ同様、残留争いをしていた。久保としても所属していたチーム、2シーズン連続降格は避けたかったと思う。シーズン残り2試合で迎えた第37節、この試合に勝ったら残留決定という大一番、チームは引き分けていた。あと1点が欲しい中で、投入されたのは今季苦しんだ久保だった。最後はお前が決めてこいというボルダラスからのメッセージだろう。久保は見事にその起用に応えた。左サイド中央でボールを持つと、ドリブルで持ち運び、放ったシュートは左上ゴールネットに突き刺さった。ゴールを決めた久保はユニフォームを脱いで喜びを爆発させていた(笑)
<そうだよなぁ、今季は悔しい思いをたくさんしただろうし、苦しかったもんなぁ。僕も辛かった。今シーズンは全てこの瞬間のためにあったよ。お疲れ様。。。>
試合終了まで、追いつかれないか気が気じゃなかったが、無事守りきり勝利したヘタフェの残留が決まったのだった。
シーズンは終わったが、7月にはオリンピックがあった。久保も出場メンバーに選ばれた。自国開催、東京で行われるオリンピックというまたとない機会で金メダル獲得という目標が掲げられた。実際、金メダルを本気で狙えるぐらいのメンバーは揃っていた。しかし、準決勝でスペインに負けてしまった。腹立たしかったのは、久保や堂安というチームの中でエース格の選手を交代して負けたことだった。残して負けたのならまだ納得できるのだが、そうではない。消化不良感が凄かった。
続く、3位決定戦でもメキシコに敗れ、日本は金メダルどころかメダルすら獲得することができなかった。メキシコにはプレスのかけ方や戦術で明らかに劣っていた。負けた2戦そして大会を通して言えることは、ベンチが仕事していない、むしろ足を引っ張っているということだった。メキシコ戦で負け、メダルが獲れないことが確定した後、久保建英はピッチで子供が泣きわめくようにワンワンと泣いていた。俯いたり、目を手で押さえたりせずに大衆の面前でガチ号泣してるスポーツ選手を僕はあまり見たことがなかった。それを見た時これが久保という選手の、人間の強さなんだと気付いた。
<選手は本気で頑張った。しかし、森保さんやコーチ陣は選手の頑張りと同じくらいチームを勝たせるために本気で取り組んでいるのか?選手が試合中に戦術ボードを動かしている姿なんて初めて見たぞ?選手主導という聞こえの良い言葉を使って、職務放棄してるだけじゃないか?サッカーでオリンピックに出場できる機会なんて多くの選手が一生に1度だけなんだ。サッカー選手なんていつ大きな怪我をするかわからないし、選手生命も短い。本気になれないなら、頼むからその場から退いてくれ。選手に対して失礼だ。キミたちがいるとエンタメとしてもつまらないし、試合には勝てないし、いいこと1つもないわ。>
ヴィニシウスのスペイン国籍取得が遅れているため、マドリーのEU圏外枠は今季も空きそうになかった。21-22シーズンは、オリンピックに出場していてチームへの合流が遅れるため、チームのこと、選手の事を既によく知っていて、クラブ側も久保のことをよく知っているマジョルカでプレーするだろうという噂だった。久保も20-21シーズンで試合出場に恵まれず、思ったような活躍が全然できなかった年だったから、よく知らないチームに移籍するのが嫌になっていたんだと思う。レンタル選手という立ち位置にも難しさを感じていただろう。それだったら確実に試合に出れるマジョルカに移籍したいということだったんだと思う。噂通り、21-22シーズンはマジョルカでプレーすることに決まってしまった。
<一体いつスペイン国籍を取得すんだよ。久保がマドリーに移籍した時から取得間近みたいなこと言われてない?言わせてもらうが、役所の人間が仕事していないだけなんじゃないか?外国は仕事に対して真面目じゃない人間が多いって聞くぞ?給料もらってるんだからその分ちゃんと働けや。日本だったら3日で終わってそうな手続きだわ、知らんけど。
マジョルカ2ndシーズンだと?そんなの誰が見たいんだ?誰もシリーズ化なんて望んじゃいなかったわ。えっ、また観るのが苦痛な地獄のサッカーを1年間観ないといけないの?もう耐えられないよ。無理だよ。嫌だ嫌だ嫌だしんどいしんどいしんどい。助けて、、、>
マジョルカ2ndシーズンが始まった。全然ワクワクしなかった。主人公の大きな成長も、胸を熱くさせてくれるような戦いもおそらくないだろう。この1年が何のために存在しているのかわからなかった。予想していた通り、良いことは特になかった。むしろマジョルカ2ndシーズンは怪我に苦しめられ、問題児に悩まされた年だった。
怪我対策をバッチリしており、頑丈そうに見えた久保だがついにそこそこ大きな怪我をしてしまった。治療とリハビリで10試合ぐらい離脱することになった。その期間試合をあまり観なくなったので、守備の時間が長く、ボールを奪ってもすぐに相手ボールになってしまうサッカーからは開放されたが、それ以上に久保のプレーが全く見れないということが寂しかった。もう2度と怪我をしてほしくないと思った。
マジョルカには久保と同サイドのSBにマフェオという問題児がいた。マフェオは本当に酷かった。右サイドでボールを持つと、近くにいる久保のことなど一切目もくれず、突進ドリブルでボールロストを繰り返したり、可能性の低いクロスを上げ続けた。SBといえばWGの選手とパス交換やコンビネーションをするものである。ただマフェオにそんな概念はなかった。そのせいで、試合中の久保のプレー関与時間は大きく減少した。こんなに利己的なSBはいまだかつて見たことがなかった。ボールを持てる時間なんてただでさえ少ないマジョルカである。であるならば、久保を使って攻撃した方が良いのにマフェオのプレーでチームの攻撃が終わることが多すぎて、イライラは最高潮に達していた。久保下げ、マフェオ上げの現地記者も登場したりしてもう訳がわからなかった。しだいに多くの日本人がマフェオには何も期待しなくなった。マフェオはイライラを通り越して、呆れられ、おもしろ選手になったのであった。
リーグ戦でレアルソシエダと戦ったときのこと。久保史において重要な出来事なので、触れないわけにはいかない。
シーズン終盤、マジョルカは残留争いをしていた。LGPでは残留は無理ということで監督がアギーレに変わった。日本代表といざこざがあった監督なので久保との関係が心配だったが、アギーレ曰くそれは問題ないということで安心した。
アギーレ就任後、久保は干され気味になった。問題ないとは?シンプルにウザかった。久保が干され、もう全てがどうでもよくなったがマジョルカはなんとか1部残留を決めたのだった。
<やっとマジョルカ2ndシーズンが終わった。チームは1部残留できたし、良かったんじゃないっすか。おめでとうおめでとう。
推しを応援するってのも楽しいことだけじゃないな…今のところ、思い通りにならないことばかりだ。正直、心が疲弊している。疲れたよ。来シーズン、マドリーでプレーできません?スペイン1年目の活躍貯金残ってないっすか?>
ヴィニシウスのスペイン国籍取得が遅れている関係で、EU圏外枠は空かないらしい。来季もマドリーでプレーすることはできないようだ。
<OK!理解した、スペイン国籍は一生取れない制度に変わったのだろう。レンタルは色々大変だから、この辺りで違うチームに完全移籍したほうがいいかもしれない。>
久保本人も、レンタルはもう嫌だったのだろう。完全移籍での噂が流れ始めた。どこに移籍するのかしばらくワクワク、もやもやの日々が続いたが、ついに完全移籍でレアルソシエダに加入することが決まった。以前から久保に1番合うと言われていたチームだった。実はマドリーが保有権の50%持ってますとか、そんなことはどうでもいい。22-23シーズンがとても楽しみになった。
<完全移籍きちゃー!!レンタル地獄からの開放じゃぁぁぁぁ!!!しかもソシエダだ。ポゼッションできるぞ。ダビドシルバとの共演も楽しみだ。>
最初はサブ組と試合に出ていたのだが、プレシーズンマッチでアピールに成功した久保は、開幕戦スタメンで出場することができた。4312の2トップの左だった。得意ではない左起用、慣れないポジションと観てる側は不安だったが、久保はいきなりやってくれた。裏抜けでメリーノからパスを受け、ゴールを決めたのだ。今シーズン初のソシエダのゴールだった。レンタルではなく完全移籍したチーム、今まであまり見たことがなかった裏抜けからの得点はこれまでとは一味違うぞという新時代を感じさせるようなプレーだった。
<周りの選手が今までよりも明らかに上手いぞ?やっと普通にサッカーができるかもしれない。レアルソシエダさん、久保を獲得してくれてありがとうございます。久保の時代が来るぞぉぉぉ!!!>
久保がソシエダに移籍して馴染んできた頃、9月の初めにヴィニシウスのスペイン国籍取得が発表された。また同じ年の10月の終わりにはロドリゴとミリトンのスペイン国籍取得も発表された。理不尽なこの世の中に腹がたった。
<なんで久保が完全移籍してすぐなん?嫌がらせか?しかも、ヴィニシウスだけじゃなくロドリゴにミリトンも?もう少し早ければ、久保の選択も変わっていたかもしれないんだが?
キミたちはいいよな、いつも超一流の選手に囲まれながら温温と伸び伸びプレーできる環境があって。こっちは3年間地獄だったんだが。
選手に罪が無いことはもちろんわかっているが、あれだけ遅れていたのに完全移籍した瞬間にほぼ同時期に3人スペイン国籍取得できました、EU圏外枠全部空きました。はおかしいやろ。愚痴の1つくらい言わせてくれ。>
開幕戦で勝利して以降、レアルソシエダの調子は良かった。トップに久保とスルロット、トップ下にシルバを起用した4312がハマり、勝ち点を重ねていった。久保もレギュラーに定着することができた。クラブも久保も調子が良い状態でW杯の中断期間に入った。
<いいね、いいねぇ。レアルソシエダに久保建英。最高だ。ただ1つ気になってること言っていい?プレシーズンマッチの時から薄っすら思っていたんだけど、レアルソシエダさんポゼッションできない寄りのチームだよね?選手の立ち位置がとても良くないし、実際の試合でもあまりボール持ててないもん。今のところ試合に勝ってはいるけど、今後が心配だよ。>
好調ソシエダの中心選手である久保は日本代表でもその活躍が評価され、W杯でもスタメンの座を勝ち取った。スタメンで試合に出れたのは良かったのだが、あまり信頼されてないと感じるような起用法だった。というのは久保は予選でドイツ戦とスペイン戦にスタメンで出場したのだが、両試合とも前半だけで交代されてしまったのである。どちらの試合も前半に得点を許し、後半から攻撃にギアを入れて逆転しよう!という試合だった。そんな試合で前半だけの出場で交代されてしまったのである。攻撃で違いを作りだせる能力に長けてる久保がである。守備要員で攻撃には期待していませんよと言われているようなものだった。意味がわからなかったし、怒りがふつふつと湧いてきた。ただ悔しいのは、後半に得点しドイツ、スペインを破っていることである。森保さんの采配が当たったとは思わない。久保がピッチから下がったから日本が勝てたとも思わない。勝てる確率が上がるような采配をしていたわけではない。ただメディアは森保采配的中とはしゃぐし、大多数の日本人はお祭りムードだし、後半に得点し、試合に勝利したという現実は確かにあって、、、僕は試合に勝利した嬉しさと久保を雑に扱われたことに対する怒りと色々な事に対する悔しさが入り混じった感情になり、ツイッターのTLを眺めながらぼーっとすることしかできなかった。
予選を突破した日本代表はベスト16でクロアチアと対戦した。これに勝てば目標のベスト8進出である。しかし、攻め手に欠いた日本代表はクロアチアを崩すことができず、PK戦にもつれ込み、敗北となってしまった。
目標達成とはならなかった。久保はというと体調を崩し、クロアチア戦ではベンチ外だった。久保こそ、この試合に勝つために必要な選手だった。久保にとって初めてのW杯は悔しさだけが残る大会となってしまった。
<マジで森保さんは、本当にソシエダの試合を見ているのか?わざわざ現地にまで来たりしてるよな?ソシエダじゃなくてもいいよ、これまでのラリーガでの久保の試合見てる?見た上で導き出した答えがそれなら、ガチで監督のセンス無いわ。采配も別に当たってないからな?勝てる確率を上げられてないんだよ。難しい状況のなかで選手が頑張っただけ。
それからドイツ、スペインに勝ったのはいいが、掲げた目標は達成していないということを忘れるなよ。メディアに持ち上げられて、ニヤニヤするんじゃないよ! あと久保さんはもしかして運悪い系?運悪い人応援して大丈夫かな?笑>
W杯後のソシエダも順調に勝ち点を重ねていた。ソシエダ最強の前プレがかなり機能していた。ただボールを保持してチャンスを作ることが全然できなかった。プレシーズンマッチの時から怪しいと思っていたが、レアルソシエダはポゼッションができないチームだった。選手の立ち位置がとにかく悪かった。シルバの個人戦術でなんとかしていた時もあったが、基本的にはかなりビルドアップに苦戦していた。この感じだと、得点力不足で勝ち点をとれない時が絶対くると思った。
<ポゼッションできるって言ったの誰?全然できないんだけど?レアルソシエダというチーム名、所属選手、ユニフォーム、全てがポゼッションできそうなのがたぶん良くないわ。ってか久保に合うチームってボール握れるってことじゃなくて、前プレのところですか?笑 >
調子の良かったレアルソシエダだが、シーズンの中盤から終盤にかけて勝ち点をとれない時期がやはり来てしまった。CL出場を狙っているソシエダにとってはかなり痛かった。
難しい時期ではあったが何とか乗り越え、軌道修正することができた。シーズン終盤にはバルサやマドリーのようなビッグクラブにも勝利することができた。シーズン残り2試合で迎えた第37節、ソシエダは酷い試合内容でアトレティコに負けたが、CL圏内の4位争いをしていたビジャレアルがラージョに負けたことにより、ソシエダの4位が確定し、CL出場を決めたのだった。
<CLキタ━━━━━━━━!!でかい!でかすぎる!!!来季が楽しみすぎる!!!正直、やってるサッカーがあれだったのと、バルサやマドリーの試合も残ってたからCLキツいなと思ってたわ。すまん!久保はシーズンを通して大活躍だった!どこにいっても通用するとは思ってたけど、さすがっす!ソシエダの選手も全員よく頑張った!おめでとう!!!ここぞという時にやってくれるラージョしか勝たん!ビジャレアルさんおつ(笑)>
っていうのがちょうど1年前ぐらいである。1つ言っていい?
ここまで長い、長過ぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。
長文に付き合わせてしまった方、ごめんなさい。ほんとは最後にこんなに長文を書くつもりはなかったんです。さすがに書き疲れたから、短めにまとめて終わろうと思ってたんです。ただうっかり冒頭の文章を書いたら、続きを書かなきゃいけないみたいな謎の使命感に駆られて、書かなきゃ負けみたいな気持ちになってしまいまして、ここまでの長文になってしまいました。23-24シーズンも上のような文章で振り返ろうかなと思ったのですが、今季のことはここに至るまでに書き尽くしたので必要ないかなと思った次第です。このブログはあと少しで終わります。もうちょっとお付き合いください。
23-24シーズンに感じたこと
2024/05/25に行われたアトレティコマドリード戦でソシエダの23-24シーズンは終了しました。やはりアトレティコには勝てなかったね。マジで勝てる気しないわ(笑) ちょいちょい他のチームがアトレティコに勝ってるのを見るんだけど、どうやって勝ってるんだろうか?ソシエダみたいに中途半端にボール持つチームの方がアトレティコは戦いやすいだろうから、やはりチーム相性の問題か?サッカーの勝敗にチーム相性はめっちゃ関係あるからな。アトレティコ戦の内容にちょっと触れさせていただくと、ソシエダの様子がいつもとちょっと違ったんよね。ブライスが降りてきてボールの配給役になったり、久保も割と自由に動いていたし。最終節で順位も確定してるから、自由にやっていいよって言われたんかな?それとも最後だからなんでもいいやっていう選手の判断か。まあなんにせよ、やっぱり選手(特に久保)が自由に動いたほうがボールは回るな。いつものソシエダは選手が鎖に繋がれてるみたいで窮屈そうだ。やはり戦犯は監督か?
久保建英ファンの方は、ソシエダでの23-24シーズンをどう感じましたか?楽しいシーズンだったでしょうか?来季もまたソシエダでプレーしてほしいと感じたでしょうか? Xを見てる感じ、たぶん多くの人がそのように感じていないのではないかと思います。僕はですね、今シーズン(も)しんどかったです。試合中に起きる現象でいうと、やっぱりボール保持は苦手だし、右にボールが来ないし、久保にマークが集中しちゃうし、味方とプレービジョンが合わないことは多いし、、、、
ソシエダの試合を見ていると、そんな立ち位置じゃボールは回らないよ。とかチームで久保をもっと活かしてくれよ。とか久保の実力はこんなもんじゃないのに。とか味方物足りないなぁ。とかいつも思ってしまうんよね。基本モヤモヤしながら、フラストレーションを溜めながら試合を見てるのよ(笑) そういう部分では、マジョルカやヘタフェの時に感じていたものと一緒で、、、笑
率直にもう移籍してほしい!!見ていてストレスを感じないようなビッグクラブに。今のソシエダのサッカーは見てるこちらとしてはしんどいし、申し訳ないけど久保がプレーするにはレベルが低いんよ。久保の能力を最大限発揮できて、見てる我々もストレスを感じないためにはビッグクラブ移籍しかない!!!!
久保の成長のためにも移籍した方が良いと思うんよな。ソシエダはビルドアップが苦手だから、1試合のチャンスの数や久保にボールが来る回数が少なくて成長効率が良くない。試行回数が少なくなってしまうような成長し辛い環境は伸び盛りの久保にはねぇ。あと自分はWGとしての動きの部分に久保の伸びしろを感じているんだけど、ソシエダじゃ改善しなそうで、、、
そういう事を教えることができる指導者やこう動いてほしいと強く要求してくれる味方がいるクラブに移籍できればもっと良い選手になれるんじゃないかと思う。
久保はリーグやCLで優勝したい選手だろうし、もうそうなるとサッカー面でソシエダに残る理由はほとんど無いというか、ビッグクラブに移籍した方が良いことばかりだなと思う。言語がスペイン語で過ごせるとか私生活に慣れてるとか生活面ではソシエダの方が良い理由はあるんだけどね(人と話すの大好きだからスペイン語手放したくないだろうなぁ)
自分が久保を特に見たいチーム、久保に合うなと思うチームは、ずばりマドリーとシティです。自分の中では移籍先はもうこの2択になってる(笑) マドリーは攻撃がヴィニシウスのいる左に偏りがちで、久保が右に入ることで右からも良い攻撃が増えてより強力なチームになると思う。選手が空気を読みながらチームに必要なポジションをとるというマドリーのスタイルも個人戦術に長けていて多くのエリアでプレーできる久保に合っていると思う。あと個人的に世界最高のSBだと感じてるカルバハルと一緒にプレーしてるところが見たい!実現すれば疑似スペイン代表みたいなもんよ。シティは、シティのサッカーに久保が合うってのは言わずもがなで、現役の選手でベルナルドシウバに今1番近い選手が久保だと思ってるので後継者になれるんじゃないかなと。シティのレジェンドであるシルバの弟子でもあるからね、物語的にもめちゃくちゃ良いでしょ。あとペップの指導を久保に受けてほしいぃぃぃ!!
マドリーに移籍してから5年も待ったんだ。ビッグクラブでプレーするまでにこんなにかかるとは正直思わなかったよ?(まだ移籍も決まってない。スペイン6年目ソシエダも全然ある泣) ビッグクラブでプレーしてる姿をそろそろ拝ませてください!!!
来季の移籍への期待を語ったところで、このブログを終えたいと思います。ここまで長い文章を読んでくれた方、ありがとうございました!!!
読み疲れたでしょ?僕も書き疲れた!笑
おわり
2024/05/31追記
久保が前半戦数字を残していて調子が良かったのに、後半失速した理由みたいな記事を読んだので自分の意見も書いておく。チームと久保側双方に原因があると思う。
まずチームの原因の話だが、このブログでも散々書いてきている通り、ソシエダはビルドアップが苦手でそもそもチャンスの数が少ない。チャンスの数が少ないということは数字を残せる確率は必然と低くなる。少ないチャンスを前半戦はものにできていたけど、最後までそう上手くはいかないよねという話である。確率が収束したとも言える。右にボールが来にくいから久保からゴールへ向かってプレーする機会も少ないしな。
久保側の原因だが、左サイドにボールがある時に右サイドの端でゴールから遠い位置にいたり、クロスが入ってくるタイミングなのにペナルティエリアに入っていかずゴールに関与しづらい位置にいたりなど、やっぱり数字が伸び悩んだ原因の1つにWGの動きの部分はあると思う。ただ久保が何の考えもなしにこういう動きをしてるとは思えんのよなぁ。だってスペイン1年目のマジョルカ時代、それほど選手として有名じゃない時から左足が対応された時のために右足で良いシュート打てるようにって考えて練習してる人よ?
あ、もしかしてあれか?対策の対策であえてゴール近くにいないとかか?いやでもそれは相手に対策されるようになってからでも良いんじゃ…笑
あと、外部的な原因でいうとリーグ戦、CL、アジアカップっていう過密日程でコンディション不良だったり、怪我をしていたのももちろん関係あると思う。リーグ戦の出場試合数も減ったしな。
まあでも結果という名の数字が残っていないだけで、出た試合のパフォーマンスはだいたい安定して良かったと思うし、それはシーズン通しての評価点の高さにも出てるよね。https://www.sofascore.com/tournament/football/spain/laliga/8#id:52376 より
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