わがままに生きればいい。
もっと自分のことだけ考えて生きていい。周りの迷惑なんか考えなくてもいい。もっとワガママになっていい。
ぼくはそう思うようになりました。
小さい頃から「周りに迷惑のかからないように生きなさい」って教えられてきた。多分みんなもそうだと思う。みんなの親だってそうだし、きっとじいちゃんもばあちゃんもそうだ。
それはそれで、慎ましく生きるというひとつの人生観だから、尊重すべきではある。でも、みんながみんな同じものを良しとして生きるのは無理がある。自分には自分の、自分にあった生き方がある。
思い返せば周りの人の顔を気にして生きることが当たり前だった。上手くいってるうちはそれでも全然苦しくない。むしろ、それが心地よくすらある。でも、周りの人が想像する道を一歩外れた途端に一気にしんどくなる。
どうしてそのまま真っ直ぐ歩けないの?
大学に通えなくなった時、そう言われている気がした。それまでの人生が、周りの人によって作られてきたものかのように感じた。周りの人は、ぼくを見ているんじゃなくて、ぼくが歩いてきた道を見ていただけなんじゃないか。そんなふうに思えた。
息も吸えないほど、苦しかった。
そんなぼくに、友人が何気なく声をかけてくれた。多分、その友人はそのことを覚えていないと思う。ずっと昔からの友人でもなければ、頻繁に連絡を取り合う仲でもなかった。でもその言葉に救われた。間違いなくぼくの人生を支えた言葉。
どんなふうになっても、あなたを見る目は変わらないよ。友達じゃん。
ああ、ぼくを見てくれてる。ぼくのこれまでの道でもなければ、これから歩んでいく道でもない。いまこの瞬間のぼくを見てくれてる。そう思った。だからぼくも伝えたい。周りのことなんか気にすることない。あなたがあなたらしく生きることが最も尊いことなんだ。あなたを見てくれている人は必ずいる。
もっとわがままに生きよう。
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