フリーランスコンサルは怖くない
ご無沙汰、候。
野武士です。
野武士は今でこそ経営者のはしくれをしているが、独立当初はフリーランスのコンサルタントをしていた。
元々コンサルティング会社にいたので、辞めてからもまずはコンサルティング業から始めたのだ。
同じように今コンサルをやっている人の中には、フリーランスコンサルってよく聞くけど実際のところどうなのか気になっている人は多いのではないか。
そいうことで、今回は、独立後にフリーランスのコンサルタントとしてどのようにサバイブしてきたについて話そうと思う。
かなり、コンサル業界出身者向けになるがご容赦いただきたい。
フリーランスコンサルタントってつまりなに?
フリーランスコンサルタントとは、その名のとおりで特定の企業に所属せずにコンサルティングを行うコンサルタントということ。
コンサルティング会社を辞めたけれど、コンサルティングくらいしかやるイメージがない。
という人も多いだろう。
そんな人に一番おすすめなのが、フリーランスコンサルをやること。
とはいえ、よくある不安の一番は
仕事を取れる気がしない、という物だろう。
安心してくれ。
仕事は取れる。
ただし、プライドを捨てれば、と付け加えたい。
プライドを捨てれば、何とでもなるのだ。
フリーランスコンサルの仕事獲得の流れ
一流のコンサルティングファームは、パートナー陣が営業を行い案件を獲得し、マネージャー陣以下がデリバリを行う形だが、これらは組織力があるからこそできるビジネスモデルである。
野武士のような何も持たずに独立した人たちは到底真似できない。
そこで、野武士は案件獲得に案件を紹介してくれる、エージェント会社を活用したのだ。これがおそらくもっとも一般的な方法。
乱立するコンサルマッチング会社
読者の皆さんは、Facebookで「低稼働で〇〇万円!」「まずは無料登録!」といった広告を見たことがないだろうか。
あれが、そうだ。
実はこういったフリーランスコンサルタントのマッチング企業は、乱立しており常に新しい会社が立ち上がっている。
野武士は、独立してすぐに、これらの企業に片っ端から登録。
そして、
マッチしそうな案件を紹介してもらう事で案件を獲得してきた。
一見、難しそうに思えるかもしれないが、実際のところは非常に楽。
独立をするならまずはここから始めることをすすめる。
職務経歴書はなにか特別なことを書くの?
特にフリーランスコンサルだから特別なことを書くという訳ではない。
転職の時と同じである。
そして、職務経歴書も一度、渾身の職務経歴書を作成してしまえば、あとは使いまわし。
最近では、LinkedInの各エージェント会社向けには同じ内容を配布すればよいので、手はかからない。
もちろんその会社のカラーにあわせてチューニングは必要だが、まあそんなにパターンはないので、そこまで手はかからなかった。
さらに今はAIで職務経歴書を作るサービスも多数。
たとえば、ビズリーチ。
これは登録している人も多いだろう。
このサービスでなくても他にも類似サービスは多数。
さらに、ChatGPTを活用して作ることもできる。ビズリーチのサービスもChatGPTを使っているもの。
あとは、とりあえず登録しまくっておいて、次のステップがエージェント会社との面談。
案件もらうためには登録だけではなく、営業も必要でしょ?
登録をしたは、エージェント会社に対して、ゴリゴリの営業をかけないといけないのではないか?と思うかもしれない。
答えはノー。
会社員時代の案件にアサインされるのを待ち、普通に面談をするだけ。
社内でプロジェクトにアサインされる時に事前面談をするのと同じ。
あのノリで、エージェント会社との面談を対応すればよいだけ。
むしろ、社内でのアサインより丁寧に扱われていた印象すらある。
これは、エージェント会社にとっては、フリーランス人材は自社の営業商品となるため、きちんと面談をすることで自社のリスクの低減にもなるからだと思っている。
あとは案件の連絡が来るのを待つだけ。
もちろん、自分から案件をアクティブに探しに行く方法もあるが、まずはそこまでがつがつする気になれなかったので、野武士はこの待ちのパターンでやった。
ここまでで、コンサルティング案件を紹介してくれるエージェント会社と接点を持てる事はイメージしていただけただろうか。
クライアントとの面談はどんな感じ?
エージェント企業から自分にあった案件を見繕ってもらい、エージェント企業にクライアント企業を紹介してもらう。
そして、クライアント企業との契約締結に向けた活動を行う。
こちらもほぼ工数はかからない。
エージェント会社の営業担当者が、クライアント企業先との面談をセットしてくれるので、その面談をこなすだけである。
事前にエージェント企業からクライアントへ、職務経歴書は共有されているので、話はとんとん拍子に進むケースが多かった。
面談の声がかかる時点で、すでに一次面接はクリアしたようなもの。
いってみたら、エージェント会社が職務経歴書を元にクライアントに売り込んでくれているているのだ。
これは、リクルーターを使って転職をする時と同じ構造。
なにを聞かれるの?
クライアント企業か聞かれたのは、
・どんな経歴か簡単に紹介してください
・今回相談したい案件に近しい経験はありますか
・今まで大変であったプロジェクトは何ですか
などの、本当に一般的な質問が中心であった。
これは野武士の勘に過ぎないが、きっと変な人を除外するような選考形式が多いのではないかと思う。
今までの経験というよりも、話し方・間の取り方・オンライン越しでの雰囲気・話のテンポの良さ等、人としての相性を見定めているのではないかと感じるケースが多々あった。
地齋にクライアントからオファーをもらった後に聞いた話だが、
過去にエージェントを通してアサインしたが、
飛んだ人
全く手を動かさなかった人
会議内で自分の主張を貫き通すめんどくさい人
といった地雷人材が一定数いたため、面談時の質問では問題ない人かを確認しているようだ。
それほどフリーランスの人材がピンキリなのであろう。
まあ、フリーランスコンサルなんて社会不適合者なので当然だろう。(この社会不適合者というのはまた別の機会に)
肩幅張らずに、空回りしないコミュニケーションを心がけるだけで、不思議なようにスルスルと契約は決まっていった。
むしろ、会社員時代よりも仕事内容を選り好みしているにも関わらず、仕事は面白いように舞い込んんできたのだ。
アサインされる案件はきついの?
仕事内容に関しては、コンサルティング会社在籍時代の難易度に比べたら、負荷は数段下がるレベルが中心であった。
業務内容は、クライアント企業の役職者の業務補佐(社員代替)・自身の知見等に基づくアドバイザリーなど。
必ずしも難易度が高いものではない。
引形態が2次請け・3次請け、聞いたこともないような会社の案件、といったケースも多かった。
ここは、特に大手のコンサルティング会社にいたような場合だと、意見は別れそうだが、野武士はそういった事は全く気にならなかった。
フリーランスコンサルは天国だった
気づいたら、自身のプライベート・家族との時間を大切にした生活で、収入は会社員時代の3~5倍程度。
野武士は独立して、多くの会社員が悩んでいる「プライド」「見栄」「キャリアの華やかさ」等から解放されて、平穏な自分のライフスタイルを勝ち取ったのであった。
つまり、みんなが知っている会社に勤めたい、中小企業の案件なんかやりたくない、誰かの下で働くのは嫌だ、といったプライドのような物を捨てさえすればフリーランスコンサルは案件も豊富。
そして、そこにはこんな天国が待っている。
つまり、フリーランスコンサルは怖くない。
ここまでは、コンサルティング案件を紹介してくれるエージェント会社が多い事を述べてきた。
別の機会に、今まで数十以上のエージェント企業と取引をしてきた野武士が、各エージェント企業の良かった点・悪かった点を斬っていきたいと思う。
エージェント企業は、本当にピンキリで、「後になって契約でもめる会社」「エージェントのマージン比率(取り分)を頑なに開示しない会社」「案件に応募しても一切連絡が無い会社」「案件を継続しない旨を伝えたところ、損害賠償請求をちらつかせてくる会社」といったダメな企業も数多く存在した。
一方で、「非公開案件だが経歴にマッチしているから個別で連絡をくれる会社」「案件内容が実際と異なり炎上した際に、様々な補償対応をしてくれた会社」「単価交渉を率先して対応してくれる会社」もあった。
フリーランスコンサルマッチングをするエージェント会社が乱立する中、適切なエージェントを選ばないと、メンタルの不安定さが加速する事になるので、読者の皆さんには無駄な道を歩まないでもらいたいと切に思う。
誰かの参考になれば幸いである。
質問や、コメントなども大歓迎。
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