見出し画像

一貫性の罠

習慣化には努力が必要、一つのことを継続的に行う人は魅力に感じる、一度決めたことはやり遂げなければいけない
このようなイメージを多くの人は持っている
これは間違っていない
習慣化は難しい、どのようなことも始めは意識をして他のタスクや誘惑に負けないように取り組む必要があるからだ
朝のランニングを10年間毎日続けてきたと言われれば、それだけで継続的に物事に取り組める人のような前向きな印象を受ける
起業家の成功ストーリーにありがちな当初は誰も見向きもしなかったサービスが紆余曲折を経て、多くの人に利用されるサービスになっていくような話は一度決めたことをやり遂げることの重要性を感じる
しかし、自分の進路(キャリアや人生設計など)を決めるにあたってブレーキになることがある
これまでのキャリアや仕事以外の取り組みを振り返った時に感じたのだ
今回の記事では一貫性の罠についてまとめる


過去の経験に縛られると視野が狭まる

私の場合はフィットネスの領域でキャリアを開始した
だからなんとなく将来のキャリアはフィットネス事業のマネージャーや独立して自分のフィットネスに関わる店を持つということをイメージしていた
あるとき将来のキャリアを考えることになった

しかし、当初思い描いていたキャリアプランでは自分の思うような生活がイメージできなくなったのだ
家族ができたことで環境が変わり、ありたい状態が変わったのだ
すると、ありたい状態を成し遂げられるキャリアの積み重ねかた仕事を再考するのだが自分はフィットネス領域で運動指導や店舗マネジメントなどを行ってきた経験しかない(すでにこれまでの取り組みを否定するような文章になっている)ので比較的時間に融通の効く仕事には移行しづらいという考えに至った
※労働集約→時間の融通が効かない

「自分の経験を活かせる仕事」ベースで考えていたので、視野が狭くなり絶望とまで言わないがこれまでのキャリアを悔やんだ

しかし、一度すべての経験や制約を取り払い考えてみる
すると現時点で本当にしたいことが見えてくるのだが、次に挑戦したいことに関しては未経験の状態であることがわかる
自分で事業を行うのであれば、専門家に尋ねたりプロのアドバイスをもらいながら仕事をつくっていけばよいのだが
転職となると応募条件に引っかかってしまう、そこでもしも未経験の自分が
新しい領域のしたい仕事に臨むなら、どのように自分をプレゼンするか考えた
答えは経験の因数分解だ
結局、経験に頼っているような気もするがそうではなく
例えば「今まで人材領域で仕事をしてきたから、人材領域内で別の仕事を探す」というわけではない
人材領域の業務経験を因数分解し、そこで培った「人を見る目」スキルを
挑戦したい領域でどのように活かせるかを考えるのだ

このようなイメージで経験を因数分解することで、経験のない領域でも
学習を重ねながら仕事をさせてもらっている

周囲の目が気になる

継続的に物事に取り組める人は魅力的に映る一方で、何をしても続かない人はやや印象が悪かったり、自己嫌悪に陥ってしまう人は多いのではないだろうか
このことから周囲の目は気になるタイミングが必ずあるはずだが、
切り替えの理由がはっきりしていて、自分が納得していればよいのではないだろうか
すべての人に理由を説明することは出来ない上に、説明したところで納得してもらうことは難しい
ただ自分が納得していない状態だとその後のパフォーマンスにも影響があるので、その状態にはしておきたい

結局自分の問題を周囲の目せいにして動くことができず、機会損失を大きくしてしまう点が問題で、周囲の目が気になって動き出せなくなってしまうのは非常にもったいない

ただ継続的に物事に取り組む人は魅力的に映るというのは世間一般の考えであることは理解しておく必要はある

やり続けたことによって得られるものはもちろんあるが、何かに熱中している時それ以外のことは経験できないのだ
その点はデメリットともいえる

自分の取り組みに熱中できていない状態を年単位で続けるのは苦しいのではないだろうか

だからこそ物事を一貫して続ける人に魅力を感じていることで、自分の行動に制限がかかっているのであればその状態を離れる決心をしよう

未来のことはわからない

未来のことは分からない
ただ無計画に突き進んでいけば良いと考えているわけではない
経験をベースに考えると未来予想図の解像度は上がる、安心もできる
ただしチャレンジングな選択はしづらくなる
それによって、やりたかったことに挑戦しない可能性もでてくる
どの道を進んでも良いのだが、私の場合は仕事を始めた当初は
このままいけばありたい状態に近づける!と思って取り組んでいたが
生活が変わり考えが変わった
いずれにしても今選べる選択肢でありたい状態に近づける道を歩めればよいと考えている
この記事に書いたことも数年後には変わっているかもしれないが、現時点ではこのように考えている「継続=すばらしい!正義!」ではない

  • 始まりと終わりを想像する、よく調べる

  • 7割くらい想像できたら動き始める

  • ガラッと環境を変えずにスライドしていく

  • 早いうちに熱中できることと実現する方法を見つける

  • ライフステージによって考えが変わることもある

  • 経験は無駄にはならないから今の取り組みに全力になる

この辺りは私の学びで今後も続けていくだろう
それでは本日はこの辺りで


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?