教師の働き改革 With Teams その3

 私の昨年度勤めていた学校では、GIGAスクール構想で導入されたタブレットとTeamsで急速にペーパーレス化が進んだ。急速な変化に不安を抱く教師もいたが、管理職のリーダーシップと支援で実現した。
 しかし、一番のサポートはICTの苦手な教務主任の先生の一言である。「徐々に・・」という管理職の発言に「どうせ変わるなら、中途半端はやめましょう」とアドバイスした。苦手な教師が変わろうとし始めると勢いは止まらない。全体研修ではなく、小グループ研修や短い時間のミニ研修を進めるうちに”わからないことを聞きやすい雰囲気”も出来上がった。
 生徒や保護者へのデジタル配信も進み、印刷機の動く音を聞く機会が減った。2月には事務官が「消耗品費が減りました!」と報告してくださった。印刷用紙とインク代等で昨年度と比べて約49万円が減額となった。生徒数およそ150名の比較的小さな規模の学校でこの減額は大きい。その差額は生徒が授業で使う消耗品備品に使われたそうだ。今年度、ペーパーレス化の進まない学校へ異動した先生と話す機会があったが、何人かが「こんなものまでまだ印刷してるの?」とびっくりしたそうだ。
 学校におけるペーパーレス化は色々な壁がある。変化を嫌う職員が多いほどその壁は高くなる。しかし、その壁は一時的なもので、それほど大きなものではない。やがて訪れる子どもの笑顔をイメージできれば、ほぼ壁はないものなのだが・・・・。

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