2020年個人的Top3ニューアーティスト
振り返ってみると2020年のミュージックシーンは想定外が続いた一年だった。
年初に年内の発売が発表されていたアルバムがいくつも延期or中止になって残念な思いをしたかと思えば、Taylor Swiftの様に籠り期に一気にアルバムを作ってしまったアーティストもいた。
色んなエンターテイメントが封じられてしまった中で触れる新しい音楽は日々に彩りを与えてくれたし、家にいる時間、ゆっくり散歩をする時間が増えたことで今まで以上にちゃんと作品に触れる時間を持てたのは想定外の副作用。
そんな予測の効かない2020年を飛躍のきっかけにした力強いニューアーティストをご紹介。彼らのアルバムには本当に元気と勇気をもらったので是非聴いてもらえると嬉しいです。
①緑黄色社会 アルバム:SINGALONG
いきなりで恐縮ながら、厳密に言うと2枚目のアルバムになるのでニューでもないのだけれど、今年一気に露出を増やした、編成メンバーが皆20代半ばとかなり若いバンド。
アルバムの発売前後でSONYのFIRST TAKEの企画でアルバムにも収録されているShout babyとSanotageの二曲を演奏。
兎に角ボーカルの長屋さんの実力が図抜けている。
例えるなら音楽会のダルビッシュ。
160kmの直球に匹敵するドンと身体に響く声量。音程も高音から低音まで自由自在。
ファルセットやウィスパーボイス、しゃくりなど変化球も多彩かつどれを取っても一級品。
そしてそんな超実力派の彼女を独りにさせない、ちゃんと技量を持ったキーボード、ギター、ベースのバンドメンバーたち。彼が高校の同級生とその幼馴染ってどんな奇跡...
おすすめ曲:“Mela!”, “Shout baby”, “Sabotage”
https://youtu.be/8JU7DetRbaI
②milet アルバム:eyes
去年ラジオで初めてその声を聴いてから完全に一目惚れ。アルバムの発売が待ち切れなかったアーティスト。
声を聴いたらその人だと分かるだけでも圧倒的優位なのに、更に持ってテクニックと表現力が半端ない。人ってこんなに色んな表現が出来るの!?というぐらい力強い曲から繊細な曲まで何でも歌いこなす。
ティーンをカナダで過ごしているからこその日英を混ぜ合わせた独特のリズム感と韻の踏み方。クラシック音楽のバックグラウンドからくる曲の重層感。
もはや既に唯一無二の存在。
おすすめ曲:”inside you”, ”Again and Again”, “Prover”
③尾崎裕哉 アルバム:Golden Hour
数年前からEPは少しずつ出していたけれど、今年待望のフルアルバムを発売。
EP収録曲だけでなく、今までライブで演奏をしてきた楽曲も入って盛り沢山な一枚。
miletと同じく海外滞在歴の長さが楽曲作成にも表れていて、日本のアーティストには珍しいR&B色やCity Pop色も感じられる、言うならば夕暮れ時に散歩をしながら聴きたい楽曲が多い。
今までは尾崎豊の息子ということでメディア露出時は必ずカバーソングを歌っていたけれど、一度その色眼鏡を外して聴いてみて欲しい。
贔屓目なしにいい曲書いてます。
おすすめ曲:“つかめるまで”, “音楽が終わる頃”, “Rock ‘n Roll Star”
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