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かつて嫌いだった雨降る日

幼少期を振り返ると雨にまつわる記憶はすべて嫌な記憶ばかり。
楽しみにしていた運動会の延期。
一ヶ月前からカウントダウンをしていた野球観戦の中止。
カバンに入れていた本に浸水してページがくっついたり・・・
良かった思い出なんか一つもない。

そんなかつて嫌いだった雨降る日があることをきっかけにちょっとワクワクする日に変わりました。
そのきっかけは、一眼レフカメラを買ったことです。

霧雨が街を覆う日には空気中の水滴に街の明かりが反射し、
ポツポツと雨が降る日には色鮮やかな傘が街を彩り、
雨上がりにはいつも見えない別世界が水溜まりの中に広がる。

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そんな今までと違う景色が雨の日には広がることを知ってから、雨の予報の日に目が覚めるとシャッター越しに聞こえる雨の音に耳を傾けるようになりました。

ザーッと聞こえれば雨脚が強いので写真は諦め、もう少し家でまったりし、
パラパラと聞こえれば人々が傘をさして街を闊歩する姿を想像し、
ポツ、ポツと聞こえれば雨が止んで道路にきれいな鏡が現れることに期待する。

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さて、今日はどんな写真を撮りにいこうかな。
昔は憂鬱になっていた雨の音。
今は少しワクワクした気持ちを持ちながら身支度をしに、ベッドから起き上がる。

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#雨の日をたのしく

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