赤ちゃんのだっこができない親たち
自分の赤ちゃんの抱っこがうまくできない親たちが少なくない、
ということをご存じでしょうか。
父親も、母親も。です。
1.抱っこしたことがないから、どうしていいかわからない。
←抱っこの仕方を学ぶ必要があります。
見よう見まね、ができればいいのですが、産後すぐは家の中に籠ってし まっているし、コロナ禍で、他の親子を見ることができないし、真似す ればいい、ということに気が付かないとか、やってみてもどうもうまく 真似できない、とか。
赤ちゃんに声をかけて協力してもらう、とか。
どこを起点にして支えれば安定するか、とか。
肩甲骨を動かしてから、ちょっと腕をひねる動きを加えて最後に戻す、 など、ポイントを知るだけでも変わるのですが。
2.身体の使い方がわからない。例えば、力を抜くことができない。
←無理な態勢で続けていると、疲れてしまうのはもちろん、腱鞘
炎や肩こり、腰痛になったりします。赤ちゃんも安心できません。
リラックスする身体の使い方を知ることが必要です。
手のことはまずちょっと忘れて、
骨盤の位置を定めて、腰やひざで身体を安定させて立つ
ところから始める。
赤ちゃんの身体全体というよりは、
ポイントだけ抑え、やや丸く抱っこして、足をM字にすると落ち着く、 とか。
3.赤ちゃんという小さな生命体を抱っこして何かあったらと思うと怖くて固まってしまう。
←多少のことで壊れないように生まれてきているんですが、
それを言って安心できるものでもないようで。
最初は誰かに寄り添ってもらって、
安心な環境で抱っこの練習をするといいでしょう。
だっこできない人は、下ろすこともできない場合があって、
ずっと離れずに抱っこしっぱなし、とい うことも。
それでは、親は疲れ果て、家事も仕事もできないし、
赤ちゃんは発達できません。
4.赤ちゃんの心が何を求めているかがわからない。
←同じ姿勢、同じ状況を再現してみる。
そうすると、赤ちゃんの気持ちがわかりやすくなります。
(小学生だって、大人だって同じです)
基本的には、今、こうして欲しいのにこうしてもらえない、と訴えて泣 くことが多いので、赤ちゃんの立場に立って、想像するわけですが・・ なかなかそれが難しいようです。
ちょっと、慣れた人に聞ければわかるんですが。
5.そもそも赤ちゃんを産み育てていくために必要な身体ができていない。
←若者の身体がどうも出産・育児に対応できる身体でなくなっているよう
なのです。ここから対応していかなければなりません。
抱っこする親がゆったり出来ていないので、赤ちゃんも緊張して、
2人とも(あるいは3人とも)泣きそうな状態(泣いている状態)。
これでは産後うつになってしまいます。
産後うつはホルモンバランスの問題と考えられているのですが、
そもそもこういう一つ一つの子育てが「できない」「知らない」ことによる
「ダメだ~感」
「なんで教えてくれないの~何で助けてくれないの~感」
などの、
自分が無力な赤ちゃんになってしまう現象、
でもあるのです。
全身をホールドしてあげなければならないような状態。
子育て不安は、そもそも、心理、精神の問題じゃな~い。
産後うつになる前に、今、具体的なレスキューが必要です!
わからないから、できないから、
赤ちゃんのお世話がいやになってしまって、
「自分はなんて親なんだ」
「そもそも愛情がないのかな」
「愛着障害になってしまう」・・・みたいな、落ちていく感あり。
愛情不足とか愛着障害とか、
そういう言葉が独り歩きすると、それだけで親は苦しむんですよね。
じゃあ、一体どうすればいいのか、言ってよっていう感じ。
それを救うレスキューとして、
はいはい、こちら。
抱っこの塾、発達の講座がありますよ~。一回数千円とか。
じゃあ、その塾に通えない、知らない親は?・・・・・・
⇒ 必死に対応して、大半の親たちは、
なんとかだんだんできるようになります。
ちょっと調べてみようと思いつけば
動画もたくさんあります!!
ただ、たどたどしくやって赤ちゃんを待たせていると、
また赤ちゃんが泣きだす…の悪循環も。
だいたい、動画を見る余裕のある親は、まだいいので、
目の前でぎゃんぎゃん赤ちゃんが泣いているときに、
検索でどれがいいか探すなんてなどできない!!
⇒ 助けを得られずに、困り切って、
よくて・・・うつ、離婚、
最悪・・・虐待
になっていく。
そもそも、うまく抱っこできないと、赤ちゃんが泣きやすいし、
意図せずマルトリートメント(不適切な扱い)につながってしまう。
これ、なんとかしなきゃいけません。
身体の問題は、心の問題。
親の問題は、赤ちゃんの問題。 になっていきますしね。
心身共に健康で、脳がしっかり働く親子が、
少しずつ共に育っていけるような支援が、必要な時代です。
じゃあ、どうすればいいの?
はいはい、こちら ⇒ 何万円 じゃなくて!
全部、無料で見られます。全部、ここに出ています。
何とか工夫して、そういう子育て支援を目指している人たちもいるんです。
誤解を受けないように書いておきます。
もちろん、プロの支援が受けられる人たちは、
それに越したことはないと思います。
すごい技を学べればいいです。
個別の支援が必要な赤ちゃんたちもいます。
先生がいる学び方も、自分で学ぶ学び方も、
両方、ありますよね。社会には、両方、必要ですよね。
私も、講演や研修を有料で引き受けています。
生活費が必要ですから、出せる人からいただきます。
でも、目の前の人が困っていたら、
持っている知識や技術を全部出しちゃいます。
どんな世界でもそうではないかな。
だけど、とりわけ、子育てとか家事とか、
無償があたりまえだった時代が長いから、
女なら母性愛があるだろうと言われていた頃の名残で、
専門性も認められていなくて、
そんな中で、ちゃんと仕事にしていこうとする女性たちが
増えていることは応援したいです。
その上で、でも、やっぱり、
子育てって、人間全員に関係することだから、
無償で提供する場が必要だし、
公がそれを支援してくれる仕組みができてこないと
困るなあと思っています。
さて、脱線しました。いろいろと自分で学べる動画はこちらです。
面白おかしい、華やかな動画ではないけれど、大事なことが全部入っています。一つ一つの動画は短いので、見たいものだけ選べます。
たくさん動画があって、とても優しくて丁寧で真面目な解説なので、
パニックになっている親はゆっくり見られないかもしれませんね。
1.5倍速以上でもたぶん大丈夫。つまみ食いして下さい。
あるいは、
誰か身近な人が学んで伝えてあげられるようになるのがいいかな。
昔のようにみんなができるようになっていれば、動画を見なくても済む社会になるのだから。
赤ちゃんのいない人も、赤ちゃんに抱っこをさせてもらいましょう。
(数カ月の人見知りの時期よりも前、あるいはその後がいいですね)
赤ちゃんの抱っこは、私たちに癒しを与えてくれますから。
みんな抱っこができる社会を作りましょう。
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