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赤ちゃんの時期から作られる視覚認知障害について

赤ちゃんを抱っこして前が見えない状態、
あるいは半分しか見えない状態に長時間置くことによる
視機能の発達の問題を先日書いたのだけれど、
(というか、9年前からSNSに書いてきたのだけれど)、

これはつまり、意図せず
視覚認知障害の「可能性が生じてしまう」ということでもあり、
脳の発達や身体発達と関係してきてしまう「可能性がある」
ということです。

エビデンスは何ですかという質問が当然あると思いますが、
「赤ちゃんを長時間、物が見えない状態に置く」ということは、
近年の育て方において起きてきていることであるがゆえ、
まだ研究はなされていないのではないかと思います。

実際のところ、赤ちゃんに何を見せて育てるかということが、
赤ちゃんの脳や視覚の発達に影響するということは、
何を聞かせて育てるかで言語発達が変わるように、
「常識」から想像がつくでしょう。

日本でも昔の人は、山形の「吊るしびな」のように、
天井から赤ちゃんの視線の先に様々なものを吊るして、
赤ちゃんが飽きないように、物の形や色を学ぶように、
好奇心が満たせるようにしてきたのです。

赤ちゃんを白い壁と天井に囲まれた視覚刺激の少ない部屋に置くのと、
外の景色が見えたり人が何かしているのを見ることができる部屋に置くのとでは、発達の様相は変わりますよね。

また、たとえば、赤ちゃんに見せるものによって、
赤ちゃんが困惑したりうつ状態になったりするという研究もありますし、


『無表情』でいる事を試した。 そうすると、すぐに笑いは消えた。 何か良くないことが起こっていると、赤ん坊は理解したのだ。 この実験はある事実の証明になっている。子供への教育に、早すぎるという事はないのである。

Posted by ポジティブ on Sunday, April 16, 2023

絵本を見せると赤ちゃんが喜ぶわけで、
そういった研究からも、
赤ちゃんに見せるものをどんなものにするかということが、
発達に影響を及ぼすと推測することは蓋然性が高いと考えられます。

そして、ちょっと「視覚認知障害」でネット検索してみれば、
視覚認知障害が発達障害の症状と被っているということもわかるでしょう。
とりあえず、グーグル先生が一番上に持ってきたサイトを載せておきます。


もちろん親は、誰も、
自分の赤ちゃんの発達を阻害しようなどとは思っていないのですけれど、
人工的な環境が増えている現代社会においては、
大人たちが意識的に赤ちゃんの発達を促す環境を用意しておかなければ
いろいろな問題が生じてしまうのは当然で、
でも、そんなことは親に誰も教えないし、
親の方も、子育てで大変な時に言われたらパニックになるから
聞きたくない情報だし。

一方で、赤ちゃんは新生児期から縦抱きで抱っこひもに入れて
(前は見えないし、体は不自然な格好になる)
両手を離していいと言われ、
布をかぶせれば静かにしているし、
同じ姿勢でずっと抱っこしていてはいけないよと言いながらも
着脱が大変なものが売られている、という現状の中で、
どうやって親子を守っていけばいいのか。

たとえば、赤ちゃんの縦抱きは、
おでこにキスができる高さで、というけれど、
みんなおでこの真ん中じゃなくて、前頭部の上の方にキスしてる。
だって、小さい赤ちゃんを抱っこひもに入れていたら、
無理やり赤ちゃんの顔を上に向けて不自然な姿勢にしなければ、
あるいは、大人が首をかなり無理して曲げないと、
おでこにキスできないもの。
それに、できるとしても、顔と顔、なんだか近すぎる。よね?
(キスって最初、ちょっと離れたところから近づいてしない?)

おでこにキスは、乳児期でもちょっと体が大きくなってからでないと無理じゃないかなあ。みんな、赤ちゃんのおでこがどこについているか、確認して(笑)!

自然に赤ちゃんにキスできる位置はどんな位置かというと、
赤ちゃんがお母さんの肩越しに、
向こう側を見ることができる位置じゃないかな。
これは、おんぶの高さを伝えるときに言ってきたことなのだけれど、
抱っこも同じ。

赤ちゃんのお尻を片方の手で、肘を曲げた高さで支えて、
もう片方の手で首を支えながら抱っこしなければ、
抱っこひもの中に入っている赤ちゃんと、
目と目を見つめ合ういいキスはできないんじゃないかな。

で、そのとき、
赤ちゃんはどこを見ることができているか、
何を見ているかに注意してほしいのです。

赤ちゃんが造形の美しいもの、色合いのすてきなもの、
さわやかな風景、やさしい世界を、たくさん見られるようにするには、
どうしたらいいかを、親だけでなく、町の人たちが考えて、
赤ちゃんを育てていけるといいですね。


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