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「バックキャスティング」「フォアキャスティング」 あなたはどちらが適してると思いますか?

これは私がクライアントとしてコーチングセッションを受けてる際、問われた質問だ。デジタル大辞泉を調べると、以下のような説明が出てくる。

【バックキャスティング】
未来のある時点に目標を設定しておき、そこから振り返って現在すべきことを考える方法。
【フォアキャスティング】
過去のデータや実績などに基づき、現状で実現可能と考えられることを積み上げて、未来の目標に近づけようとする方法。

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この時、私は「フォアキャスティング」を選択した。

コーチは「どちらかが正解ではなく、どちらが合うかは人それぞれ。」とコメントされたが、私はなんとなく、”なりたい自分”を目指すコーチング的アプローチは「バックキャスティング」が正解な気がして、「フォアキャスティング」を選択したことに消極的な印象を感じてしまった。それゆえ、この2つの言葉は、しばらく私の心に残っていた。

この2つのアプローチについて、その後しばらく調べてみた。変化の激しい近年は、ビジネスシーンに限らず、人の思考法として、現状を考慮せずに行動や目標などを定められ、これまでにない新たなアイデアが生まれやすい「バックキャスティング」が重要視されている印象を受けたし、私もそう感じた。

では、「フォアキャスティング」のメリットは何だろう。現在や過去を分析して目標を立てるため、周囲の理解を得やすいというところ。そして、現在持つリソースから改善策を考えるため、実現性の高いアイデアが上げやすいということだろう。

改めて両方のメリットを見つめた時、この2つのアプローチは使い分けが重要だと感じた。大きな目標をもって飛躍したい時、大きな志を持つ仲間を募りたい時は「バックキャスティング」。1つ1つ確実に成果を積み上げたい時、成果を積み重ねることでチーム力を上げたい時は「フォアキャスティング」。いずれも、自分の目標や、自分のチームの状況を理解し、使い分けることが大事なんだろう。

そう考えると、あの時のコーチングセッションにおいて「フォアキャスティング」を選択したことは間違いではなかったと言える。”なりたい自分”に近づくため、当時の自分の状態を理解し選択したものだから。事実、セッションを重ね、成功事例を積み上げた後に私がとった戦略は「バックキャスティング」的アプローチだった。その時の状態で2つのアプローチを使い分けられることに価値があると感じた。

少し話が飛ぶが、SDGsは「バックキャスティング」の発想で作られているそうだ。「私たちの世界は2030年にはこういう状態になっている必要があるのだ」と、チャレンジングがだあるべき姿を目指すという考え方で、目標設定されているという。

「バックキャスティング」のデメリットは、失敗のリスクがあることだ。理由は、現状を考慮せず組み立てるため現状と離れすぎてしまうことがあること。理想とする未来の共有が難しく途中で頓挫してしまうことが散見されること。その2点による。この課題については、未来の子供達のためにも頓挫することなく、理想の未来を目指して取り組んでいきたいものだ。

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