養生のマインドセット
養生担当 “のぶ” こと千葉宣貴です。
今回は養生のマインドセットについて書きます。
購読者のみなさま今月も宜しくお願い申し上げます。
はじめに
昨今、巷には色々な健康情報が多く流れていますね。
皆さんは相談される側の方が多いので返答に困ることがあるのではないでしょうか。
「最近~菌が入ったサプリが売れているけどどうなの?」
「ヨガがいいって聞くけど何で?」
これらのような答えようのない、むしろ答えたくない質問。
そもそも質問者の目的や心身の状況、既往歴等が把握できない限り適切なアドバイスなんてできるはずがありません。
そんな健康にちょっと関心がある程度のかたにも伝えやすい、実践しやすい内容を書いていきたいと思います。
*ところで前回の記事で保健体育科の教科書を学ぼうとすすめました。
みなさん読んでみましたか?
人間の健康や生活を支えるものの大枠をとらえるには手っ取り早い優れものです。Amazonで買えますので購入しましょう。
そこで本当に生涯役立つ教科は保健体育だったと気づけると思います。(保健体育科免許状持ちです)
情報にたいする理想のスタンス
多くの方は健康習慣をつくりたいとあれこれ情報を得ようとします。
それらはあなたの健康習慣の極一部でしかなく、すべての問題をカバーするものではありません。
限定的な方法論や物質的な選択、ごく一部の論文等に傾倒するのは非常に危険です。
ある栄養素が注目されてサプリメントが大人気になることがありますよね。ただ、今もそのサプリメントが売れ続けることはかなり少ないです。
それはどういうことを示しているのでしょうか?
よく考えてみましょう。
ただし先入観ばかりが先行するのはよくありません。
ニュートラルな心で情報に触れていきましょう。
養生を始めるなら「引き算」から
患者さんの質問の大半は「足し算」の考え方を基本にしたものです。
健康食品やアイテムを売るための企業や情報が溢れている現代において、我々がそのような思考になりやすいのは仕方のないことです。
一方、「引き算」の考え方は自覚している悪習慣や余計なことをしないと決めることです。
すると本当に自分の心身にとって重要なことが見えてきます。
そこで前回のシャンパングラスの大きさを例に話したことを思い出してください。
ここでの「引き算」は水を減らし「余白をつくる」こと。
また本当にあなたの心身にとって重要なことを行い余白をつくることで、あなたの器(グラス)を「大きくする」ことです。
一方「足し算」はグラスに水を注ぐ行為です。
知識やモノをインプットしていくことと考えてみましょう。
しかしそのときに余白がなかったり、グラスが小さいといくら足しても漏れてしまいます。
すなわちあなたの情報にたいするリテラシーや引き算の思考、行動がともなっていなければ、「足し算」をいくらしようとしてもほとんど意味がないということです。
養生は「引き出す」も大事
ここでいう「引き出す」はヒトが当たり前におこなう身体の能力を引き出すことです。
ヒトが当たり前におこなっていることを挙げてみます。
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