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娘と考える戦争と平和

夕食時の娘たちとの何気ない会話。
その日あったことや漫画・ゲーム・YouTubeの話など、話題に事欠かない。

小学生になったとはいえ、まだまだ知らないことは多い。
知っておいて悪いことではないことは、できるだけ娘たちに理解できるように説明をしようとは考えている。

小さい頃に見た【週刊こどもニュース】がとても勉強になったことを思い出し、理想は池上さんのような伝え方。
目標とは程遠いが、娘たちもそこそこ理解してくれている様子。

最近も色々と話をし説明もしているが、その中でも印象深かったことが

ロシアとウクライナの現状

今の日本で暮らしている娘たちには遠い世界。
人を傷つけてはいけない
を常に教え、それに関しては充分に理解している2人にとって、大人が大々的に人を傷つけ・命を奪っている事は理解できない様子。

確かにそうである。

わが家に限らず、人を傷つけないという考えは誰もが持ち、小さい頃から教えてもらっているであろう考え。

それをやっているのは何故か?

疑問に思って当然だ。

私も戦争は知らない。
祖父が予科練で出撃間近で終戦を迎えたので、色々教えてくれたが実際に体験はしていない。

それでも10数年前に世界を旅し、いわゆる第三世界をを間近に感じ、日本とは違う環境・考えを感じられたのでそれ以前より多少は理解できたと思う。

趣味の写真を始めた時も、長倉洋海さんというフォトジャーナリストの方の写真が好きで彼の考えを知った事で、より戦争・紛争ついて考え・学ぶ機会が増えた。

自分自身まだまだ理解しえない事ばかりだが、娘たちには自分なりに伝えてみようと思った。

そこで考えたのが、兄弟(うちの場合は姉妹)喧嘩。
ほぼ毎日起きる…

長女にどうして次女と喧嘩になるか聞いてみた。
帰ってきた答えは

『だって〇〇(次女)は自分のやりたいようにしかしないんだもん!』

予想通りの答え。
じゃあそういう時はどうするか聞いてみる。

『自分勝手はダメって言う』

長女には、小さい子は分からない事が多いから、分かるように説明してあげて。と言い続けているので、年上として優しく教えてあげる考えを持っている。

一方、次女は外ではみんなのことを考えて頼りがいがあると言われているが、家ではその反動でわがままですぐ手が出る…
そのかわり、ダメなことは分かっているのですぐに謝っている。

なのでわが家で喧嘩が起きたらだいたいは、話し合いで解決できている。

ここで長女に
『話して分からない時に、〇〇(次女)にやり返すことあるでしょ』
と聞くと素直に、うん。たまに叩き返す。と言う。

戦争は国と国とが喧嘩して、話し合いで解決できない時に武器を使ったりして戦ってしまうものだよ。

と伝えてみる。

どうして喧嘩するの?
と当然聞いてくる。

理由は色々。
国のことを考える偉い人たちが、人の物が欲しくなったり、自分の陣地を広くしたくなったりして喧嘩が始まるんだ。

〇〇(次女)も□□(長女)のおもちゃを急に使いたくなったりすることあるでしょ。

2人とも、うん。と頷く。

最初はちょっとしたことかもしれないけど、気がついたら相手を許せなくなって悪者だと思って、喧嘩してしまうんだ。
それが国同士だと戦争、国の中で別々の考えの人たちがするのが内戦って言うんだよ。

しっかりと話を聞いている娘たち。
どうやら理解できたようだ。

それぞれの考えがあるけど、お互いがお互いの希望を叶えられるように話し合って解決できる事が平和だよ。

とざっくりとだが平和も教えてみた。

これから成長し大人になっていく娘たち。
彼女たちの未来が平和であって欲しい。
そう願うのは親として当然だろう。

平和になるためには、その対極である争いを知ることも必要だと思う。

体験ができない、というよりは体験しないにこしたことはないのだが、そういった現実を知り・受け止めることも大事になってくる。

彼女たちにとって、この会話が少しでも心に残り、争いではない解決方法を見つけていけるように成長していって欲しい。

言葉・国籍が違えどみんなが笑顔でいられる世界がきて欲しい

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