『介護力 = 人間力』 介護すると身につくスキル~思いやり~

介護をする人は思いやりがある。

多くの人は漠然とそう思っている。

介護職を選んだだけで「優しそうだものね」と声を掛けられるし、大変な仕事を頑張っている人というイメージがつきまとう。

それはそれでありがたい話しですが、ある意味洗脳となり自分を見失ってしまう人も少なからずいる。

元々自分が持っている『人を思いやる気持ち』と、スキルとして身についていく『思いやり』では種類が異なるように感じます。

では、介護をすると身につくスキル『思いやり』とはどういったものか深掘りしていきます。

思いやりを分解

まず、介護における『思いやり』とは、どういったものなのか?を考えていきます。

介護福祉士の場合、利用者さんを思いやる気持ちは介護支援を通して

・ ADL (日常生活動作)
・ QOL (生活の質) の維持向上

を目指すために発生します。

ADL (日常生活動作) やQOL (生活の質) の維持向上を達成するためには、自分に何ができるのか?

すると以下の思考になっていきます。

・ 関心を持つ
・ 様々な気づきから予測する
・ 気持ちに寄り添い支援していく

大きく別けると、この3つの思考で介護の『思いやり』は成り立つと思います。

相手に関心を持つところから始まり、
様々な気づきが生まれ予測が立てられる。
その予測にもとづき、寄り添った支援をしていく。

これをサイクルで回していくことで、理解が深まり質の高い支援になっていきます。

関心

関心を持つには、努力と習慣化が必要です。

その人のことを知りたいという意識を常に持ち続けること。

簡単なようで意外と難しい。

多忙な現場業務をこなしていきながら、大事なポイントでふと立ち止まり意識を向ける

重要な情報とそうでないものを、介護をしながら瞬時に判断して時間を割くのです。

介護はチーム連携が命なので、協働している職員も理解してフォローに回ることが大切です。

より大人数で関心を傾けたほうが、正確な情報が収集できます。


気づきと予測

利用者さんの理解と関心が深まると、様々な気づきが見えてきます。

・ 体調の変化
・ 気分の変化
・ 身体機能の変化

より細かな気づきができれば、それをもとに予測が立てられます。

・ 感染性の発熱かもしれない
・ 自粛生活で認知症が進行したのでは
・ 呂律が回っていなく脳梗塞の疑いがある

予測ができれば、迅速な対応が可能になる。

『思いやり』が結果に繋がる重要なターニングポイントになるのです。


寄り添い

寄り添った支援とは、相手の立場を理解・尊重して丁寧に行うことである。

相手を思いやる気持ちを忘れず、何度も試行錯誤を繰り返して良い支援にしていく。

たとえ状態が悪化したとしても、決して諦めず小さな積み重ねで、一歩一歩づつ進んでいく。

介護の本質が寄り添いには大切になってきます。


介護をしていくと、『人間力』が鍛えられて人生が濃く豊かなものになっていくと私は考えています。

ぜひ、介護に携わっている人やまだこの世界を知らない人も
ご興味と明るいイメージを持って頂けたら幸いです。

今回も最後まで読んでくださって、
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