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『発信する勇気』を読んで~情報発信を始めるか迷っている方から、発信中の方までお勧めする一冊~

【今日のポイント】

『発信する勇気 末吉 宏臣 (著) 』を読みました(noteでフォローしている「高橋ひろあき | 学びのアウトプット士」さんの紹介記事で知りました。これも一つのご縁ですね)。

情報発信者、受信者双方の感情にフォーカスして、発信する楽しさやそのメリットを語る、まさに「行動する勇気」をくれる一冊と一読をお勧めする次第です。

1. 書籍情報、構成

『発信する勇気 「自分らしいコンテンツ」は最高の出会いを作る (きずな出版) Kindle版 末吉 宏臣 (著) 』https://amzn.to/44PdPaw を読みました。

ソフトカバー本はこちらから
『発信する勇気 単行本(ソフトカバー) 2024/2/22 末吉宏臣 (著)』
https://amzn.to/3WWJ5m6

本書は、noteでフォローしている「高橋ひろあき | 学びのアウトプット士」さんhttps://note.com/hiroaki1979)がご自分のnote記事で推薦されていたもので、その紹介文を読んだことがきっかけで購入したものです。

「高橋ひろあき | 学びのアウトプット士」さんの本書の紹介文はこちら。

(高橋さんの紹介文は、図解を入れていただいており、本書の魅力がコンパクトにまとまっていて、ぜひ一読をお勧めする次第です。)

本書は以下のような構成となっています。

(引用は『』でくくります。改行は筆者挿入。以下同様。)

『プロローグ
1億総発信時代で、苦々しい思いをしている人が増えている?
第1章 なぜ、人は勇気を持てないのか?
第2章 発信する人生、発信しない人生
第3章 「いまのあなた」にこそ、発信する価値がある
第4章 さぁ、あなたも発信してみよう!
第5章 発信にまつわる不要な思い込みや感情を手放す
第6章 勇気を出して、あなたの影響力を解放する
終わりに』

『発信する勇気 「自分らしいコンテンツ」は最高の出会いを作る (きずな出版) 末吉 宏臣 (著) 』

ブログなどでの情報発信をこれからしたいと考えている方は、プロローグから順に
既に始めている方は、プロローグをまずは読んでから、目次の中で気になる項目を読んでみるのでも良いかと思います。

なお、私は本書は分量はそれほど多くはなく、内容も読みやすかったので、最初から通して読んでみました。


私は、樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』 https://amzn.to/4dZbcHw『読書脳』https://amzn.to/47Sl82v なども読んでおり、自分でもブログなどを書いているため、情報発信の重要性についてはある程度理解しているつもりでしたが、

本書から、「やはりそうだね」という納得感と、「なるほど、そうか」という気づきの双方を得られて、今までアウトプット(情報発信など)について学び、実践してきたことの良い振り返りにもなりました。

なお、『アウトプット大全』 と『読書脳』 については、私の以下のブログもご参考になれば幸いです。



2. 自分の気付き、ToDo

本著の中で、特に印象に残り、私が気付きを得られた部分をいくつかご紹介します。

なお、以下の「P*」は本書のページ番号です。


●  『一対多で発信するときには、落ち着いて自分の考えを整理して、感じていることや意見を伝えることができます。』(P20)
プロローグの一節。
確かに、一対一の場合はメールでも面体でも、発信までに使える時間が十分取れないことはよくあるので、
自分の考えを整理する機会を持つことを、一対一のコミュニケーションにも役立でようと思いました。


●『あなたも、ずっとやりたかったことを思い出すことがあるかもしれません。  どんな自分も肯定する勇気を持てば、あなたの過去はたくさんの人にとってのギフトになるのです。』(P35)

『第1章 なぜ、人は勇気を持てないのか』の中の、『発信する7つの勇気』の中の一説。 

私も振り返ってみて、若い頃からいつかSFを書きたいと思っていたことが、現在のブログやシグナルプロジェクト https://future-signal.com/ での未来予測に関するコメントの継続的な発信に繋がっていると気づきました。

なお、この、SF(「if(もしも)の世界を描くもの」との言葉を聞いたこともあります)や、未来予測は、

私のブログトピックス
『「SF思考」ー物語で見せる未来予測(1/3)』

『「未来予測とプランB」~プランBの立て方のヒント』
などでもお話ししているように、仕事では「リスク管理」や「事業機会の発見や新規事業の検討」などにも重要と考えていますが、

本書が語っている、情報発信の効用と思わぬところで繋がったと感じた次第です。


● 『必ずしも「有益で役立つ情報」だけが発信する価値のるものではありません。 「その人がどんな人なのか、よくわかる発信が、これから求められる発信なのです。』(P36)

『第1章 なぜ、人は勇気を持てないのか』の、『発信する7つの勇気』の中の一説。

ブログトピックス
『「話すことによるストレス解消法」にみる「自己開示のメリット」とビジネスでの活用方法』

では、自己開示(情報発信)する側の立場でのメリットをお伝えしましたが、
本書では、読む側のニーズ面からこの発信者の自己開示について語っていて、「デザイン思考」に通じるものを感じました。

● 『もしかしたら、ネット上に自分のことを発信しないのは、昭和や平成の時代に学歴や職歴を習得しなかったのと同じくらい不利になるかもしれないのです。』(p44)

『発信を続けていくと信用貯金が増えていくともいえるでしょう。』(P52)

『第2章 発信する人生、発信しない人生』の二つの節。
本書ではネット上での発信状況の、与信審査への利用の検討例を挙げていますが、
20-30年前はまだホームページを持つ企業は少なかったのが、今では個人事業主でも持っているように、
個人レベルでもブログやnoteなどでの情報発信は、既にセルフブランディングなど個人評価の材料となりつつあることを再認識し、情報発信の質と量の双方を意識していこうと改めて思った次第です。


● 『楽しく発信するために大切なのは、「何かを足していく」よりは、「何かをマイナスしていく」という作業のほうだからです。』(P64)

『第3章 「いまのあなた」にこそ、発信する価値がある』の一節。
発信のハードルを下げるために、自己不信や自己否定を解消するという文脈で語られている言葉ですが、
情報発信だけでなく、様々な場面でこの「足し算よりも引き算」というのは使える視点と自分の仕事やプライベートの経験からも思います。


●『これからの時代は、上手に言語化して伝えられる人が、仕事もプライベートもうまくいきます。』(P79)
『第4章 さぁ、あなたも発信してみよう!』の一節。
これは、
『「言語化の魔力(樺澤 紫苑 著)」を再読して~悩みや課題の可視化と対応のヒント』
でご紹介した、
『言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える 著者:樺沢 紫苑』

が詳しく語っている言語化の効果の一つかと思います。
前述の「自己開示の効果」の発揮方法とも言えますね。
私も仕事やプライベートで、自分や相手の言葉の定義や使い方の違いがコミュニケーションに影響するという経験をいつもしているので、この言語化の能力は、今後も磨いていかなくてはと思った次第です。


● 『「自分の成長ストーリーが蓄積(アーカイブ化)されて、大きな資産になる」』(P80)

『第4章 さぁ、あなたも発信してみよう!』の一節。
これは、まさにネットでの情報発信だからこそ、誰でも可能になってきたものですね。
前述のセルフブランディングだけでなく、自分の知見を整理し、発信することは、個人レベルでの知的資産の蓄積であり、非常に貴重な財産になるものと今後も情報発信を続けようと改めて思いました。


●『私が考える「 幸せな発信者」とは、フォロワーの存在を感じられる人です。 発信しているの 反応がないのではなく、サイレント受信者の存在を忘れているだけです。』(P135)

『第5章 発信にまつわる不要な思い込みや感情を手放す』の一節。
これも「対面や電話など、1対1以外での情報発信」だからこそ、意識することが必要なものですね。

相手の反応が見えないという怖さとリスクもありますが、それを乗り越えて発信するためにも、発信する目的と「自分が楽しいと思える発信」の双方を意識して行きたいと改めて感じた次第です。

他の記述も含めて、この第5章は、情報発信だけでなく、自分の思い込みなどのバイアスを認識するという点で、他の場面でも重要な視点を提供してくれていると思いました。

●『どうすれば、感情を動かすことができるのでしょ う か?
 あなたの発信に触れた人に、どんな感情を持ってもらいたいかをイメージする ことです。』

『第6章 勇気を出して、あなたの影響力を解放する』の一節。
「感情マーケティング(エモーショナルマーケティング)」「共感マーケティング」など,人は共感などにより感情を動かされることで行動に移ることはよく知られていますが、
個人での情報発信の際にも、「相手の役に立つか」や「関心を持ってもらえるか」ということと共に、「相手に持ってもらいたい感情」にもフォーカスすることが、発信者、受信者双方にとって良い結果を生むものと感じた次第です。


3. ビフォア・アフター

 本書では、情報発信のテクニックも記載されていますが、それ以上に発信者の意識、感情面について、多くの示唆を与えてくれています

 私も、今までは情報発信の際に、提供する知識や知見にフォーカスしていましたが、
本書を読んで、自分自身が楽しく、かつ情報を受け取る方もポジティブになれるように、感情面や自己認知なども意識して情報発信を続けていこうと思いました。


4. こんな人にお薦め

 本書は、情報発信の世界に踏み込むハードルを下げてくれる本ですので、まず情報発信を始めようかどうしようか迷っている方にお薦めしたいと思います。

 また、ある程度情報発信を続けている人が、「そもそも自分は何のために発信しているのだっけ?」と迷ったり、自分の情報発信の反応などから行き詰まりを感じたりしたときにも、タイトル通り「勇気」と「ヒント」を与えてくれるものと一読をお勧めする次第です。


『発信する勇気 「自分らしいコンテンツ」は最高の出会いを作る (きずな出版) Kindle版 末吉 宏臣 (著) 』 

ソフトカバー本はこちらから
『発信する勇気 単行本(ソフトカバー) 2024/2/22 末吉宏臣 (著)』

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