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よくわかっていることだからこそ「ムリ」って思う先入観

年末ですね。「来年はどんなことやろうかな」「来年こそは○○やるぞ!」って期待を膨らませている時期ではないでしょうか?

目標達成支援プロフェッショナルのNobuです。

平日昼間は会社員をしている関係で、今は来年度の事業計画を立てています。今回は、その仕事の中での関係者とのやり取りで感じたことを書いてみます。題材としては会社の計画の話ですが、個人の夢や目標でも同じことが言えると思います。

事業の計画をするということ

私が本社で事業企画のマネジャーを任されていた時は、「このポジションは罰ゲームだな」なんて周囲に話していました。経営層からの無理難題がかなりの頻度で落ちてきて、それを数値化したり、いろんな情報を調べたり、「これはムリだろう」という中期プランを作らされたり。。。

でも、そこで経験したことは

・実現するための方法を必死に考えた
・数値をベースとした裏付けを作って施策を考えた
・「できない」と考えないようにした
・将来的なリスクを考慮して経営層に提言した
・実行フェーズでは、各支社とのコミュニケーションを重視した
・現場まで施策内容と想い、会社の方向性が伝わるように工夫した

「やろうと思えば」やれることはたくさんあるという気づきを得たことでした。

その結果、「無理難題」と当初感じていたことが、かなり近い状態まで実現できたのです。もちろんすぐにできるわけではなく3年計画で立てたプランを毎年の目標に落とし込んで進めた結果です。

現場のことを知っている人の思考の罠

本社の事業企画部門から、本社営業現場のマネジメントを経て、支社の事業運営部門に異動し、5年間のビジョンと来年度の計画を立てているのが、ちょうど今です。

私へミッションは5年間のビジョン。上述の経験から5年もあれば、かなりいろんなことが実現できると考え、地域の自治体の○○白書などを調べ、たくさんの人の話を聞く中からプランを立てました。

一方で、現場のことをよく知っているメンバーで作っている来期の計画の特徴は、私の目から見ると

・かなりネガティブな要素をふんだんに盛り込まれた計画
・「できない」先入観が多く、感覚的な方向性を持っている
・結果としてアウププットされる数値が分解されていない
・そのため、どの変数に施策を打つことが有効なのか見えていない

あーわかる」という反面、「思考が固定化されているな」と感じました。
現場のことをよくわかっているからこそ「それはできない」と感じ、そこで思考が停止してしまっているんですね。

思考の幅を広げる意識が新しい取組みを生む

そこで私がした「おせっかい」は、彼らの思考の幅を広げるお手伝い。

・アウトプットされる計画書に記載されている数値の分析
・その数値が出来上がる過程を分解して数式化する
・どの数値を変数とすると結果に大きく影響するかを考えさせる
・その数値を「動かせない」と考えることをやめさせる
・動かすにはどんなことがやれるか選択肢を挙げさせる
・具体的にやることを書き出す

こうして、ちょっと背伸びした計画と、その実現に向けたストーリーと施策が出来上がりました。

その中には、今まで(気持ちの中で)避けていた部分に向き合うことで生まれた、新しい取り組みと、なんとなくやりたいなでもムリだなと思っていた取り組みが盛り込まれました。

彼らが自分で考え抜いたその計画に、彼ら自身の「実現したい想い」を載せることに成功したんです。目標の達成に向けた行動フェーズでは、この想いが意外に大切なことなんです。

目標があるから進む

上記のように、「ムリ」だと感じたことでも、その実現に向けて向き合い、思考を巡らせ、具体的な実行計画に落とし込むことで、実現に近づきます。

明確な目標の設定と、そこまでの手段、道のりが見えると、人は進んでいけるんだな。と、改めて感じた経験でした。

あなたの中で「やりたいことがあるけど自分にはムリ」と感じていることはどんなことでしょうか?

来年の抱負を作る中で、自分に向き合ってみるのもいいかもしれませんね。




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