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ユニークな文化と組織をつくる「意味の経営」〜多面性ある意思決定と資本〜

セブンデックスは創業から現在のところ、外部の投資家からの資本をいれず、内部の資源を活用して経営をする方法をとっています。

最近では「ブートストラップ」と呼ばれるスタートアップの立ち上げ方についても取りあげられることは増えたように感じます。

ブートストラップとは
一般的な用語としては、外部の入力を必要とせずに実行される、自己開始型のプロセスを指し、スタートアップ界隈では外部の投資家や貸し手からの資金援助を受けずに、自己資金や内部の資源を活用してビジネスを立ち上げ、成長させる方法を指す

外部からの資本を入れるよりも、より生存率が高いとされているそうです。
(ランウェイが尽きるか尽きないかのところまでギリギリの勝負をかけているので、生存率が短く算出されるのは自然だとも思いますが。外部の資本を入れて、色んな人の力を借りてマーケットに挑むことは、偉大な行為です。)

外部の資本から意見されないので経営がやりやすくなるとか、そういった外部からのプレッシャーの話をしたいのではなく、資本がそうあることで自分たちがどうできるか、の話です。

意味の経営

この会社を創る時に、この時代に日本のマーケットで新しい会社を作って生き残っていくためには「その企業らしさがある魅力的でユニークな文化とその文化を有した組織」が必要だと思いました。

どこの企業でも言われるようにやっぱり採用活動が極めて難しい時代だと思います。

スタートアップやベンチャーで働くことも過去と比べて、「一般的な選択肢」になっているし、スタートアップの市場の中でも人材の流動性は高まっている。
盛り上がっていた時代のようにスタートアップであることだけでは、人材を惹きつけることはなかなかできない。
(自分は昔、スタートアップというだけで目をキラキラさせていたので、その頃とは違うのかな、という目線)

立ち上げて数年で早期にExitするようなシーンと比べてスタートアップのライフサイクルも長期化しているように感じます。

それだけ、日本の社会を良くするためのアジェンダとして残っているものは規模の大きいものであったり、複雑だったり、実現が難しかったりする、逆に言えば時代は進んだということ。

経営に絶対的に必要な人材採用を行っていくには金銭報酬だけではなく、感情報酬も含めて、この会社で働きたいと思ってもらえるように「自分たちはどんな会社を作って、どう社会を良くしていきたいのか?」がより重要になってくる。

採用だけじゃなく、事業でもなんでもあらゆる側面で自分たちがやってることを好意に思ってもらえる、選んでもらえる何かが必要。

そんな中で自分たちに必要なのは「意味の経営」を行っていくこと。
財務目標や指数関数的なリターンに偏重した経営執行だけではなく、「意味のあること」を会社を通じて表現すること。そのために、「らしさのある意思決定を行う必要性」があるんじゃないかと。

感情を起点にした意思決定

自社の経営をしていて、また企業の支援をして来たら中で感じることは「意思決定」の重要性です。

どこの会社でもできるスピードで、どこの会社でもするような意思決定をしていては、生き残っていく会社を作れない。会社としてユニークな挑戦をどれだけスピーディーに積み重ねて、成功まで辿り着けるかが極めて重要で「速い意思決定」と「らしい意思決定」の両方が必要です。

「どう考えて、どう決めて、どう動くのか、これがセブンデックスらしい意思決定だよね」をどれだけ積み重ねられるか。その積み重ねが魅力的な積み上げになっていて、会社の当たり前になっている。それが「その企業らしさがある魅力的でユニークな文化とその文化を有した組織」に繋がるんじゃないかと。

その点においては、ブートストラップは意思決定が環境にとって左右されず、自分たちの責任で自分たちらしい意思決定ができる、自由度の高い意思決定ができる。意思決定できる選択肢にバリエーションがあるため、その積み重ねからユニークな企業体を形成しやすい方法だと思います。

最近登壇したイベントでお話させてもらったのですが、KPIへの直接的影響を計算しすぎない、目には見えない価値に向けた意思決定の重要性は高まっているようにも感じています。

「KPIへの直接的な計算はできないけど、話題にはなりそうだよね」であったり、「効果がある見込みはわからないけど、自分たちは面白いと思うよね」であったり、算盤だけじゃなくて、感情を起点にした意思決定は大事にしていきたい。

「うまく言葉で説明しきれるわけじゃないんだけど、なんとなく良いことが起きそうな、そんな面白い予感がする」ってした意思決定が項を奏することはあります。

「一見無駄に見えるようなこと」は他の会社でも同じように見えていて、だからこそ他ではされていない意思決定だったりする。そこに人の感情としてニーズがあれば、それは他にはない面白いものになったりする。

最近会社で銅鑼を購入しました。会社でいいことがあった時に鳴らす銅鑼です。


他の会社さんで銅鑼が鳴ってるのを聞いて、「なんかいいなぁ」と思って。銅鑼はケチるもんじゃないって聞いたので、ちょっと値が張る銅鑼を買ったんですが、すごい高かったです。

でも音がいいんです、音が。なんか高揚感ある感じ。多分このぐらいの金額の銅鑼じゃないと出なさそうな音の感じ。メンバーも銅鑼を喜んでくれていて、「銅鑼鳴らしたい!」、「お!銅鑼鳴らすの!?」って言ってくれるんですが、この音だから、たぶん鳴らしたい聞きたいって思うんだと。それでメンバーが楽しいと思ってくれる、頑張ろうって思ってくれるなら、案外安いのかもって思います。

だから、計算できるコストパフォーマンスばかりを追いかけることはしないようにしています。投資が消極的になってしまうと、施策も消極的なものになってしまい、均質的で埋もれるものになってしまいそうだから。

「その投資によってどれぐらいのリターンがあるのか?」という問いでドリブンしていくことは重要ですが、「その投資は意味があるのか?」と意味を追いかけることの重要性が高まっていると思っています。

効率化のための仕組み化や数値設定は絶対に重要です。でも、推し進めすぎて定量的にROIやKPIを追いかけるための意思決定に偏重すると、業務や意思決定が均質化してくる。

定性的な意味を追いかけると、意思決定に自社のらしさが反映されやすく、その積み重ねは他にはみない自社独自の価値になる。

そんなことを言ってますが、データや戦略もめちゃくちゃみてます。突き詰めるところまで突き詰めて分析するし、狙いをどこに置くかがないと施策も尖らない。算盤と感情の両方で考えて決めていくことを大切にしています。

数字をゴリゴリに見て分析し、自分たちにとって意味を見出せるかどうかで決める、そんな論理や感情が混ざった多面性ある意思決定をしていくことが重要だと僕たちは考えています。

面白い意思決定ができる会社に、そのための組織に

自分たちの手で手綱とムチを握って、自分たちの責任で数ある選択肢の中から意味のある「らしい意思決定」をスピーディーに行える環境があるのは均質化しやすい時代で選ばれる企業をつくるのに優位があることだと思います。それが最たる武器であり、逆に言えばできなければ生き残ることは難しいとも言える、いわば生命線。

僕たちの根幹には「人の可能性を信じて、社会を良くできる面白いことをする」っていうのがあって、そのためには意思決定として感情を起点に置くことは必要不可欠だと思います。その意思決定が会社の糧になるようにサポートするために高機能な算盤も使う。

そうして「ちゃんと優位性はある、面白い意思決定をするなぁ」そう思ってもらえる意思決定ができる会社でありたいです。
そのために、色んな挑戦を経て、色んな景色を見て、面白い意思決定ができる経営陣、組織としてずっと成長していきたい。

僕たちにしか作れない会社で、僕たちにしかできない価値を提供し、僕たちのやり方で社会を良くする。それをインパクトの大きいものにするのかどうかは自分たちの頑張り次第。自分たち自身でプレッシャーをかけて会社を成長させていくことが重要だと思います。

やっぱり僕たちはおもしろいこと、社会を良くする、インパクトを与えられることをやっていきたいし、仕事をするからには、数値だけじゃなくて、社会を見て、お客様、ユーザーを見て、面白いことがなにかできるか、自分たちの仕事は社会を良くできるか?を考えて仕事をしていたいそのための意思決定だし、それが強い組織であるために必要だと思います。

そんな会社のことを一人でも多くの方に「面白い会社だな」と思ってもらえる会社になっていけるように僕たちも日々励んでいきます。

おわりに

セブンデックスはビジネス・クリエイティブ・スタジオ、HRソリューション、バックオフィスと全方位に鋭意採用中です。

いきなり選考のプロセスに入るのは気が引けると言う方もまずは話を聞いてみたい、してみたいとカジュアルなケースも大歓迎です。


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