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”編集者”のプロダクションに変える

デジカルは、編プロとして創業しました。創業してまる18年になります。振り返ってみると10年、20年あっという間ですね。

15周年の節目に創業時の編プロに立ち戻ってやっていく宣言をして、この3年ほど取り組んできましたが、昨年からのコロナ禍を経て、この先に新たに進む道筋が見えてきました。

編プロってなに?

若い人には何をする会社か分からない人もいると思いますが、編プロとは編集プロダクションの略称で、出版社の下請として本や雑誌を作る制作会社です。

出版は斜陽産業と言われて長いので信じられない話ですが、20年前には、本や雑誌を作る仕事はほんとうに沢山あって、当社は、企画や編集をするだけでなく、装丁デザインや組版まで全部まとめて対応する制作会社の側面もって業績を伸ばし、特にこの10年ぐらいは、後者に集中して取り組んできました。

そのデザイン制作会社の側面の完成形が、当社のデザイン制作サービスのIsshikiです。

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デザイン制作会社から出版社の設立まで

10年前に、デザイン制作会社の側面を強調する取り組みを初めたときに、同時に電子書籍の事業もはじめました。

いくつかの大手出版社の電子書籍レーベルのプロジェクトを担当したあと、自社の電子書籍出版レーベルを立ち上げました。

その後、さらにプリント・オン・デマンド出版で、あたらしい紙の本の出版に取り組み、昨年は、コロナ禍で直販営業しようと思っていた書店に営業に行けなくなったので、書店取次の口座を開設しました。

つまり、こういう具合に変化、成長してきました。

編集プロダクション

デザイン制作会社に拡張

電子書籍出版を開始

プリント・オン・デマンド(POD)出版に拡張
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子会社として出版社を設立

デジカルを創業した当時は、「編プロ」といえば出版社になれない会社として一段下に見られた存在でしたが、まさか出版社を子会社として設立することになるとは思いもよりませんでした。

そしていま、書店で売るための本を作ることについては、本のデザイン制作事業(Isshiki)は、さらにサービスを磨いていく必要があるなと考えています。

”作る”「編集」は極めたので

ただ私自身は、本をつくる編集者としては、やるべきことをやり尽くしたという思いでいっぱいで、そういった仕事は後進に道を譲るべきだとも思い、編集からは足を洗いました。

一方で、この3年の間に、出版とはまったく関係のない会社から、電子書籍の出版や、メルマガなどの編集や出版物制作を企画提案する仕事をしてきて、これらの仕事の中に、売れる本を作るためのノウハウが活かせることに気づきました。そして、そこには本の編集とは違う編集の「筋力」が必要なことにも気づきました。

広告や制作系の業界で”新規”営業職の経験がある人

これまで、私自身はそういった筋力がある方を「営業力ある編集者」だと思ってやってきましたが、もとが編集者となると、どうしても重心が「制作」に偏りがちで、なにより従来の編プロの概念から飛び出せないことに気づきました。

逆に、制作とは対立的な位置にいると思われる「営業」の人の中にこそ、これからの時代に必要な「編集」を担う、潜在能力を持っている人がいると、これは直感ですが感じています。

というのも、極めて個人的かつ局所的な話ですが、このコロナ禍、そういう方に出会い楽しく仕事をすることができた。その事実に焦点をあてて掘り下げて行こうと考えています。

これからそのような「編集」の方を集めて、その方々の力を有効に発揮させる「場」を作っていこうと考えています。

もしかすると、これは芸能プロダクションのような意味合いで、編集者のプロダクションとしての「編プロ」といっても良いかもしれません。

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とにかく会って話がしたいです。



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