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【勝手に人生相談 No.472】人と親しくなるのが怖い ( 東京都・60女性)


▼ご相談内容▼

60代半ばの主婦。

人と親しく付き合うことに怖さを感じ、悩んでいます。

昨年、地域の活動で同世代の女性と知り合い、親しくなりました。半年ほどの付き合いで、お互いの名字は知っていても、電話番号を知らない間柄。

近所の散歩コースについて話したり、彼女が私の演奏会に応援に来てくれたりしました。

昨年末、彼女から「検査入院する」と告げられ、私は、「頑張ってきてね」と言い別れました。それから数か月後、活動に彼女の姿がないので心配していましたが、最近、亡くなられていたことを人づてに知りました。

同じ歌手を応援していた別の友人も病気で連絡が取れなくなりましたが、怖くて安否を確かめられません。

やっと親しくなれたと思ったら、いつの間にか姿を消してしまう。さみしい気持ちをどうしたらよいのか、親しくなる際の距離感がわかりません。

東京都・60代女性

▼やまのぼ回答▼

「会うは別れの始め」という諺があります。

 これは、中国の詩人白居昜の「和夢遊春詩一百韻」の「合うは離るるの始め」が出典だとか。

 人と人とが出会うことは、すでに別れの始まりであるということ。出会うものは、必ずいつか別れる。つまり、人生の無常やはかなさを説いたものです。

 そもそも、人は孤独なもので、他人ひとに、依存してばかりで生きていけないのです。その分、自分と言うものをしっかりと持つべきなのです。

 人と付き合う上で、親しくなる距離感が分からないとのことですが、もちろん、それには定石などありません。

 ケースバイケースで、お互いで育てるものだと思います。

 せっかく、知り合った人が、知らぬ間に亡くなったとのこと。それは、あなたとその人の関係性が、そんな状況を創り出しただけのことです。なにも、怖れることはありません。

 そんなことで、いちいち気を揉んだり、精神を病んでいたら、だれもあなたに近づきたくないでしょう。

 面倒くさい人なんだとして、敬遠されてしまいます。

 近づきすぎず、そうかといって離れもしないで、一定の距離を保ちながら関係を続ける、「付かず離れずの関係」がベターだと思います。

 つまり、中立的な態度をとればいいことです。

 

▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.473】大阪府・20代男性のご相談です。「就職1年目男性 母が支配的」を、予定しております。

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