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【勝手に人生相談 No.408】大切なものをつなぎたい ( 静岡県・30代女性)

▼ご相談内容▼

東京・銀座で薩摩琵琶びわ、京都で京繡きょうぬいをそれぞれ習っています。

琵琶、刺しゅうともに祖母や母とのつながりを感じて稽古をしています。

一方で子どもがおらず、アーティストとして独立しているわけでもないのです。ただ大切なものだけをつないでいきたい。

そのシンプルなことが一番難しくて、無力な自分を感じています。

静岡県・30代女性

▼やまのぼ回答▼

 お子さまがいない!お弟子さんもいない!だから、継承できないのだと悩まれておられますが・・・。考え方を、根本的に変えるといいと思います。

 伝統的芸能や由緒正しい技術を伝えるには、伝承しかないのだという、凝り固まったお考えから、脱却されることをお薦めします。

 昔ながらのやり方を踏襲するのは、それなりに意味があり、ベターなのかもしれませんが、継承するやり方は決してそればかりではありません。

 最近では、SNSでの拡散などが話題になっております。

 ブログのシリーズ化をはじめ、ユーチューブでの動画配信でも、十分解決できると思います。実際には、色々な分野で配信されております。

 でも、もしも、あなたが最近流行りのそんな潮流に、乗り切れないのなら、ご自分の研鑽に改めて努めるべきです。

 伝統芸能や歴史ある技術には、これが終わりだと言うことはありません。伝承という外向きのエネルギーを、内向きに変えてよりスキルアップに挑戦するべきです。

 茶道や武道の修行のプロセスを3段階で表したものに、「守・破・離」という方法論があります。

 その守は「基本や型を身につける段階」、破は「既存の型を破り発展させる段階」、離は「基本や応用から離れ、独創的かつ個性を発揮する段階」を指すのだと言われています。

 あなたは、いま、その「離」の段階を、追求できる立場にあるのです。

 


▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.409】大阪府・20代女性のご相談です。「渡米したい彼との結婚は?」を、予定しております。

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