やってませんか?兄弟姉妹の比較
兄弟姉妹がいる方は、親からこんなことを言われたことはないだろうか?
”お姉ちゃん/お兄ちゃんは○○できるのに、あなたはこんなこともできないの?”
同じ両親から生まれた兄弟姉妹。
DNAの出所が同じという理由で、単純比較され、優劣つけられた経験は誰でもあると思う。これで一生苦しみ続ける人もいる。
でも、私が親になって思うのは「比較は本当に意味ない」ということ。性格も得意不得意も違う人間を比較したら、比較リストは永遠に終わらないわけで。
我が家の長男長女を例にとってみるとわかりやすい。
・長男(9歳):好奇心旺盛で探究心が強い、抜群の行動力、運動神経抜群、人を楽しませるのが好き、自己主張が強い、大人数で遊ぶのが好き、せっかち、目や身体から覚える学習が得意
・長女(6歳):独自の世界観がある、手を動かし製作するのが好き、おっとり、運動はそこそこ、少人数で遊ぶのが好き、耳からの学習が得意
これを1つ1つ優劣つけていったところで”SO WHAT?”。
本当意味がなくて、誰も幸せにならないし、やるだけ時間の無駄。
ただ2人は違う人間というだけで、それは優劣じゃない。
学校では長男が、先生にこんな声がけをされている。
・妹さんは早く来たのに、お兄さんのあなたは遅刻ですか?
・妹さんは廊下に立たされたことなんてないのに、お兄ちゃんのあなたは恥ずかしくないんですか?
この結果得られるのは、長男の劣等感、兄妹の不仲激化だけ。
長男にとって、本当は大好きな長女が”鬱陶しい存在”になり、何かにつけて辛く当たるようになり、妹もいじわるされ続け、2人の距離がどんどん遠くなる。
これって、成長の過程で意味あんのかなぁ。
親として、ずっとモヤモヤしている。
血の繋がりない他人との比較も意味ないけど、身内同士の比較は、もっと意味ない。
ナンバーワンよりオンリーワンな時代にきてると思うので、個性潰し合うより「じゃあ、どうやって活かすの?」を考えた方が、よっぽど人に優しい社会になるんじゃないか、と思う。
これを読んでくださる方から、自分の子ども同士、子どもと友達を比較しないであげて欲しい。
自分は自分、他人は他人。
日本人には馴染み深い”スーパー戦隊。”レッドとブルーは全く違う性格で、得意技も違う。でもあの世界では、誰も「なんでお前はこれができないんだ!出来損ない!」って言わないでしょ?
社会に生きる人たちが”78億人のスーパー戦隊”だと思って、凸凹を補い合える社会を未来へ遺したいですね。
いただいたサポートは、私の地元(宮城県仙台市)の児童養護施設へ寄付させていただきます。