見出し画像

ミッションステートメント

いわずと知れた世界的な名著、スティーブン・R・コヴィー氏の「7つの習慣」にこんな一節がある。

目的を持って始める最も簡単で大きな効果をもたらす方法のひとつは、ミッション・ステートメントを書くことである。そのなかで自分はどうなりたいのか、何をしたいのか、そして、自分の行動の基礎となる価値観や原則を明らかにするのだ。

―スティーブン・R・コヴィー

会社の代表として、「法に定められた人」である法人にもミッションステートメントは必要であり、これが本当の意味での「法人格」となる非常に重要な存在だと考えている。

僕の経営するyatharという会社内では、「yathar Group Corporate Philosophy」というミッションステートメントが存在し、関わる各国全ての言語に翻訳されて、社員共通の価値観として根付いているのだが、考えてみるとあまり外部の方へ公開したことがなかった。

今回は、せっかくなので皆様にもこの弊社のミッションステートメントをご紹介できたらな、と思い立ち、約1年ぶりに「投稿」ボタンをクリックするに至った。

ステイホーム中の皆様のちょっとした暇つぶしで読んでいただき、yatharという会社が日々どんな思いで夢を紡いでいるのかを少しでも知っていただけたら嬉しいな、と思っています。

yathar Group Corporate Philosophy
”make it borderless”

前文

交通革命により、24時間あれば誰でも、世界中のどこへでも行ける世の中になりました。
IT革命により、世界中とビジネス、コミュニケーションができる時代になりました。
そして今この瞬間も、発展し続けています。

しかしながら、世界には宗教や文化、国境や人種等の様々な理由により、このボーダレスな世界を享受できない人々がたくさんいます。

私たちは、世界中の隅々まで、人々がまさに生活し息づく世界中の小さな路地まで行き渡り、笑顔を創造するサービスを提供し続けることを目指します。

このyathar Group Corporate Philosophy をみんなで共有し、実現していきましょう。

1. ボーダレス

(1) 常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない。自分の常識は他人の非常識、自国の常識は世界の非常識。固定観念にとらわれず、広い視野で物事を見よう。

(2) 政治・経済・言語・宗教・文化。その国の事を研究し、理解し、チャンスを見出そう。

(3) 心のボーダーをなくそう。全ての差別を排除し、互いの文化を認め合い、世界中の人々がそれぞれの選んだ環境で幸せになるためのチャンスを与えられる人と企業になろう。

(4) 一歩国外に足を踏み出せば、その瞬間に誰もが自国の代表であることを自覚しよう。自国への誇りと他国への敬意を持ち、それに恥じない行動を心がけよう。

(5) 視野を広げよう。ベンチャーがロケットを作ることもできる。世界、地球、宇宙までアンテナを張ることで生まれるサービスもある。

2. モットー

(1) リスクを恐れずチャレンジしよう。決断とリスクはワンセットである。積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にする。

(2) 自分の身近な人に手紙を書くようにサービスを発想し、創り上げよう。具体的に大切な人の喜ぶ姿が浮かばないサービスならどんなに良いと思われるものでも私たちではなく、他社、他人がやれば良い。

(3) 直感を信じよう。直感の7割は正しい。しかし直感とは経験の積み重ねの上にのみ存在する能力である。常にインプットし続けることを忘れず心がけよう。

(4) 守れば後退。守りたければ攻め続けよう。

(5) 会社はチームである。全ての飛び抜けた個性が一つになった時、初めて想像を遥かに超える力が発揮される。世界のどこにいてもチームであることを意識しよう。

(6) 神は細部に宿る。我々が作るサービスは世界を笑顔にするための作品である。細部まで心を込めて、利用する人々が感動する美しい作品を作り続けよう。

(7)スピードを意識しよう。鉄は熱いうちに打ちまくろう。

(8) 既成概念に囚われない、誰も想像できないような最新の価値観、技術を追い求めよう。

(9) 想像力は知識よりも重要である。想像しよう。頭の中で想像できることは、実現できる。

(10) 共感の方程式は論理×感情。どちらか一方だけでは人はついてこない。感動できるサービスとは、明確な論理で構築したシステムに、熱い想いを乗せたプロダクトのことである。

3. テクニック

(1) SWOT分析を意識しよう。外部環境や内部環境を、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) で要因分析し、リアルタイムな環境変化に対応した経営資源の最適活用を徹底しよう。

(2) PDCAサイクルを超高速で回転させ続けることを徹底しよう。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)を高速で繰り返すことによって、業務を継続的に改善し続けよう。

(3) グローバルレベルでのナレッジ共有を徹底しよう。各プロジェクトで得たナレッジを整理して、必ず社内に還元、ノウハウ化しよう。ノウハウを一つでも多く構築できるものこそ必要な人材である。組織が自ら動く仕組み作りを意識しよう。

(4) お客様の声・クレームは宝の山である。積極的に前向きに収集し、現場からヒントを獲得しよう。

(5) ToDo管理をしよう。ToDoには必ず期限を設け、可視化し、共有しよう。

(6) 交渉は、直接決裁権限を持つキーパーソンと実施することを意識しよう。

(7)タイムマネージメントを導入しよう。生産性の高い人は他の人に比べて何倍も仕事が速いが、彼らは決して何倍も頭が良かったり、高い技能をもっているわけでは無い。

(8) 時間とともに脳は疲弊していく。頭を使う仕事は午前中に、ルーチンワークは午後にやるようにしよう。

(9) 優先順位を意識しよう。優先順位は、1売上が上がるもの、2効率がよくなるもの、3 あれば便利なものの順に決定する。

(10) 無駄な会議はメンバーのモチベーションを低下させる。8人が出席する1時間の会議は、計1日分の営業時間を消費している事と心得よ。

(11) ミーティングは、「判断」するか「議論」するか目的を設定し、アジェンダを明確にし、必要な資料は事前に共有しよう。「確認」や「情報共有」だけのミーティングはおこなわない。

(12) ミーティングをしたら、ToDo、期限、次回開催日を決めて議事録に記載、共有しよう。
キープアップミーティングを設定し、スピードアップしよう。

4. マインド

(1) バランスの取れた人間になる必要はない。異端児で構わない。丸くならず、尖り続けよう。他の人には出来ない自分だけの個性を徹底的に磨ける人になろう。

(2) 不利な状況を楽しもう。不利な状況は成長のための試練である。

(3) 他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。過去に囚われず、未来を憂うことなく、輝かしき明日のために今を生きよう。

(4) 真面目になるな。ユーモアで溢れたバカであれ。

(5) 一緒に働く仲間を尊重しよう。仲間は、上司・部下の前に一人の人間である。

(6) 自らを高める行為を習慣化しよう。食事をしない人はいない。習慣は、難易度に関わらず続けることができる。継続は力なり。

(7) チャンスは誰にでも訪れるが、それを手に入れられるのは準備を怠らなかった者だけである。常に準備しておこう。

(8) ゴミ拾い、掃除、整理整頓。小さな事こそ率先して行おう。小さな乱れがいつのまにか組織を腐敗させる。ブロークンウィンドウ理論を意識しよう。

(9) 身近な人を幸せに出来ない人は世界を幸せに出来ない。家族、恋人、大切な仲間を幸せに出来る人生を送ろう。

(10) 一番身近な人は、自分自身である。自分の人生を愛し、愛する人生をまっとうしよう。
この「yathar Group Corporate Philosophy」をみんなで共有し、スタッフ一丸となり、自分自身の幸せ、家族や大切な友人の幸せ、そして世界の幸せを共に実現しよう。

以上

yathar CEO / World Street 代表取締役。俳優 / ミュージシャン→バックパッカー→タイレストラン→GMO海外事業→起業。家はタイ・チェンマイ、職場はミャンマー・ヤンゴン / AIグルメプラットフォーム運営 / Borderless Entrepreneur