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地域おこし協力隊としてのコラム。

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2022年4月から着任している地域おこし協力隊での活動を通じて、感じたこと・考えたことを綴っています。
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#まちづくり

「まちづくり」の良いところ。

自分と同じ美里町地域おこし協力隊の活動が、熱を帯びている。テレビや新聞などにも取り上げられ、連日町内外からの多くのお客さんで、会場は賑わいを見せているようだ。昨年度末から準備を進めていたことも知っていて、率直に、素晴らしい成果が出ているのではないかと思う。 一方で、刺激にもなっている。僕自身、彼女ほどの人を集められていないことは確かであり、メディアに取材・掲載いただくような派手さも見せられていない。いわば“同期”の協力隊の活動を目の当たりにして、自分も頑張らなくてはならない

ナチュラルでカラフルなローカルを。

人には、それぞれの個性がある。過ごしてきた環境、出会ってきた人間、解釈を積み重ねた価値観。誰もが唯一無二であり、絶対的な存在である。たとえ外見や仕草が似通うことはあれど、いわゆる“中身”まで完全に一致するような人間は、誰ひとりいないだろう。 結局「僕は僕でしかない」けれども、「僕しか僕になれない」とも言い換えられる。人は、ただナチュラルに在るだけで個性的であり、きっと魅力的だと信じている。もちろん他の誰かに憧れる気持ちも理解できるけれども、その感覚も含めて自分自身なのだと、

守られた環境。

攻撃は最大の防御、という言葉がある。語源は知らないけれど、べつに僕自身が体現しているわけでもないけれど、言いたいことはわかっているつもりだ。たとえばサッカーで言うなれば、ボールを支配して攻撃し続けることが、相手の時間を奪うこと(=防御)にもつながるということだろう。リオネル・メッシやシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタらを擁した、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いたあの頃のバルセロナをイメージしてみてほしい。 まあ、それはそれとして。 きのう、個人事業を展開して

なくても困らぬ、なくては困る。

地域おこし協力隊として、もうすぐ着任から1年半が経とうとしている。僕は地元に帰ってきたということもあり、当初から最長任期の3年をまっとうする気満々であった。それもいよいよあっという間に、後半戦に差し掛かろうとしている。 町にとって1期生の隊員となった1年目のシーズンは、だいぶ手探りの状態で進んだ。それは僕個人にとっても、受け入れ先の役場、ひいては町にとっても。何をするべきか、何から始めるべきか、何を将来に見出すべきかが、終始ふわついていた。もちろん個人として事前の知識や心構

本当に大切なもの。

どうしても、地域おこし協力隊としての話になってしまう。ゴールデンウィークとはいえ、どうやら今の僕の軸足はそこにあり続けているようだ。まあ、あまりわるくないことではないかと思っている。 きのうは出勤日で、また新たな縁とつながることができた。飲食店を2軒まわり、ランチを食べながら、あるいはコーヒーを飲みながら、それぞれの店主との会話に花が咲いた。着任してから1ヶ月が経ったところではあるが、町の人との出会いは少なくない方だと自負している。 千差万別。十人十色。当然ながらそれぞれ

1人の100歩より、100人の1歩。

どうしても地域おこし協力隊としての「まちづくり」の話題になってしまうが、一般的に協力隊は、地域の人を“巻き込む”必要があるとされる。ものすごい経験やスキルを積んでまちの外から移り住んだとしても、既存の住民との関係性を構築できなければ、より良いプロジェクトを進められないと。まちの内側の人を変えてこそ、真のまちづくりなのではないかと。少なくとも、僕はそう解釈している。 そのために必要なのは、おそらく「できないこと」を認めることだ。たとえば僕は今、まちのnoteの更新を担わせても