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本当に大切なもの。

どうしても、地域おこし協力隊としての話になってしまう。ゴールデンウィークとはいえ、どうやら今の僕の軸足はそこにあり続けているようだ。まあ、あまりわるくないことではないかと思っている。

きのうは出勤日で、また新たな縁とつながることができた。飲食店を2軒まわり、ランチを食べながら、あるいはコーヒーを飲みながら、それぞれの店主との会話に花が咲いた。着任してから1ヶ月が経ったところではあるが、町の人との出会いは少なくない方だと自負している。

千差万別。十人十色。当然ながらそれぞれの人からは、さまざまな声が聞こえてくる。町の対応についての苦言、頻発するマルシェへの持論、まちづくりに対する個人的な意見。さすがに180度ちがう、とまではいかないが、本当にあらゆる角度からの声が感じられる。それだけ、それぞれの人が町を愛しているとも言えそうだ。

僕たち協力隊は、その意見に「ほうほう」「たしかに」「そうですね」と相槌を打つ。住民の皆さんのほうが町を知っているのは確かで、勉強させていただいているのだ。ただ、その全ての意見を大切にしようとするのは、まず町としてやや危険な香りがする。いや、もちろん住民全員に寄りそうべきだとも思うが、全ての人にやさしいというのは、なんだか味気のないスープのような、いわば中途半端な結果に終止してしまうのではなかろうか。

そして協力隊個人としても、全ての声に耳を傾けることは難しいだろう。何より、それぞれが志すプロジェクトの実現への妨げになりかねない。ちょっとドライな表現に見えるかもしれないが、僕たちは自分にとっての「本当に大切なもの」を見極める必要があるだろう。基本、町の全てが大切。その中で、自分が求める本当に大切なもの。少なくとも今の僕は、そんな心意気で過ごそうとしているようだ。

いつもいつもありがとうございます〜。