見出し画像

1人の100歩より、100人の1歩。

どうしても地域おこし協力隊としての「まちづくり」の話題になってしまうが、一般的に協力隊は、地域の人を“巻き込む”必要があるとされる。ものすごい経験やスキルを積んでまちの外から移り住んだとしても、既存の住民との関係性を構築できなければ、より良いプロジェクトを進められないと。まちの内側の人を変えてこそ、真のまちづくりなのではないかと。少なくとも、僕はそう解釈している。

そのために必要なのは、おそらく「できないこと」を認めることだ。たとえば僕は今、まちのnoteの更新を担わせてもらっているが、写真とデザインのスキルがなくて少々困っている。ここで「じゃあ自分がカメラもデザインもできるようになろう」とスキルアップを掲げることも間違ってはいないだろう。ただ、それでは独りよがりのプロジェクトというか、せっかくの誰かを巻き込む機会を逸してしまうような気がしている。

つまり重要なのは、自分ができないことを誰かに「任せる」という選択肢だ。きっとまちの中には、僕の困りごとを難なくこなせる人はいるはずだ。社会はそうした仕組みになっていると思うし、そういった人に任せて巻き込んでしまおう。全てを自分ひとりで完結させようとしてしまえば、体力的にも精神的にも支障をきたしてしまう可能性だってあるだろう。

「1人の100歩より、100人の1歩」。僕たちが着任したての時、まちづくりについて誰かが言っていたことばだ(その主は忘れてしまったが)。必要なのは、自分ひとりだけがグングン進むのではなく、より多くの人を少しでもいいから動かすこと。もちろんそれだけ難しいことであることも承知の上で、僕はこれから自分の「できないこと」を認めて、積極的に誰かへ「任せる」活動をしていきたいと思っている。


いつもいつもありがとうございます〜。