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守られた環境。

攻撃は最大の防御、という言葉がある。語源は知らないけれど、べつに僕自身が体現しているわけでもないけれど、言いたいことはわかっているつもりだ。たとえばサッカーで言うなれば、ボールを支配して攻撃し続けることが、相手の時間を奪うこと(=防御)にもつながるということだろう。リオネル・メッシやシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタらを擁した、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いたあの頃のバルセロナをイメージしてみてほしい。

まあ、それはそれとして。

きのう、個人事業を展開している中学時代の後輩と話したときのこと。僕が「あんまり働きすぎんなよ」と言うと、彼は言った「まあでも誰にも守られていないんで(笑)」と。年末年始も働き続けていた彼は、そう簡単に休むまいと、いやひょっとしたら休めないと、飄々としながら言葉を発していた。

そして僕は、自分自身が「守られた環境」にあることに気づかされた。地域おこし協力隊。それまで地域に見られなかったような“攻撃”が求められていることは、間違いないだろう。しかし、そう攻められるのも、しっかり今が守られているからだ。毎月の給与があって、うちの町なら自動車や住居への補助もあって、生活の基盤があるからこそ。

防御は最大の攻撃、というわけではないだろうけれども、今の僕は防御が成り立っているから攻撃できる環境にあった。これ自体は、悲しくもないし恥ずかしくもない。ただ、この認識が抜け落ちていたことに、なんとも表現しがたい感覚を覚えている。今はとりあえず、発見できたことを噛み締めることにする。そして自分にフィットした恵まれた環境に、感謝しようと思う。

いつもいつもありがとうございます〜。