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オンライン読書会報告(2021.4.17実施)

今回のオンライン読書会の書籍:『ポジティブデビアンス~学習する組織に進化する問題解決アプローチ~』
リチャード・パスカル他著 原田勉(神戸大大学院教授)訳・解説 
東洋経済刊 2021.3月刊

■1.読書会概要

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この書籍は、社会的課題解決のための思考・実践法である「ポジティブデビアンス(以下、PD)」について書かれています。  
 PDは、最悪の現場で唯一成果を上げる「逸脱者(デビアンス)」を探し、思考・行動を解明し、問題解決に活かすというSDGs時代の問題解決方法です。デザイン思考などのイノベーションについての議論が世の中に広まりつつあった2010年に出版されています。
 世界的には企業、自治体、NPOなどのあらゆる領域で普及しているにも関わらず、日本ではごく一部に知られているに過ぎません。
 10年を経て、やっと日本でもこのPDの書籍が、2021年3月に出ましたが、400ページと分厚く、ビジネスパーソンが通勤途中やリモートワークの合間に通読するのはかなり困難です。
 しかし、書籍にはビジネスで活かせる知見が多くあり、今回、オンライン読書会でぜひ皆さんとオンラインで読み解きました。

《オンライン読書会の基本フロー》

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 今回12名の方が参加されました。「オンライン読書会の基本フロー」は👆の通りです。日本最大の読書会メソッドである「Read For Action®」をベースに当社でアレンジを加え実施しました。

ZOOMオンラインGoogleスプレッドシートを活用しています。

モザイク写真

読書会終了時の集合写真です👆。顔を出しているのが僕です。

■2.著者について

著者の一人である、リチャード・パスカル(Richard Pascale)は学者、経営理論家、ビジネスアドバイザーです(1938年生まれ)。
20年間スタンフォード・ビジネススクールに籍を置き、現在(2020年)はオックスフォード大学サイード・ビジネススクールのアソシエイト・フェローである。エコノミスト誌では、「過去50年間の代表的な経営のグル(権威)の一人」と称されています。

他の著者、ジェリー・スターニン(Jerry Sternin)は、PDアプローチの生みの親で、HBS学長補佐など歴任し、PDイニシアチブ創設者です。2008年に逝去されています。

■3.書籍の構成

書籍の構成

書籍は👆上記のように構成されています。これを12名を3グループに分け、各グループがいくつかの章を担当し、個人で「著者への質問」を考え、他者が「その回答」を書籍から探します

■4.読書会のアウトプット

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個人で書籍から「著者への質問」を考え、他者が「その回答」を探します

以下は、「質問-回答」の章ごとのアウトプットです。

👆PWは note20210420?  

※取扱いにご注意ください。不許複製/電子的転送禁止です。よろしくお願いいたします。

■5.参加者の気づきと、今後に活かしたいこと

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《本読書会での気づき》

●一人で本を読む際に、「目次の使い方」がわからなかったのですが、読書会で用いた、目次の使い方を活用することで、全体感を意識して本を読むことができそうです。

社会的課題、しかも難題を解決しようとする取り組みの一端を知ることができた。とにかく、自発的な行動が大切!

集中的に本を読むこと、人に説明すること(アウトプット)を意識すること理解力が高まると思いました。現在、統轄的な組織にいるので施策がお仕着せになりがちなのですが、PDのような動きも今後の活動に生かしていきたい思います。

メンバーが違うと読書会の内容も変わって面白かった
PDアプローチのエッセンスとして内部からの解決というところが押さえられたので良かったです。

●本を全部読まなくても内容をざっくり理解することができた人に説明することを前提に読む自分一人で読むよりも理解が深まった

●複眼的な視点で文字でコミュニケーションをふりかえるなどの、オンラインで雰囲気をつかむ相補的な学びのスタイルとして、刺激を受けました。

●関心のあるテーマながらも自分一人で読み進めると挫折しそうですが、みんなであちこちつまみ食いすると、少し理解できたように思います。
この勢いで読み始めれば読みやすくなりそうです。

●分厚い本だとなかなか手をつけられないですが、みなさんと読むことで、興味がわいて、さらに読んでみようと思えました。

目次の使い方を工夫する、と聞いていたが意味合いがよく分かった。すべてを読むことが目的ではないことがわかりました。

目次レベルで、問いを考えて読むことが理解を深めることになる。

●必ずしも順番通り読む必要はなく、理解を深めるための読み方もあるという事がわかりました。

《今後に活かしたいこと》

●読んだ本を何かしらの形でアウトプットすることが理解を深める上で重要であると気づきました。

●先ずは、身近な課題に対して、ポジティブな逸脱者を探してみたい

●自分自身で資料や書籍を読み込むときにも、常にだれかに説明する事を意識して成果を高めていきたいとおもいます。

●社内での課題解決についてもいかに参加してもらうかが肝となる。そこを再確認できたので、もっと読み込んで問題解決に活かしたい

●本を読むときに、誰かに説明することを前提にパラパラ読む(大筋をつかむ)。著者への質問を考えてそれの答えを探すように読む

自身の開催するオンライン勉強会でも、いろいろ刺激を受けた点について、実践したいと思っています。
資料を読み込みを分担する場合に活用したいです。章で分けるだけでなく、質問と説明するつもりで。

説明することを前提に本を読む手法は使えそうです。習慣化したい

誰かに説明する前提で読むことで理解が深まる。

●自分で、本を読む際、目次レベルで、各単元で、自分なりの問いを考えてから読む

●変化のスピードが激しい昨今、読書に限らず、既定のやり方にとらわれずに良い方法を柔軟に取り込んでいきたいです。

■6.読書会とファシリティター(僕)についての「アンケート結果」

❶-1本読書会で「学び」はありましたか?
5…かなりあった
4...あった
3...どちらとも言えない
2...あまりなかった
1...全くなかった

12名中11名が5、もう一名はアンケート未回答でした。

❶-2上記❶-1についての具体的コメント

●読書会自体への理解も深まり、PDアプローチについてエッセンスを習得できたと感じるため

●書籍を集中的にアウトプットを意識していくことの重要性PDアプローチの有効性

短時間であったがポイントが理解できた。

●こういう読書スタイルは初体験で、斬新

短時間にみんなで集中することで、楽な感じで集中に入れます大人の交流の場として楽しいです。

3時間での学びの密度が濃かったです。時間当たりの得たもの量が多く、有意義でした。

初めてで刺激的でした。

●まず、目次レベルで問いを立ててから、読むことによる効果を実感できた。

●読書方法:本の内容を短時間で理解する方法(ざっくりと全体像をつかんでから読み進む)。
本の内容:PDという問題解決のアプローチ方法

自分のこれまでのスタイルにこだわらずに良い方法を取り入れてくことの重要性。

➋-1ファシリティターについて。
「進め方」や「解説」は分かり易かったですか?
5…かなり分かり易い
4...分かり易い
3...どちらとも言えない
2...あまりそうでない
1...全くそうでない

12名中11名が5、もう一名はアンケート未回答でした。

➋-2上記➋-1についての具体的コメント

前提条件の違うメンバーの中で、コミュニケーションを取りながら、楽しく参加できた

最初にアイスブレークをいれてもらったので読書会に入りやすかったです。

和やかな雰囲気で、安心して聞いていられた。

オンラインでありながらも臨場感を感じさせるトークでした。

いつも丁寧に進行していただいて、集中が途切れた時の癒しになります。

ワーク時間と解説の時間配分が適切3時間という時間を感じませんでした。

資料が丁寧に作られていて、さすがだと思いました。とてもわかりやすかったです。欲をいえば、もう少し本を読む時間が長いほうが良かったです。

●今回のような、チーム脳が必要となるワークにおいて、チームが安心安全の場であることを実感できるようになるためのお膳立てに時間をかけられていた点が良かった。

●説明が言葉と、スライドで詳しく記載がありわかりやすかった。GoogleスプレッドシートにもPPTが貼り付けてあり見直しやすかった

●休日の3時間は少し重めかと思っていましたが、渡邉さんのファシリテートのおかげで本題に入りやすく、あっという間の3時間でした。

■7.僕からのコメント

土曜日というお休みの日に集まってくれた12名に感謝です。読書会も良い雰囲気で、盛り上がって意見共有されていました。

この400ページに及ぶ書籍に抵抗感は無くなり、もう書籍とお友達になったと思います。

時間が許せば是非とも熟読をしてくださいね。

■8.読書会で僕から解説した「デザイン思考とPDの関係性」

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■9.補足

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僕はこの(オンライン)読書会を、当社のクライアント向けワークショップのフォロー講座として行っています。また、異業種交流会の勉強会などでもこの読書会を開催することがあります。

COVID-19災禍前は、会場で行っていました。以下は、ソフトバンク系の情報サイト「ITmediaエグゼクティブ」の会員向けに行った際の記事です。宜しければお読みいただければ嬉しいです👇。

https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1801/17/news017.html

※7月に下記書籍でオンライン読書会を行う予定です。

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以上、ご覧になって頂きありがとうございました。

(完)

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