医師と僧侶のカケコミ相談室　第４回　挑戦する人生を送りますか？

脳神経外科医の道下将太郎と、京都「両足院」副住職の伊藤東凌が、みなさんからのお悩み・質問・疑問へ回答する「医師と僧侶のカケコミ相談室」。
カケコミをはじめる経緯を語った２人の対談と無料公開のQ＆Aは、こちらからどうぞ！

突然ですが、最近挑戦したことや、変化を実感したことはありますか？　　このマガジンを読んで頂いている皆さんにとっては、定期マガジンの申し込みをしたのも変化の１つですね！　お申し込み、ありがとうございます。

カケコミは、アプリ「InTrip」がはじめた新たな挑戦です。みなさんからの相談、質問に答えるかたちで、医師と僧侶の知識と経験をシェアし、ウェルビーイングな人生を送るための情報発信をしていきたい。そのために、どんな発信方法がよいだろうか、どんなメディアと連携すると伝わりやすいのかと、ミーティングを重ねながら試行錯誤しています。

私もミーティングに参加していますが、毎回感じるのが、医師と僧侶のフットワークの軽さ。アイデアを出し、「それ良さそう！」となったらすぐ試す。今あるリソースや人脈を頼りに、どんどん挑戦していく。
私は現在フリーランスで仕事をしていますが、これまで勤めたのは大企業２社で、フリーになってからも仕組化されたフローの中で淡々と仕事を進めていくのが当たり前でした。なので、アイデアを出し合い、新しいやり方を試しながら思いを形にしていくやり方が、新鮮で面白い！

東凌さん、将太郎さんはカケコミ以外にも様々なプロジェクトを展開しながら、自身をアップデートし続けています。そこから生まれる新たな知見も、みなさんとシェアしていきたいと思います。

アプリ「InTrip」６月20日（木）配信の記事では、ビジネスの世界で注目されている「エフェクチュエーション」というアプローチ方法について紹介しています。エフェクチュエーションとは、すでにあるモノや人脈を駆使し、許容できるリスクの範囲内で行動し、予期せぬ事態や環境の変化をチャンスと捉えて未来を切り拓いていく手法。今まさにカケコミは、エフェクチュエーション真っ最中。人生を豊かに楽しむための情報を継続的にお届けし、その輪を広げていけるよう、挑戦を続けていきます。

InTrip 禅・メディテーションアプリ

今回のQ＆Aでは、挑戦することについて、東凌さんが自身のスタンスを踏まえて熱く語っています。やる気が無い人と一緒に仕事をするとき、どうしたらいい？という将太郎さんの回答も合わせて、新たな挑戦や取り組みをする際の参考にしてください。

Q１　期待を裏切られて失望する可能性があるなら最初から期待しない方がいいですか？自分に対しても期待しないほうがいいでしょうか。

Q２　「自分を大切にする」「愛する」「他人を許す」ということが、イマイチわかりません。どうすればいいのでしょうか。

Ｑ３　仕事を真面目にやらない人がいて、イライラしてしまいます。気持ちの切り替えをどうしたらいいか、教えて下さい。

Ｑ４　どうして緊張するとお腹が痛くなるのでしょうか？

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Q１
期待を裏切られて失望する可能性があるなら最初から期待しない方がいいですか？自分に対しても期待しないほうがいいでしょうか。

A１
「期待と挑戦は同じです。そこにかける重量を軽くしてください」東凌

AかB、次のどちらの人生を選びたいか、考えてみてください。

A＝自分の気持ちに正直に、夢や理想に向かって挑戦する人生。ときに転び、傷つくこともある。
B＝傷つくこと、失敗、危険をとことん避けて、一番安全そうに見える道をいく人生。夢や理想は持たず、新たな挑戦は避ける。
期待を裏切られたくない、失望したくないのであれば、Bの人生を選ぶとよいでしょう。期待しなければ裏切られません。挑戦しなければ失望しません。
私は、Ａを選んでいます。期待通りにいかない、挑戦して失敗するのは当たり前という前提で生きているので、物事が期待通りに運ばなかったり、プロジェクトが頓挫しても、「そういうこともある」と受けとめて次へ進みます。
何より、期待することは、私にとっては人生最大の楽しみと言えます。自分の足で歩き、人と話し、興味のあること、育てていきたいモノやコトを見つけ、時間や知識、お金を投資して、どんな花が開くかをワクワクしながら待つ。こんなに楽しいことは他に無いと思っています。