「これだけ」の前に大切なことがたくさん詰まっている。
世の中、便利なもので溢れかえってる。
掃除も洗濯も、世の主婦たちの負担を減らそうと機械が勝手にやってくれたり。
材料さえいれてポチッとすれば、後は放置で美味しい料理の出来上がり。
その影響もあってだと私は思うのですが、
「簡単に出来る魔法」がそこら中に散らばってると思い込んでる人が多いと感じるのです。
そして、その魔法をいつまでも探し求めてる。
問題の原因を間違えない。
簡単に出来る機械に頼るのがダメだということではありません。(念のため)
服を洗ってくれるだけじゃなくて、洗濯を干さずに済む乾燥機が欲しいとさえ思いますから私。
ビジネスにしろ勉強にしろ、ダイエットやお金を増やす方法なんかに至っても、
「これだけやれば」
「こんなにも簡単に」
といった言葉がすごい頻度で目に入る。
ものすごい頻度で目に入るということは、
そういった言葉に惹かれる人もまた多いということだと思う。
生徒が持ってる問題集なんかもそうだ。
「テスト前、これだけやれば大丈夫!」
そんなわけないから。
学校の教科書をきちんと理解していて、
学校のワークなんかも解けていて。
そのうえでこの問題集「だけ」を最後の仕上げとしてやったら
「大丈夫」なんだよ。
でも、「これだけでいいんだ!」と勘違いした子どもは、
テストで撃沈するわけです。
そこで軌道修正ができればいいんですけど、
多くの子は、
「このテキストがダメだ」
という判断に至り、また問題集探しの旅に出ていきます。
「やることやらないとこれだけなんてものはない」
ということに気付くまで、旅から戻ってくることはありません。
これは塾も同じで、
成績が上がらなかったら別の塾を探すという旅に出かけられる方もよく見ます。(塾を変えるなということではありません)
大事なのは、「問題の原因を間違えるな」ということです。
人生に魔法はない。
「これだけ」
「簡単に」
というような、魔法はやっぱりない。
私はそう思う。
子どもたちの勉強を見てても、
その場しのぎは長く続かない。
「えっー、テスト勉強なんてしてないよ~!」
なんて言ってたのに、さらっと良い点数取ってくるあの子。
羨ましい。
きっとそう思ってる子たちも多いだろう。
かつての私もそう思ってた。
いや、今も思うことがある。
そんな時は、
「これだけ」
「簡単」
の前に努力してる。
だから、私も頑張らないと!
と思うようにしてる。
勉強は、泥臭い。
働くということも泥臭い。
人生、泥臭いことだらけだ。
そんな「泥臭い」ことも少しでも楽しめるように持っていくのが、
私の仕事だ。
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