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【詩作】退化論

鈴木のびで です。
歳を重ねて 昔を懐かしむ それってもしかして「退化論?」
それでは どうぞ

「退化論」

陽の射す窓辺で
ぼんやりと
咥えタバコで
時を無駄遣い

ドラマ仕立ての
リアルな事件を
次から次へと
メディアは流す

何も変わってないようで
本当は変わり果てている

あの日見た蛍は何処へ行った?
あの日見た景色は今は無い

近所の空き地は
建て売りの
家が並んで
空を狭くした

昨日と今日では
大差はないけど
昔と今では
大きく違う

俺も変わってないようで
本当は変わり果てている

あの日見た野良犬たちは何処へ行った?
あの日見た景色は今は無い

あの日見た蛍は何処へ行った?
あの日見た景色は今は無い

誰も気づいてないだけで
本当は変わり果てている

本当はみんな気づいてる・・・
見て見ぬふりの 退化論


以上、鈴木のびで 「退化論」でした。
貴重なお時間拝借、ありがとうございました。
この作品の使用、転載などについてはお問い合わせいただければ幸いです。

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