中学生必読！『東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』西成活裕（著）
中学生は決して読まないでください! !
5〜6時間で中学3年分の数学がほぼ終わってしまう
「禁断の書」ついに発刊!
本書は、中学・高校で数学に挫折してしまった大人のための「最速・最短で数学のやり直しができる本」です。
数学なんて人生で役に立たないでしょ、と思ってる中学生は必読。
中学時代に勉強を放棄した人間だが、わかりやすくて感動した。
中学授業は匍匐前進横並びでちまちま進むのに対し、この本は全力疾走するイメージ。授業でちんたらやってるうちにやった事を忘れる人間としては、こっちのほうが断然楽しい。こっちを教えた後、高度な問題を繰り返し解かせて定着させたほうが頭が良くなる気がする。
当時「いいから覚えろ！」と訳もわからず教えられた公式が、こんなパズルのように楽しいものだったなんて。当時これを読んでいれば、人生すこしはマシになっただろうに、と悲しくなった。
とくに平方完成。教えてもらった記憶がない。公式は詰め込まれたが、試験が終わると霧散してしまった。公式はこれの手順を楽にするためであり、本質はあきらかにこっちなのに。3年間をドブに捨てた気分です。
2次方程式以外でも、ピタゴラスの定理を中学数学の幾何で証明する解説も最高だった。一粒で2度美味しい。まぁこれは子供にいきなりやるとパンクしそうだけど。
また、マイナス × マイナス が何故プラスになるのか、超簡単に証明され、うわぁそれは絶対プラスだよ！ と眼から鱗。
一方、なぜ割り算をマイナスの乗数で書くのか？ など基本ルールについては、UNOのリバースで何故逆順になるの？ と聞くようなもの。そういうものだ。と一蹴する所は笑った。書き方のルールなのか、なんぞ真理があるのか、素人には判別できないので、そこは掘り下げて欲しかったな。
2次方程式のU字グラフが放物線だとは気づきもしなかったし、グニャグニャまがった池の面積を測るには微分積分が使えるとか、想像もしなかった。応用力ゼロ。計算式を覚えただけの授業。振り返ると無駄な時間だったなぁ。と痛感した一冊。
本当に中学生にお勧め。絶対後悔しないから読んどけ！
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