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体験を通じて子どもの主体性を育む

こんにちは、EDUCAMPの曽雌です。
気づけばブログの掲載が1年ぶりとなりました。

株式会社EDUCAMPはもうすぐで設立から1年が経過します。
のあそびチームプロジェクトの屋号で起業したのが約3年前なので、起業してからもう3年がたつわけですね。

起業してすぐ、コロナが広がり、学校は一斉休校となりました。

子どもたちの体験活動をもっと広げたい!と思って起業した矢先の社会の動きに四苦八苦したのも、もう3年前なのかと思うと不思議な感覚ですね。

この3年間が私たちに与えた影響は何なのか?
これからを生きる子どもたちに必要な体験は何なのか?
日々そんなことを考えながら子どもたちのプログラムを作っています。

この3年間も様々な形で子どもたちと関わってきました。
毎月の野外活動、7泊8日の無人島学校、日々の探究教室などなど。どれも子どもたちが自分で考える力を育む教育です。

そんな中子どもたちを見ていて感じるのは、子どもたち自体が大きく変わっているわけではないということです。

子どもたち一人一人の中には、誰もが好奇心を持っていて、自然と人とかかわる力がある。自分たちで考えたり、自分たちで遊びを作り出したりする体験を通して、すべての子どもたちにたくさんのアイディアや想いがあるのを感じてます。

でもそれを発揮できなくなってしまっていることがある。
それはどうしてなのでしょうか?

世の中では様々な場面でマスクの影響や、黙食の影響が騒がれています。
でも個人的には、それはマスクをしていたからでも、黙食を強いられたからでもないと思います。

勿論、影響がゼロとは思いませんし、多分に影響はあるのでしょう。また、専門的な観点からの視点ではなく、あくまで現場で子どもたちを見ていて感じた個人的な考えだということを予めご了承ください。

この3年間マスクを着用して様々な冒険活動を行ってきました。その中で子どもたちと過ごしていても、子どもたちの関わり合いが大幅に下がっていたかと言えば、実はそんなことは無かったなと思うのです。

そんなことよりも大きな問題は、この3年間で子どもたち関わる大人の目線が変わっていってしまったことだと思います。

この3年間の中で感じる大人の目線の変化

それは、大人が失敗を許容できなくなっていったということです。

つまるところ
もしも○○になったらどうしよう・・・
という気持ちがどんどん大きくなっていったことですね。

いつの間にか、いかに子どもたちに失敗をさせないようにフォローをするかが、大人の役割になってしまっていったのではと感じるのです。

だから子どもたちはどんどん自分で考えなくなってしまい、考えてもどこか他人事のように物事をとらえてしまう。

子どもの失敗を笑い飛ばせる大人がどんどん減っていってしまっているように感じるのです。

だから子どもの体験に大人のほうが熱が入りすぎてしまう。
スポーツでも勉強でも受験でも。

それが子どもにとって全てであるかのように感じてしまうのではないでしょうか。

でも大人に力が入れば入るほど、子どもたちの主体性は下がってしまいます。

僕が子どもたちに本当に必要だと思う力は、人生には何度でも挑戦する機会があるという体験だと思います。

一度上手くいかなかったらといって、すべてが終わるわけではない。別の機会でも、別の場所でも、何度でも何度でも挑戦する機会は存在するし、挑戦する場所はあるんだということを伝えていきたいと思っています。

普段している野外教育もそう。無人島学校や、138㎞を歩くプログラムも全てそこにつながっていきます。

様々な人との関わり合いの中で、自分の中にたくさんの感情が生まれ、それをキャッチしてくれる大人が近くにいることで、自分の中にあるたくさんの可能性に目を向けることができるようになっていきます。

それは野外教室だけじゃないです。

日々の探究教室も同じです。

学校の勉強でつまずいても、自分の中には何通りも表現の仕方があるんだということを感じてほしいと思っています。学び方も学びの表現も多様に存在します。

ただそれは毎回毎回じゃなくてもいい。
人によって発揮しようと思えるタイミングは異なりますからね。

その機会があるかどうかが大切だと思っています。

それが僕が教育に携わる上で、社会に伝えていきたいメッセージです。


もしもこれから子どもが何かに挑戦しようと思っているなら


こんな問いを投げかけてみてください。
視点を切り替える魔法の問いです。

「その挑戦をすることで自分にどんな成長があると思う?」

そう問いかけるだけで、大人が子どもの体験をフラットに見えるようになるかと思います。

そして仮にその挑戦に失敗したとしても、子どもたちはこの問いに返ってこれる。それだけじゃなく、大人もこの問いに返ってこれるのではと思います。

勿論、子どもの年齢や状態によって問い方は変わることでしょうし、すぐに答えは出てこないかもしれません。

それでも、大人の見方が変わるだけで、子どもたちには主体性が生まれていきます。いや、子どもたちの主体性を取り戻すことができるのではと思っています。

あ、でも
こう言わせたいみたいな気持ちがあると
きっと伝わってしまうかもしれませんw

そのあたりのバランスと距離感が難しいですよね。
僕も日々頭を悩ませ中です。

それでも、子どもたちが、たとえ成功しても、失敗しても、挑戦すること自体で一回りも二回りも自分を成長させることができるのだと考えられるようになると嬉しいですよね。

ただ、何事も少しずつ。

久しぶりに書いて、まとまりがなくなってしまいましたが、今日はこのあたりで。

こんな想いをこれからも発信し続けていければと思います。

曽雌

株式会社EDUCAMP
https://noasobikids.com/


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