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教育とコーチング~子どものコーチングをする上で大切な4つのこと②~

こんにちは、EDUCAMPの曽雌竜太です。

僕の名前、初対面の方と出会ったときに絶対正しく読まれないんですよ。まず苗字。これで「そし」と読みます。まずここで躓きます。

そして、次の罠が名前です。普通に読むと「りゅうた」ですよね。でも違うんです。これで「りょうた」と読みます。

ね。絶対正しく読まれないですよね。難しい壁を越えたと思った先に、引っ掛けが待っているという、巧みな罠。

病院なんかの待合室で名前を呼ばれるときに、「そがりゅうたさ~ん」なんて呼ばれることもしばしば。もはや訂正するのも面倒になり、笑顔で「は~い」と答えられるぐらいになっています。

えっへん。


いやはや、そんな話は置いておいて。今日は昨日に引き続き子どものコーチングをする上で大切なことを書いていきます。

主に小学生から中学生ぐらいの子どもたちにコーチングをする機会がある方には参考になるのではないでしょうか。

僕は名古屋で子どもたち向けの様々な冒険体験をプロデュースしています。

身近な公園でできる野外活動や、7泊8日の無人島学校。5泊6日かけて熱田神宮から伊勢神宮まで歩いくトライウォークなど。

そして冒険をした子どもたちに、体験を体験のまま終わらせずその後の生活に生かしてほしいという思いから、一人一人コーチングを実施していっているんですね。

その中で今のところ感じていることをまとめてみました。

対象は小学校2年生~中学生が多いです。


子どもたちとコーチングをする上で大切な4つの視点


① 具体的な体験や経験をもとに考えていくこと

② 子どもたちと言葉の目線を合わせること

③ 大人の「ものさし」で達成度を考えない

④ はじめの一歩を自分で決めること


前半の①と②はこちらのブログからお読みください。


今日はその続き。③と④です。

③ 大人の「ものさし」で達成度を考えない


これはついついやってしまいがちな視点かなと思います。

大人の方が子どもたちよりも経験がある分

「こうしたら上手くいくのに」
「それならこの方がやりやすいのに」

と話を聴きながらついつい口を出したくなってしまうんですよね。

難しいのが、そのすべてが純粋な親切心から生まれていることです。

その子が頑張りたいと思っていることをサポートしたいと思って「もっとこうしたらいいんじゃない?」と口を出してしまう。

その上で、「だったらこれもやってみたら?」と、ついつい上乗せをしたくなってしまうんです。

そうしているうちに、あれもこれもどんどん増やしてしまう。

気づいたときには、子どもたちのやる気はどこ吹く風。

「あなたが頑張りたいって言ったことでしょ!どうして真剣にやろうとしないの!?」とついつい怒ってしまい、泣きながら取り組んでいる子どもたち。

こんな場面想像できそうじゃないですか?

僕も子どもたちと関わるうえで何度も何度も失敗してきた道です(笑)

その後、大変な後悔がおそってくるんですよね。

ああ、やってしまった・・・と。


その原因は、子どもたちの取り組みを大人のものさしで見ようとしてしまっていること、つまり子どもと大人の視点のズレにあるんじゃないかなと思うんです。

このズレが解消されない限り、どれだけ「子どもの自己肯定感を育む声かけ方」みたいな本を読んでも、ネットで「子どものやる気を育む声かけ」みたいな記事を読んでも、中々うまくいかず何度も後悔の繰り返し。


これって多分、声掛けの仕方というよりも、、、


例えば、子どもの勉強を見ていたとします。

大人にとって無意識のうちに、「勉強」って最低これぐらいはしないと「勉強」したうちに入らないよな・・・

みたいな無意識の固定概念みたいなものがあると思うんです。

だいたいは自分自身の経験から。私は昔、勉強ってこれぐらいやっていた。だから勉強ってここまでやらないと、勉強したことにならない、みたいなことです。

多くの場合、人は自分の経験を通して基準をもっています。そして、自分が経験をしてきた分野であればあるほど、その基準は強いように思います。

だからこそ、子どもたちとズレが生じてしまうんだと思います。

勉強って、基本多くの大人にとっては経験してきたことですもんね。

それ以外でも、スポーツでも、縄跳びでも、なんでも同じです。

子どもの中で「頑張った!」と思える基準と、大人が「頑張った!」と思える基準が違うんです。

だからまずは、この「ものさし」を合わせないと、中々話がかみ合わないんですね。

それがないと、子ども自身は頑張った!と思える行動に対しても、大人が満足できずに「もっとやらないと!」とついつい口を出してしまう。

その結果、子どもたちにとっては「ああ、僕の頑張りって認めてもらえないんだな・・・」と、逆に頑張る気持ちが減っていってしまうことに。

だからこそ、初めに子どもたちとものさしを合わせることが大切になっていくと思うんです。

あれ?

なんだかコーチングの話というより、子育て論みたいになってしまいました笑


まあ、全部共通するってことですね!笑

あくまで、子どもたち自身がどこまで頑張りたいのか、どこまで頑張れば満足なのか。まずはここを大切にしましょうということです。

それをちゃんと確認した上で、もう少し上を提案するのは全然アリだと思います。

ただ、あくまでやるかどうかを決めるのは子ども自身。そんな関係ができると、自分で考えながら行動していけることに繋がるかもしれませんね。


④ はじめの一歩を自分で決めること


上の話と大きくつながりますが、ものさしを合わせたらまずは一歩目を考えることです。

子どもたちは大人と違って、逆算をしながら全てを計画して、、、みたいなことはまだ難しい場合が多いと思います。

だからこそ、一歩目って凄く肝心なんですね。

一歩目が踏み出せると、その後の行動が考えやすくなります。

反対に一歩目で躓くと、一気に気持ちが下がってしまうことも。

これは大人でも同じかもしれませんね。

だからこそ、一歩目は100%達成できる!ぐらいの場所に設定してみると良いと思います。

「まずどこから始めてみようか?」

だいたい子どもたちはこの問いかけにちょっと無茶なことを返してきます。

お手伝いを頑張りたいという子にこの問いかけをすると

「毎日やってみたい!」と返してくる子が多いです。

ここでそのまま、よし!いいね!やってみよう!となると、その後の多くが、「時間がなくてできなかった」となってしまいます。

つまり、一歩目で躓くことになってしまうんですね。

だからこそ、「それは何%ぐらい達成できそう?」とか、「想像してみて。一週間の中の何日ぐらいなら実際にできそう?」とか、ある程度具体的に問いかけあげるとよいと思います。

そうすることで
「ん~。一週間の中だったら4日ぐらいかな~」と具体的な行動イメージに結びついていくんです。

そのうえで
「だったら、この一週間で100%、絶対にできそうだな!と思えるのは何日ぐらいだと思う?」と問いかけてみます。

そうすると
「絶対だと、、、2日ぐらいかな?」
「おお!いいじゃん。2日は絶対できそうなんだ」
「うん。2日だったらいける」
「よし。それならまずはそこをやってみるのはどうかな?」
「やってみる!」
「いい意気込みだね!まずは何から始めたらいい?」
「お母さんに何をしたらいいか聞いてみる」
「おお、具体的!」
みたいな感じで、実際にいつやるのか、どんなふうにやるのか、どんどん話が具体的になっていきます。

そうすることで、次のコーチングで、もしも達成できなかったとしても、何はできて、何はできなかったのか、子どもたち自身も考えやすくなっていくんです。

もしもこれが一歩目を大きくしてしまいすぎると、できたかできなかったか、0か100になってしまい、中々考えにくくなってしまうんですね。

このあたりも、子どもたちと「ものさし」を合わせていくことに繋がるかもしれませんね。


今日はここまで。
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ありがとうございました~


曽雌

株式会社EDUCAMP
https://noasobikids.com/





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