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教育とコーチング~子どものコーチングをする上で大切な4つのこと①~

こんにちは、EDUCAMPの曽雌です。

名古屋で様々な冒険プログラム、野外教室、探究教室を運営しています。

大きな冒険プログラムでは、7泊8日の無人島プログラムや、5泊6日の熱田神宮から伊勢神宮までの138㎞ウォークプログラムなどがあります。

やっている内容としては、割と大きな冒険プログラムであったり、野外活動がメインのように捉えられるのですが、それよりも重要視しているのは、子どもたちとのコミュニケーションであったり、グループやチームの作り方であったりと、人と人との関わり合いなんですね。

そして冒険プログラムの中で、最も重要な部分が、参加をする子どもたちに実施をする事後コーチングです。

7泊8日の無人島への挑戦や138㎞を歩く挑戦をした子どもたちに対して

挑戦を通して何を学ぶか。
そこから何を身に着けるか。
その後にどう生かしてくか。

を子どもたち自身が考える機会を作るという視点で、一人一人コーチングをしていっています。

僕が実際に子どもたちにコーチングをする上で、大切だと思ったことを3つ書いていきたいと思います。

ここでいう子どもたちとは、主に小中学生ぐらいをイメージしています。

高校生ぐらいになってくると、もう少しイメージは変わってくるかなと思います。


子どもたちとコーチングをする上で大切な4つの視点


①具体的な体験や経験をもとに考えていくこと

大人と違って、抽象的なことを考えることが難しい子います。

なのでいきなり「1年後どうなっていたい?」と聞かれても中々イメージがわきにくいです。

サッカー選手の本田圭佑さんの有名の卒業文集のように、最初から具体的に自分の頑張りたいことや、なりたい姿がイメージできている子にとっては問題ないですが、そうでない場合の方が多いかと思います。

そんなときには、身近な体験や、具体的な取り組みを通じて考えていくと考えやすくなっていきます。

最近楽しいと感じた出来事
頑張りたいと思った出来事
悔しいと思った出来事

こんな風に具体的な出来事をベースに話をし始めると考えやすくなると思います。

そのうえで、「今の自分にとって解決してみたいこと」や、「できるようになりたいこと」を見つけることへ繋げていきます。

そのため、実際に子どもたちと体験や出来事を共有した上で、コーチングをしていくことがかなり効果的だと思います。

「あのときのあの場面で、あんなことを言っていたけど、あのときはどんなふうに考えていたの?」

こんな風に、実際の体験を通じて具体的に問いかけることができるからです。

そうすることで子どもたちも自分事として考えることができます。

そして、少しずつ抽象的な問いについても考えられるようになっていく。

そういう意味でも体験活動とコーチングの掛け算はかなり効果的なのではと思っています。

僕は野外活動や探究学習として実践をしていますが、スポーツや習い事の指導者など、子どもの体験を伴う学びを創り出す人たちにとってはかなり重要なのではと思います。

そうすれば、体験を体験で終わらせず、ふりかえりから学びに繋げるまでの視点をもてるようになっていきますね。

②子どもたちと言葉の目線を合わせること

二つ目は子どもたちと目線を合わせることです。

最近はオンラインが主流になってきたので、今回は物理的な目線は割愛します。

ここでいう目線とは、大きく「言葉の使い方」を指します。

まずは言葉の使い方についてです。

大人にとって分かりやすい言葉でも、子どもたちの目線からしたら分かりにくい言葉や、イメージがしにくい言葉ってあるのではと思います。

もしくは、きっとこういうことを言わないといけないよな、、、みたいなイメージを含んだ言葉。

例えば「将来の夢」という言葉もその一つ。
これって、「将来あなたがつきたい職業は?」という意味を含んでいます。同時に「夢って持っていないといけないよね」や「こういうことを言わないといけないよね」みたいな無意識の制限みたいな感覚が生まれてしまうのではと思います。

そうなると、子どもたち自身が思うかどうかではなく、大人にとって受け入れてもらえるかどうか、の視点に無意識に切り替わってしまうような気がしています。

勿論、すでに自分の夢を持ち、具体的に考えている子にとっては、良いと思います。ただ、「将来の夢は?」って小さいころから何度も何度も使い古されているじゃないですか。

だからこそ安易に使うのではなく、「やってみたいこと」や「頑張ってみたいこと」「なってみたい姿」のように、今の子どもたちでもイメージがしやすい言葉で問いかけることが大事なのではと思います。

それと同時に「目標は?」という言葉も考え物ですね。

コーチングをする上で「目標を立てる」という言葉は、かなり肝になっていきます。

ただ、子どもたちにとって「目標」という言葉は、かなり固いイメージあるように思います。

安易に目標は?と聞いても、形式的で、それなりのものを立てること、が目標になってしまうんですね。

大人になってくると、目標という言葉は日常の中で使う親しみのある言葉になっていきます。

でも、子どもたちにとって、日々の生活の中で目標を意識し続けることってそれほど多くないのではと思うんです。

だから、頭の中で考えるときにワンテンポ、タイムラグが発生してしまう。

「ええっと、目標って、ああ頑張りたいことか。頑張りたいことの中で、次までにできた方がいいことか、、、」

みたいなイメージです。

年齢が上がってきて、言葉の意味と思考が合致してくれば問題ないのですが、まだ言葉の意味と思考が合致しにくいときは注意が必要だと思います。

それよりも
「次までに力をいれたいことは?」
「特に頑張りたいことは?」
「どこまでできたら嬉しい?」

のように、子どもたちがすぐにイメージできる言葉で問いかけてあげることが大切だと思います。

こんな小さな工夫ですが、積み重ねていくことで大きな変化につながっていきます。

本日はここまで。
長くなってしまったので、残りの二つは明日書きますね!

言い方や言い回しを工夫することよりも、どうしてその伝え方が必要なのかという子どもたちを見る視点が大切になっていきますね。

参考になれば幸いです。
本日もありがとうございました!

明日は、残りの二つについて書いていきます。
ぜひ明日もご覧くださいませ~

③大人が考える達成度で考えない

④はじめの一歩を自分で決めること


曽雌

株式会社EDUCAMP
https://noasobikids.com/





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