4.入院するまで~救急外来受診~

Saturday

正午過ぎに総合病院の救急外来へ到着。
待合室はそこまで混んではいないが、どうやら今日は救急担当日らしく、救急車もドクターヘリもひっきりなしにやってくる。
なんだか申し訳なくなってきた。
やっぱり週明けまで我慢するべきやったかな。
すぐにトリアージ室へ呼ばれ、看護師さんの問診を受ける。
問診の途中でDr.登場。
完全に私より年下。
イケメンDr.。
しかもすごく優しい。
看護師さんに使われてる感満載やけど。
なんだかいろんな意味で緊張してきた。笑

丁寧に問診、触診、紫斑の観察・・・
採血まで自ら採ってくれる。
すごく上手。
尿検査に関してはトイレの前で待っていてくれる。
これはさすがに恥ずかしいからやめてほしかった。
それからCT検査。
もちろんずっと一緒に来てくれる。
別に怖がったりしているわけでもないのに、
CT中もずっとスピーカー越しに励まされる。
もはやポジションがわからない。
本当に救急外来のDr.なのか。
付き添いの人なのか。
はたまた応援団なのか。
私にかかりっきりで、Dr.のことが逆に心配になってきた。

一通りの検査が終わり、検査結果が出る15時過ぎまで待合室で待つ。
やっと呼ばれて診察室に入ると、
先ほどのイケメンDr.だけではなく
ベテランっぽい内科Dr.と婦人科Dr.がいた。

検査結果を聞くと、
脱水状態であること。
腹水が溜まっていること。
腸炎を起こしていて腸がカナリ腫れていること。
血尿が出ていること。

予想以上に私の体内は大変な事になっていた。
更に、CTで婦人科的にもちょっと心配なことがあるから内診すると伝えられた。
めっちゃ怖い。
もうこの結果だけでお腹一杯やのに、
これ以上病名いらん。

結局その後、内診したが婦人科としては様子見で大丈夫とのことだった。
病名が増えなくて本当に良かった。
すごく安心した。

そして、
ベテラン内科Dr.「今日は一旦帰れんこともないから帰っても大丈夫。月曜日の朝一に予約をいれたから、腎臓内科と皮膚科を受診するように。」

ベテラン内科Dr.「でも血便や発熱があれば、いつでもいいからすぐに来て。あとご飯もちょっと頑張ってみて、やっぱり食べれへんようなら来て。名前は救急外来の受付に伝えておくから。」
そう言われ一旦帰ることになった。

やっぱりこの時点で入院させてもらうべきだった。
本当は帰れるレベルじゃない。
すごく痛いし、ご飯も頑張っても食べられる状況ではない。
でも救急外来は忙しい。
私よりもっと重症な人がたくさんいるはず。
よし、今日と明日だけ頑張って我慢しよう。
我慢強さをこんなところで発揮してしまう私。
発揮する場所を完全に間違った。

帰宅後、大後悔。

Sunday

やっぱりご飯なんて食べられない。
水分ももう無理。
それどころか起き上がれない。
何も食べたり飲んだりしていないから、トイレにも昨日の尿検査から行っていない。
頭もボーッとする。
お腹が痛くてアルマジロのように丸くなる私。
脱水状態がひどく、口唇の皮が全部むけた。
この状態の私を見て、母はすぐに昨日の病院へ朝一で連れて行ってくれた。

結果、高度の脱水。
即入院。

すぐに点滴が開始され、痛み止めの点滴もしてもらった。
身体中に水分が行き渡っていくのが、すごくわかった。
点滴を開始して30分後には、痛みもスーッと消えていった。
ずっとお腹が痛くて、丸まって横向きにしか寝られなかったが、久しぶりに仰向けになることができた。

入院する病棟は内科病棟。
病名は、Iga血管炎疑い。
週明けに主治医が決定してから、今後の検査や治療を決めていくとのこと。

救急外来でそう聞かされ、とりあえず安心した。
ここにいれば、痛みが強くなってきたら痛み止めをしてもらえる。
ご飯も無理して食べなくていい。
食べられなければ、点滴をしてもらえばいい。
その安心感から、救急外来の寝返りなんてうてない細いベットの上で、数日ぶりにちょっとだけ休むことができた。

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