絵本紹介【へんなどうぶつみーつけた！ふしぎなふしぎなほにゅうるい】

へんなどうぶつみーつけた!―ふしぎなふしぎなほにゅうるい

　アルマジロにコウモリ、カンガルーにラクダ・・・・・地球には変な動物がいっぱい！その中でも一番変な動物、それは一体！？

【文字数・・・普通～多い】
【内容・・・・色々な哺乳類の特徴がわかる】

【コメント】
　地球上の様々な哺乳類の、それぞれの変わった特徴が少しずつ書いてあります。図鑑のようなものではなく、その動物独自の、子どもが興味を持ちそうなわかりやすい特徴を端的に説明してくれていて、たくさんの発見があります。

　最後に動物としての「人間」が紹介されるのですが、その「変な動物（＝人間）」の最大の特徴を、「無駄なことをする」と説明しているのはユーモアがあります。
　もちろん、その「無駄なこと」とは、野生動物から見た人間の、理解に苦しむ行動のことです。

　野生動物の行動は、すべて、生きるため、子孫を残すための行動です。彼らから見れば、人間がスポーツをしたり、芸術を愛したり、自分の死活問題と関係のないことをあれやこれやと考えたりするのは、無駄なことでしかありません。

　されど、それが進化の証明であり、文明の発展なのです。衣食住が当たり前のように満たされ、それを超えたものを追い求める。利便性やアート、娯楽・・・。生きること（生命維持）とは関係ないことに多大な時間と労力を費やす変な動物、人間。

　人間は地球上に数多いる動物の一種でしかないこと、しかしながら他の動物とは明らかに違う特徴を持っていて、その存在がとてつもなく大きなものであること。

　これは、とても大事なことで、子ども達にも何となくでいいから、知っておいてほしい、そう思いながら、こういう絵本を選んでいます。

このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。

　主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
　子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
（一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。）

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