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自由に過ごすなら、独身が一番【「選択的シングル」の時代】

私は独身でいることで寂しいと思ったり恥ずかしいと思ったことはほぼない。
まあたまに人肌が恋しくなることはあるけど、耐えられないほどじゃない。
街中でカップルがイチャイチャしているのを見かけたり、ラブラブをアピールしている人もいるけど、特になんとも思わないのでダメージは受けない。

逆にもっと見せつけてみろよ、と観察したくなる。
この彼氏はベッドの上でどんな顔をするんだろう、どんなプレイをするんだろう、って妄想がくすぐられる。
変態だって? 変態で結構。
ゲイは意外とそんな目で彼氏を見てるんだからね。
私だけかもしれないけど。


独身でいることは気楽だし楽しい。
昔の賢人も言っていたではないか。
美味しいワインと美味しい料理と親友が数人いれば人生は充実するって。
『「選択的シングル」の時代』という本をようやく読み終わって感じたのは、独身って社会的にはまだまだ理解が追いついてないけど、生きやすいんじゃないかってこと。
自分の時間を自分のために使い、何にどれだけ時間を使うかは自由だし、することやること自分で決められる。
付き合う人だって自分で選択できる。

結婚していたとしたら自分の好きなようにはなかなか行かない場合も多いだろう。
パートナーの意向も伺わなきゃいけないし、自分よりも 2人の時間を優先するし、簡単に家を空けられないかもしれない。
結婚していたら浮気や不倫なんてもってのほか。
バレたら離婚や訴訟やなんやかやで身体的にも精神的にも消耗する。
自由や独立を愛する人ならば、結婚よりも独身の方が人生を謳歌できるだろう。


一昔前に『LIFE SHIFT』という分厚いながらも読みごたえのある本が流行った。
これから人類は人生 100年時代になりますよ、100歳まで生きることが当たり前になりますよ、親世代の人生設計は別の生き方を模索しないといけませんよ、というもの。
これかこれで別の記事が書けるほど濃いのだけど、「結婚」の視点から考えてみると、結婚して 50年以上も一人の人をずっと愛し続けられますか? ということ。

どんなに愛していたとしてもいつかは冷めるもの。
今でも数年で離婚するカップルが多い世界なのに、数十年も持つのか、と。
ほとんどの人は目移りするんじゃないだろうか。
どんなに愛していても一人の人とのセックスで満足できるのだろうか。
たまには違う人も味わってみたくなるんじゃなかろうか。
これは人格の問題ではなくて、動物的に無理なんじゃなないだろうか、と思うのだ。

その点独身だと、何人の人とセックスしようが問題なく、複数のセフレを作ることもできる。
頑固で融通の効かないパートナーや、怒りっぽくで退屈なパートナーの期限を気にしなくてもいい。
好きなときに旅行にも行けるし、気まぐれに引っ越ししてもいい。
友人と遊び回ってもいいし、コミュニティーに参加して交流を深めてもいい。
自分の時間を好きなように使うことができる独身は、メリットのほうが大きいと思うのだ。

『セックス・アンド・ザ・シティ』のように、恋愛に打ちひしがれても、親友に慰めてもらったり愚痴を言い合ったりして発散できる方が楽しいじゃないか。
美味しい料理を食べて語らい合う。
私はそういう友人がいないので羨ましいけれど、今は友人に時間を割くよりも自分のために時間を使いたい気持ちが大きいので、この結果はまあ仕方ない。
でも今後できればいいなと思っていたりする。


ちなみに人生 100年生きれるとしても、私はそんなに長く生きたくない。
ヨボヨボの老人になって自分で自分の世話ができなくなるくらいなら、50歳位でさっさと死んで、中東のイケメン男子に転生したいと思っている。
こんなことを言うと余計長生きするかもしれないけど。

社会の制度や世間の認識は、独身の人に対してまだまだ冷ややかだ。
独身だからこそ理不尽な扱いもあるだろう。
でも世界的に生涯独身でいることを選択する人、は確実に増えているようだ。
もっと独身を謳歌できるように、気軽さと身軽さを身につけていきたい。

2023 / 6 / 8

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