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どうして船口の最強の現代文をオススメしないのか

現代文で船口のゼロから読み解く最強の現代文は人気な参考書の一つだと思います。しかし昔の記事でも少し話しましたが、オススメはあまりさせてもらっていません。この理由について今回は書いていきたいと思います。


オススメしない理由

現代文にあまり時間をさけない学生が多いというのを考慮してか、一冊に内容をまとめようとしすぎており読み方、解き方どちらに関しても中途半端な物になってしまっています。解説を読んでいると予想される対象者のレベルと必要な解説量に差があるなと感じることが多々あります(この点がよく聞く解説が理解できないという症状の主な原因だと思われます)。例を挙げると最初の方にある抽象→具体の流れを意識して解くなどです。これを見て、多くの方はでは具体的にどうすればいいの?意識したけど何か問題でもと感じるのではないでしょうか。これでは使える知識に落とし込めてるとは言えません。
やはりこういった読み方、解き方に関する事は、何をどうすればいいかという具体的な作業まで落とし込めてる池上先生の短文から始める現代文読解の方が優れています。実際に池上先生の方を取り組んだ後、再度やってもらえるとこの解説はあの事をさしていたんだと気づく場面が多々あると思います。
そして理由説明問題が2パターンあるという解説も対象としている読者で、あの説明だけで理解できる方は少ないと思います。この理由説明問題の説明は同著者の最強の現代文記述トレーニングの方が優れており非常にわかりやすい物になっています。

こちらも同じように記述トレーニングをやった後に再度、最強の現代文に取り組んでもらうと解説が腑に落ちると思います。今述べたように対象者のレベルと解説にギャップがあるので、上手につかいこなすためには補助的に参考書を用いたり、指導者が必要な事もあったりして独学しずらいと感じたためオススメさせてもらってません。
こういった事もあり基礎的な読解の方法論を身につけるには、最強の現代文ではなく池上の短文から始める現代文読解を薦めさせてもらってます。

限定的にオススメできる利用者

現代文を読む際の頭の動かし方、傍線部の扱い方について学びたい人は、類書より優れているのでオススメです。それ以外の方は名前を挙げた他の参考書に取り組んでください。

今現在使っている方へ

今利用していて、いまいち解説が腑に落ちない方がいらっしゃれば、先程挙げた池上の短文から初める現代文読解と最強の現代文記述トレーニングに取り組んでもらえると解説の理解がスムーズにできると思います。
この記事を読んで、最強の現代文を使ってていいのかなと、不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、不安に思う必要はありません。実際、解説を読んでつまずかない方も一定数いますし、極論を言ってしまうと合格すればいいので、特定の参考書でないといけないということはないからです。問題が発生していないのであれば、そのまま使い倒してください。

読んでくださりありがとうございました。受験生の参考になれば幸いです。スキを押してもらえると励みになります。

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