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「中間目標」を持ち、「好き」を突き詰めることの大切さ~南林間中学校での特別授業レポート〜

こんにちは、No Company広報担当です。本日は、弊社代表の秋山が講師を担当した特別授業の様子をレポートでご紹介します。
2023年12月13日(火)、大和市立南林間中学校にて、“世の中の仕事を知る”という目的のもと、一年生を対象に実施された今回の授業。「自分はどんな仕事をしているのか」「なぜ社長になったのか」「自分を構成している経験や価値観はなにか」など、秋山からは、自身の体験談なども踏まえつつ、未来ある子どもたちに向けてのメッセージが送られました。

講師の紹介
株式会社No Company 代表取締役社長
秋山 真(あきやま しん)

2016年に新卒で博報堂グループのスパイスボックスに入社、2年間デジタルマーケティング・プロデューサーを経験。2018年に採用コミュニケーション事業を立ち上げ。2021年にNo Companyを28歳で設立し代表取締役に就任。博報堂グループで唯一の採用マーケティング支援会社として、独自のSNSデータベース「THINK for HR」を起点に、企業の採用活動における戦略立案や実行をサポート。

「広告マーケティング」や「社長」という仕事について

最初にアイスブレイクとして、秋山自身の活動や「広告マーケティング」、「社長」といった仕事について、学生が身近な事例と絡めてできるだけ分かりやすく解説しました。

秋山:皆さん、こんにちは。本日、授業を担当させていただく秋山真と申します。私はNo Companyという会社の代表取締役を務めています。この立場に就いてから2年が経ちます。具体的な業務内容は、広告・マーケティングを起点に企業の採用活動を支援することです。
まだ馴染みのない方もいるかもしれませんが、広告・マーケティングの仕事は、企業が製造した商品やサービスを広く知らせる役割を果たしています。例えば、皆さんも目にしたことがあるSNSやテレビCMなどを作るのも、広告・マーケティングのお仕事の一部です。一方で、採用活動とは企業が一緒に働く新たな人材を募集する活動のことを指します。私の会社では、広告・マーケティングの強みを活かして、企業が一緒に働く人を集める採用活動をサポートしています。
次に、「社長」という肩書を持つ私が具体的に何をしているのか、という疑問についてですが、皆さんがイメージする「社長」とはどのような存在でしょうか?(生徒たちから「偉い人」「お金を持ってる人」などの意見が挙がる)
それらのイメージは確かに存在します。私も若い頃は皆さんと同じように思っていました。しかし現実は、会社とは一緒に働く人々の役割分担から成るチームであり、その中で社長もまた一人の役割を持つメンバーです。もちろん、企業を代表するリーダーとして決断を下し、意思決定を行うこともあります。しかし、それはあくまでチームの一員としての役割の一つである、ということを理解していただければと思います。

なぜ、僕は「社長」になったのか。

続いて、自己紹介が終わったところで、これから本題に入ります。大谷翔平さんの事例を引用しながら、本日伝えたい重要なメッセージをお伝えする時間となりました。(読者の皆さんは秋山の学生時代のエピソードを知る貴重な機会にもなると思いますので、ぜひ読み進めてくださいね!)

秋山:実は今日、皆さんに伝えたいことはとてもシンプルです。それは、「人生の中間目標に向かって、好きなものや、好きなことを、とにかく突き詰めてほしい」ということです。その理由はこれから説明しますので、授業の終わりには、「なるほど」と思ってもらえると思います。

皆さん、大谷翔平さんは聞いたことがありますよね?
つい最近、エンゼルスからドジャースへの移籍が決まって、世界から大注目されているプロ野球選手です。その大谷さんは小学生の頃から「あなたの将来の夢はなんですか?」という質問に、「野球選手です」と書いているんですね。

参照元:https://www.news-postseven.com/archives/20230316_1850427.html/2

これはさっき話した中間目標というよりは、将来的にたどり着きたいゴールの話をしていると思うんですが、今日話したいのはその次のところです。ちょっと難しい言葉かもしれないけれど、これは大谷さんが高校一年生になった時に書いた、「マンダラチャート」と言われる図です。真ん中に「プロ野球選手になる」夢があり、その夢にたどり着くために何が必要なのかが整理して書かれています。マンダラチャートの特徴は、大きな目標だけでなく、中間目標やタスクも可視化される点です。これにより、具体的な行動が一目で理解しやすくなります。

実際のマンダラチャート
参照元:https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/02/02/gazo/G20130202005109500.html
花巻東高校時代に書いた大谷選手の“人生設計シート”
参照元:https://motiv.top/essay/otanishohei-4/

秋山:大谷選手の言葉、「人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ」は、夢(目標)が人生を形成するという考え方を示しています。これはまさに、今日皆さんに最も伝えたい「中間目標を目指す」テーマにつながるものです。ただ、将来の夢と言われても遠すぎてイメージしにくいですよね。僕も中学生の頃、社長になりたいと思っていませんでした。なぜ今、社長という立場に就くようになったのか、その過程のお話をできたらと思います。

秋山:まず、小学校から高校まで、僕はプロ野球選手になることを夢見て、ずっと野球を続けていました。ヤクルトスワローズという球団のジュニアチームで、日本一を経験したこともあります。とにかく、大好きな野球で一番になりたいと思って、野球漬けの毎日を送っていました。プロ野球選手になりたいという思いは、高校生になるまで変わることはなかったです。でも、高校3年生の夏が終わった頃、プロ野球選手になることを目指して野球を突き詰めてきたからこそ、違う気持ちも生まれるようになっていました。その中には、「もっと他のことにチャレンジしたほうが、自分の人生は豊かになるんじゃないか?」という気持ちもあったんです。

秋山:大学に入ると、当時流行していたストリートダンスに夢中になりました。勉強も頑張りましたが、大学生活のほとんどはダンスに費やしました。ダンスを始めてからしばらくすると、CMに出演したり、バックダンサーを務めたりしました。

そして迎えた就職活動。皆さんにとってこれは未来の話かもしれませんが、就職活動は初めて社会人と多く話すチャンスです。最終面接では、社長や経営陣と直接話すこともあります。僕は、会社のトップに立つ人たちと話すことがとても楽しかったです。彼らは知識も経験も豊富で、とてもカッコよく見えました。その頃から、「社長になり、会社を経営することが野球やダンス以上に面白いかもしれない」と感じていました。

そんな想いを抱えつつ、最初はサラリーマンとしてキャリアをスタートさせました。しかし、サラリーマン時代から、「こんな会社をつくりたい」とか、「こんなビジネスを展開したい」という夢がありました。その想いをイベントなどで発信し続ける中で、多くの人との繋がりを築きながら社長としてのキャリアの方向性が見えてきて。そうした経験を通して、2年前に掲げた「社長になりたい」という目標を達成することができました。

「好き」を突き詰めることが、自分の未来をつくっていく。

これまで、秋山の学生時代の野球、ダンス、就職活動などの経験について説明しましたが、「目標」とはどのように向き合えばいいのでしょうか?
秋山は、自身の興味や好きなことを追求することの重要性を強調し、どんな経験でも現在の自分を形成していくことにつながると説明しました。

秋山:ここで言いたいのは、野球であろうと、ダンスであろうと、就活であろうと、僕はその時々で興味のあったことや好きだったことを、とにかく突き詰めてきたということです。しかもそれらの経験は全て、今の自分を形作る価値観にもつながっています。例えば野球で言えば、「勝負で絶対に負けたくない」という思いが今でも強くありますし、ダンスで言えば、「自分なりの表現を持つこと」を今でもとても大切にしています。就活に関して言えば、「ビジネスの世界で生きるかっこいい大人になりたい」と強く思った経験でした。もちろん、これらはあくまでも一例ですが、その都度、自分の好きを突き詰めることが、どれだけ自分の未来を作っていくのかということを、皆さんに少しでも感じてもらえたらと思っています。言い換えるなら、野球も、ストリートダンスも、中途半端にやっていたら、きっと今、僕はここに立っていないはずです。

秋山:だからこそ、繰り返しになりますが、中間目標を持つことや、その目標を目指して好きを突き詰めることこそが、とても大事だということを僕は皆さんに強く伝えたいと思っています。それはきっと、将来的に、皆さんが仕事としてどんな職業を選ぶのかという話にもつながっていくはずです。なので、皆さんが「自分はどんな好きを突き詰めていこうか」ということを、少しでも考えるきっかけに、今日の授業がなってくれたらいいなと思っています。

ちなみに、途中で夢や目標が変わっても、僕は全然OKだと思っています。僕だって、野球、ストリートダンスと来て、結局今は全然違うことをしていますからね。人によっては、「それじゃあダメだよ」という人もいるかもしれませんけれど、経験や強みを掛け算することで、自分のスタイルが形成されることもあると思います。

仕事について言えば、今の時代は一つの会社に長く勤めることが当たり前ではなくなっています。皆さんが社会人になる頃には、一つの職業に留まらず、様々な職業を経験することが、今より一般的になるかもしれません。そのような状況でも強さを持つには、自分の好きなことを追求し、そこで得た知識や経験を活かして次の目標を設定できるかどうかが重要です。その能力があれば、皆さんの未来は必ず開かれるはずです。

まとめ

後半学生一人ひとりが自身の目標を考える機会として、個人ワークの時間も設けました。

「将来の夢は何ですか?」
「20歳までにどんな人になっていたいですか?」
「今一番好きなことは何ですか?」

上記のような質問に対して、学生たちが実際に考えていることを用紙に書き出しました。今一番好きなことは何ですか?については、”中学生のうちに突き詰めてみてほしい”という秋山なりのメッセージもありました。

授業の最後には、秋山への質疑応答の時間が設けられ、多くの学生が質問を投げかけました。秋山が個々の生徒の質問に丁寧に答える様子も。

授業で使用した実際のワークシート

「点と点が線になる」という言葉がありますが、社会人になると、過去のキャリアが現在の自分に与える影響を実感する瞬間がありますよね。しかし、学生時代にその言葉の深い意味を十分に理解できていなかったかもしれません。このレポートを通して、読者の皆さんにも目標や夢について考えるきっかけを提供できたら嬉しいです。そして、南林間中学校の生徒たちにとっても特別で意義深いものとなったのではないでしょうか。

働き方やキャリアの在り方が多様化する昨今、No Companyはこれからもこれからの時代の“働く”や“採用”に関する情報発信・支援を行っていきたいと考えています。

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