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FIRED目前だったとき気づいた人生の転機

最近流行りのFIRE(Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職))の話ではありません。
ボクにおきたFIREDの話です。そう、クビになりそうになった時の話です。

土日はマーケティングと離れた話をさせてもらいます。まー個人ブログなのでお許しください。

You’re fired!

外資系では「Fireされる」「Fireされた」と言います。”You’re fired”と受動態表現のため、日本語でも受け身で表現されます。

とはいえ、直接的に”You’re fired”と言われるのはよほど感情的にこじれている場合であり、通常の場合はもっと柔らかい婉曲的な表現が使われます。調べてみると、”I’m sorry, but we are going to have to let you go.”とかのようです。

ボクの場合は、”You can’t continue to work here”とかだったような気がします。正確には覚えていません。

実はFired、クビになったことは過去1度あります。
30代半ば、イケイケで最年少マネージャーだった時です。
この時はツラかったな~。自分がホントウに情けなくなりました。スピリチャルな本ばかり読んでましたw この話は、また別の機会にするとして、今日は、クビになりそうになった話です。

現在も勤務している会社で、当時の外国人社長からクビ宣告をされました。

社内で狂犬と陰口を叩かれるある部門トップのボクに対する、独善的なネガティブキャンペーンを鵜呑みにした社長が決定したことでした。

外資系ではよくあることであり、当時、会社では、クビ切りが頻繁に行われていたので、「いつか自分もなるかもしれない」という危機感がなかったわけでありません。が、自分がいざ宣告されると、二回目とはいえ、やはりダメージは大きいものでした。

ありふれた表現ですが、目の前が真っ暗になる感じだでした。約2年やめていたタバコも復活してしまいました(今はまたやめてます!)。

最適なアクションは?

とはいえ、ここで落ち込んで思考停止するわけにはいきません。養わなければならない家族もいます。現在のこの状況からとり得る方策を冷静に考えてみました。

クビの理由を説明してもらい、反論の余地があれば覆してもらう
まずは、言われなき誹謗中傷が原因であれば、反論の余地があるかもしれません。直接社長と仕事をすることはあまりなかったので、伝聞による間接評価の可能性が高いです。決定が覆る可能性もあります。

*当時のボクはAPAC(日本を含めたアジア大西洋)所属で、日本法人の社員ではありますが、日本関連業務は2割程度。日本法人の外国人社長とはあまり接する機会はありませんでした。

とはいえ、社員をクビにするという決定が伝えられた以上、SG(シンガポール)にいる直属の上司、人事も巻き込んで決定された内容でしょう。そのため、決定を覆すことは、なかなか容易ではないことは予想されます。

しかし、可能性がゼロではありません。
トライする価値はあります。するしかありません。

クビ宣告をされたことで憤りはあるし、不安もあります。しかし、短絡的に投げやりにならないことが重要だ、と自分を諌め、このアプローチをファーストチョイスにすることにしました。

*逆接表現だらけですねw それぐらい頭がぐっちゃぐちゃな中、冷静な判断と行動をしようと思ってました。

転職活動を開始する
この会社は転職7社目、入社してまだ3年、転職しようと思うと、スパンが少々早いことは否めません。しかし、求人があればなんとかなる可能性はあります。

とはいえ、転職は時期と運に依存するものです。この時期に、自分が”転職してもいいと思える”会社で、自分が志向するポジション(職責、職務)で求人募集をしているかが重要となります。なくても、とりあえず食べるために働かなくてはなりません。片っ端から転職エージェントにアポを入れ、現在の転職マーケットの状況、希望するポジションがあるかを確認することにしました。

SGの直属上司に泣きつく
他にも、SGの直属上司に泣きつくことも考えたのですが、ボクのクビを宣告するために、わざわざSGから日本に来ていました。

そう、冒頭に書いた英語は、彼からの言葉。最近態度もよそよそしく、ボクを絡めずに、日本法人社長とダイレクトに打ち合わせを行っていました。鈍感で察知できない自分が悪いのですが、彼は社長に完全に取り込まれています。お願いしたところで、「決めるのは日本法人社長だから」と言われるのが関の山です。この選択肢はないと考えたほうがいい、と判断しました。

”社長への言い訳(反論)”を最優先アプローチとしつつ、”転職活動”というワークアラウンド(workaround:問題が発生した際の応急措置)、2つのオプションしか見いだせないまま、社長面談に望むことになるのでした。

予想外な社長面談

社長との面談で、解雇理由、それに対するボクの反論を中心に30-60分ぐらい話し合いました。話の内容はよく覚えていませんが、結論は、

「マーケティングポジションはフリーズ*するので、辞めるかセールス(営業部)に異動するかだ」

*フリーズ(freezed:凍結、つまりその職種自体がなくなること)

とのこと。セールスに移れば、残れるチャンスはありそうです!
でも、条件付でした。

そのセールスは、ほとんどの営業マンが販売している主力製品ではなく、新規リリースをしようとしている製品。ローカライゼーション(現地語環境に適合させること、翻訳だけでなく、その他にも修正するところがある)が上手く進んでおらず、そのチームリーダーもちょっと前にクビになったばかり。そのポジションで営業をやれとのことでした。

もっというと、プロダクトマネージャーで製品ラウンチ(販売開始までの一連の活動)経験者であるボクに、営業も含めてやれ、ということでした。

プロダクトマネージャーとして、この新製品のプロジェクトには助っ人として参加してましたが、前のめりには参加してませんでした。そこがお気に召さなかったようです。

APACのプロダクトマネージャーの仕事はいいから、こっちの新製品プロジェクトを営業含めて全部やれ!とのことでした。

なーんだ、そんなことか、普通の有無を言わさぬ異動じゃん!
では、ありませんでした。

狂犬といわれるある部門トップのネガティブキャンペーンのせいで、ボクの能力も疑われています。なので、ダイレクトレポートライン(直属上司)となる外国人社長が、継続雇用すべきと認めるかの評価期間とする、とのことでした。

これはこれで少々屈辱的です。

が、背に腹は変えられません。先程の”社長への言い訳(反論)”オプションを”サバイバル”オプションと名称変更し、現在の会社で生き残るべく、真剣に働いたのでした。当然、セカンドオプションである”転職活動”も裏で実施してましたw

この新製品は結局、本社の意向で日本でのラウンチは見送りすることになりました。数カ月間、結構頑張ったので、それはそれでショックでしたが、日本島国営業所が何を言ったところで、本社の決定は覆りません。淡々と受け入れました。

さて、そうなると、ボクのポジション、会社での居場所が問題です。
ラウンチ準備はほぼ終了させ、正式GA(General Availability:製品が使えること)を待つだけぐらいの状況でした。あとは、セールスとして販売活動をすれば、売れなくても1年ぐらいは生き残ることができるだろう、と思っていた矢先のラウンチ見合わせです。

外国人社長に、ラウンチ見送りが正式決定か確認し、しばし残念な思いを語ったところで、本題です。ボクはどうなるか確認します。

この数カ月間よくやってくれたと思う。新製品はウラウンチできなかったが、ボクの働きは評価できる。自分のクビと伝えた評価は誤りだったようだ。そのため、継続雇用する。正式ポジションは今はないので、テンポラリーで(一時的に)、XX営業部に所属してもらいます。

とのこと。

サバイブできました!

まー、今の会社でのことと最初に説明するので、生き延びることができたことは想像ついたでしょうが、ヒヤヒヤの数ヶ月でした!

このとき気づいた人生の転機

はい、ここも想像つくと思うのですが、この経験を通して、「会社に金銭的に依存していては、またいつクビと言われるかわからない。副収入を得なければならない」と思うようになりました。

アフィリエイト
最初のウチはIT関連知識もあるので、ブログ書いてアフィリエイトだとかも考えました。

しかし、時間的にも知識的にも、大学生に勝てるか?という思いがよぎりました。自分のコアコンピタンス(独自資産)を活かせてないよね。ITだけでアフィリエイトって短絡的じゃない?と、1週間で気づきました。


勉強してなんとかなるものなのか?
前のめりにはなれませんでした。

不動産
調べてみると、銀行からお金を借りて、レバレッジ(テコの原理)を効かせ、物件を購入していくとあります。銀行からお金を借りれる資質があるかを見られるので、誰でもできるわけではなく、参入障壁はありそうです。少なくとも大学生よりは有利です。

昔、ロバートキヨサキがブームになった2000年初頭に、不動産の本読みましたが、全然ピント来ませんでした。まー当時はイケイケで、仕事も充実していたので、「ふーん、こんなのあるのね?」程度で深堀りもしませんでした。

自分にできるとも思えませんでしたし、やる必然性も見いだせませんでした。

今は違います。必然性があります。いつ、またクビと言われるかわかりません。クビになる可能性をリアルに感じます。

でも、自分にできるか、わかりません。

参入障壁が高いだけで、進むべきかは判断できないので、とりあえず勉強することにしました。

これが、ボクが不動産投資を始めたキッカケです。

他にディペンド(Depend:依存)し過ぎるリスクに気付いた瞬間でした。

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