どうか幸せが訪れますように.

多くの人はできれば苦労をせずに、幸せに生きたいと思っているのではないでしょうか。もちろんも僕もその一人です。

華の金曜日、僕は仕事がどうしても終わらなかったので近所のマックに行くことになった。
せっかくの金曜日なのにという少しばかりの不満とその日に終わらせなければいけないタスクを抱えマックに入店。

商品を受け取り、自分の座る席を見つけて無事に着席。金曜日夜のマックは人でいっぱいだった。
終わらせなければいけない仕事をテキパキとこなしていく。

今日は華金

作業に一区切りがつき、キーボードに打ち疲れた手を止めふと周囲を見渡してみると周りには仕事終わりのサラリーマンや学生が。その中で特に目についたのが仕事をしている人や資格勉強をしている人だった。

心の中で「みんなすごいなー」なんて、率直に思った。

だって今日は何を言おう、華の金曜日なのだ

せっかくの華金なんだから、
お家でNetflixをみてゴロゴロしたり、
テレビで金曜ロードショーを見たり、
好きな人とSEXをしたっていい。
アプリで会った子と終電ギリギリまで飲んでて、その流れでホテルに誘った結果見事に撃沈したっていいし、
コンビニで買ったパピコを半分こして美味しいねって言いながら深夜の散歩をしたっていいし、ちょっと良い値段のするホテルに泊まって
「#ホテルステイ」とインスタにアップしたっていいじゃないか。

とにかく何をしたって僕たちの自由だ、誰も文句は言わないだろう。

数多の選択肢の中で

様々な選択肢が用意されたこの現代社会で、いま、この瞬間にマクドナルドにいることがすごい、その選択が尊いのだ。

華金のマクドナルドで、自らのやるべきこと・やりたいことに打ち込んでいるその雄姿に感動を覚えた。

華金のマクドナルドにいる人たちと、残った仕事を片付けるため仕方なくマックに来た自分を照らし合わせたとき、どこか遠くない存在というか、他人に思えなくなった。彼ら・彼女との共通点といえば、華金の夜に冷房激強のマックにいることだけなのに。

みんな自分にストイックなのか、真面目なのか、叶えたい夢があるのか分からないけど、努力しているということは確かだなと。
しんどいことから逃げずに頑張れるのはもう一つの才能なのかもしれない。

今の社会に目を向けると、暗いテーマや危機感を募らせるトピックばかりだ。オワコンなんて言われている日本でもこうして頑張っている人がたくさんいるんだろうなと思うと何だか心が温かくなった。だから自分もこの場にいて仕事と向き合っていることも悪くないなんて思ったりして、心が少し穏やかになっていった。

華金のマックにいた人よ、どうか幸せになってくださいな。

彼ら、彼女らのこの先の道に幸あらんことを。