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  • 捨てられないモノ語り

    もう要らないけど、思い入れがあって捨てられない、めんどくさくて捨てられない「モノ」についてインタビュー。処分前の思い出に、記念写真も撮りおろし。断捨離を少しだけ後押しする愛着録です。(たまに捨てないこともあります)

最近の記事

余談だけど私はね… #捨てられないモノ語り 番外編

つっかちゃんインタビュー中の脱線ばなしを、ちょっぴりお見せします。 編集・写真:コムロマホ つっか(以下つ):逆にマホさんは捨てられないモノありますか? マホ(以下マ):私ね〜チケットの半券とか貯めちゃうんだよね。ライブとか美術館とかの。 つ:あ〜〜、いつから取ってあるんですか? マ:大学生の時からずっと。昔はね、そういうチラシとか旅行先でもらったパンフレットとかも、全部一つのファイルにまとめてたのよ。引越しのタイミングでチラシ系は処分したんだけど、チケットは捨てられなくて

    • 葵さんのチャリ #捨てられないモノ語り vol.3

      今回の語り手は、自転車を処分したいという葵さん。一人では億劫でなかなか捨てられなかったのだとか。入手してから一度も乗っていないというが、その訳とは。 聞き手:コムロマホ 撮影:ミネオハルキ コムロ(以下コ):いつから持ってたんですか? 葵さん(以下葵):今の家に引っ越した時だから…3年くらい前です!遠藤さんっていう、バイト時代からお世話になってる大工さんに引っ越し手伝ってもらって。チャリ欲しいって話をしたら、娘さんが使わなくなったのがあるって言われて、3000円で売ってもら

      • つっかちゃんのキッズ服 #捨てられないモノ語り vol.2

        捨てられないものだらけ!というつっかちゃん。子どもっぽいスタイルに憧れがあるそうで…。アルバイト先の三宿のカフェで話を聞きました。 聞き手:コムロマホ 撮影:ミネオハルキ つっか(以下つ):捨てられないモノ、本当にいっぱいあるんですけど、今日持って来たのはGAPKidsのベストです。買ったのは大学生の時。当時はGAPが世界一カッコイイと思ってました。 マホ(以下マ):好きなブランドはユニクロ、みたいな発言もあったよね。 つ:それくらいしかブランド知らなかったから(笑) 地元

        • ハヤカワのTシャツ #捨てられないモノ語り vol.1

          今回の語り手は、長らく愛用していたTシャツとジーパンを手放すことにしたハヤカワ。思い出を語るうちに、着るものへのこだわりが見えてきた。 聞き手:コムロマホ 撮影:ミネオハルキ コムロ(以下コ):これいつ買ったの? ハヤカワ(以下ハ):俺じゃなくて、父親が買ったんだよ。高校か…大学入ってからかな?お腹がパンパンで「着られへんかったわ~」っていうから貰った。 普段ジーパンをよく履くんだけど、上の色が強いと1枚でサマになるから気に入ってたね。素材が柔らかくて、ダルく着れるから寝間

        余談だけど私はね… #捨てられないモノ語り 番外編

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        • 捨てられないモノ語り
          4本

        記事

          金沢・兼六園へ

          先日初めて金沢を訪れた。目当てはほかにあったので、正直ついでのつもりだったのだが、せっかくなので兼六園を散歩してみた。 恥ずかしながら、頂いたパンフレットを見て、ここが江戸時代、加賀藩によってつくられた金沢城の庭であることを初めて知った。そしてその広大さにも初めて気づいた。しかも、池や橋、松はじめ様々な植物が割と所狭しと配置されている大変豪華な作りで、歩道も複雑に入り組んでいるようだ。これは、庭めぐり初心者の私には難しい。効率的に名所を回ることは諦めた(そもそもどこが見どころ

          金沢・兼六園へ

          Viva!Video! 久保田成子展をみて

          東京都現代美術館でひらかれていた「Viva!Video 久保田成子展」を観た。 現代美術にそれなりの興味はあり、開催地である美術館にも何度か足を運んだことはある。今回の久保田成子について、重要人物であるマルセル・デュシャンやナムジュン・パイクについて、またそもそもヴィデオアートについては何の知識も持ち合わせていないのだが、女性作家としての表現や生き方なんかに感じるものがあるのではないかと今回の展覧会に行くことにした。 ◇ヴィデオ作品をみて 冒頭、「Video is the

          Viva!Video! 久保田成子展をみて

          鎌ヶ谷冒険記vol.3

          かつて私がアルバイトしていたロックバー、アルカディア。亡くなった店主の面影を探して初めての墓参りに行くお話、後編です。 ---- 帰りは稲毛に寄り道した。マスターが学生時代に通っていたロックバー「フルハウス」があるのだ。伺うのは2回目だが、マスターの師匠とも言える存在、なんとなく緊張してしまう。 客のいない店内に、爆音でジェームス・テイラーが流れていた。カウンターの中にひとり、店主の高山さんがおり、前にも来てくれたよね?と声をかけられた。アルカディアの者ですと伝えると、真

          鎌ヶ谷冒険記vol.3

          鎌ヶ谷冒険記vol.2

          かつて私がアルバイトしていたロックバー、アルカディア。亡くなった店主の面影を探して初めての墓参りに行くまでのお話、中編です。 ---- 翌日、いざ鎌ヶ谷へ出発した。ちなみに妹さんの地図には新鎌ヶ谷駅が描かれていたが、お墓に近いのは鎌ヶ谷駅のようだった。錦糸町から総武線快速で船橋へ、そこから東武アーバンパークラインという路線に乗り換える。東武野田線ともいうのだろうか、あまり人は乗っておらず、座席の下にホコリが溜まっているのが見えて、普段乗る電車はそうか人が掃除をしているのだ

          鎌ヶ谷冒険記vol.2

          鎌ヶ谷冒険記vol.1

          かつて私がアルバイトしていたロックバー、アルカディア。亡くなった店主の面影を探して初めての墓参りに行くまでのお話です。 休業中のアルカディアの店内に明かりが灯された。その日はマスターの誕生日だった。生きていれば70歳。不老不死というか、いや老いてはいたのだけれど、いつまでも妖怪みたいにアルカディアにいるかのように思われたマスターは、去年の9月に亡くなった。数日のうちに火葬が済まされ、骨になり、そしてあっという間に四十九日が過ぎた。妹さんから届いたハガキよれば、千葉にある一家

          鎌ヶ谷冒険記vol.1