ナンバーナインが2021年に取り組んだプロジェクトを振り返る 【下半期】
皆さん、こんにちは。ナンバーナイン取締役CXOのころくです。
前回のnoteでは、2021年の上半期にナンバーナインが取り組んだプロジェクトについて振り返りました。
おかげさまで、先週最もスキを獲得した#漫画のnoteだとお達しがあり、何事も発信し続けることが大切だなぁと感じた次第です。
今回のnoteでは、7月以降の下半期を振り返っていきたいと思います。
2021年7〜9月のできごと
『さよなら、ハイスクール』ドラマ化決定!
デジタル配信サービス「ナンバーナイン」を通して配信する電子コミックス『さよなら、ハイスクール』が、阿部顕嵐主演でドラマ化されることを発表させていただきました。こちらは、デジタル配信サービスを始めた2018年7月からすでにお預けいただいていた森もり子さんの漫画です。
『原作版 左ききのエレン』の多角展開もそうですが、メディアミックスと言えばやはり出版社で発売する漫画しかされない印象が強い中で、漫画家さん個人がデジタル配信サービスを利用して発表した作品たちが映像化されたり舞台化されるということは、とてもすごいことだと思うのです。ナンバーナインでいうところのインディペンデント作家さんたちの活動の幅を広げてくれるという意味で、とてもいいニュースでした。
ドラマは、来春よりHuluで全4話が配信されます。みなさんもぜひ観てください。僕個人も写植をやったりしていたのでとても思い入れが強く、個人的にも配信が待ち遠しいです。
漫画家・小龍氏の漫画×クラウドファンディングプロジェクト成功
CAMPFIREさんと協業させていただいている漫画×クラウドファンディングプロジェクト。あろひろしさんのプロジェクトについで、昨年2本目の本プロジェクトは、『ニートくノ一となぜか同棲はじめました』で人気の小龍さんのプロジェクトでした。
こちらもあろさんに続いて、200万円の目標に対して485万円オーバーの達成。素晴らしいプロジェクトに関わることができてありがたい限りです。
これにて、ナンバーナインのクラウドファンディングプロジェクトは、提携開始から無敗の18本連続達成となりました。
エド・シーラン「Bad Habits」の日本版MVを池田ルイさんと制作
ナンバーナインの新しい取り組みとして、昨年より音楽制作プロダクションのMUSIC FOR MUSICとともに音楽×漫画の可能性を切り拓くプロジェクト「4b9」を始動しています。
その第一弾として発表させていただいたのが、なんとまさかの世界的ミュージシャンであるエド・シーラン氏のミュージックビデオ制作でした。
先んじて公開された本国版のMVと歌詞の世界観と漫画家・池田ルイさんの独自の世界観を融合させて生まれたMVは、シンプルなようで奥深い、何度も見返したくなる作品に仕上がりました。また一つ、ナンバーナインとしての仕事の幅が広がったと思えるプロジェクトでした。
電子コミックスの海賊版対策活動を行う一般社団法人ABJへの参加
漫画村の騒動が落ち着いたと思ったら次は漫画BANKが登場するなど、常にいたちごっこを繰り返す海賊版対策。ナンバーナインも電子コミックスの配信を行う以上、避けては通れない問題と向き合うべく、一般社団法人ABJさんに参加させていただくことになりました。
既存の大手出版社さんなど、漫画業界を作り上げてきた錚々たる企業さまに並び、微力ながらも貢献していきたいと思う所存でございます。
個人で稼ぐ漫画家養成プログラム「アクセルナイン」始動
発表後多くの漫画家さんからお問い合わせや反響をいただいた、ナンバーナインとしても肝いりの新プロジェクトが始動しました。
ナンバーナインが提供するデジタル配信サービスでは、TwitterをはじめとしたSNSで個人連載する作品を多数電子コミックスとして配信させていただいています。中には月に数百万の売上を見込む作家さんも登場するなど、インディペンデントで活動する作家さんたちの活躍を誰より間近で見てきました。
「商業活動以外の収入で生計を立てる」という選択肢が年々現実味を増す一方で、商業活動の道と比べるとまだまだSNSで漫画を描いて生計を立てるという選択肢を積極的に選ぶ漫画家さんが多いとは言えない状況です。
アクセルナインは、そんな状況に課題意識を持ち、「商業活動以外の道」も商業活動の道と同じように漫画家として生計を立てるための選択肢にすべく立ち上げたプロジェクトです。まだまだ志半ばのプロジェクトですが、もうじき第二期の募集も開始する予定ですので、その際はぜひ奮ってご応募ください。
2021年10〜12月のできごと
デジタル配信サービス「ナンバーナイン」の漫画家還元総額が3億円突破
2018年のサービス開始から、ありがたいことに順調に成長を続ける「ナンバーナイン」が、漫画家さんたちへの還元総額3億円を突破いたしました。
地道なお声がけから始まり、オンライン自動入稿システムの開発やコミティアへのブース出展など、コツコツとやってきたおかげもあり、1300名以上の作家さんが、2,234作品(5,534冊)をお預けいただけるまでになりました。
※2021年10月末時点の数値
最近は「漫画のデジタル配信と言えばナンバーナイン」というイメージが少しずつ定着してきているのではないかと実感できるようになってきましたが、まだまだ道半ば。今後も一人でも多くの漫画家さんの作品を電子コミックスとして配信し、売上を最大化させられるよう尽力していきたいと思います。
メディアのDXを推進するINCLUSIVEの資本傘下入り
この資本傘下入りは、2021年のナンバーナインにとっての大きな出来事の一つでした。メディアのDXと聞くとピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、INCLUSIVEは数十のWebメディア運営に携わっていたり、地方テレビ局のDX推進も手掛けていたりするため、漫画というコンテンツを活用する余地もたくさんあります。
そして、約1億円の資金調達。来る2022年のWEBTOON元年に向けた体制強化、そして引き続きデジタル配信サービス強化を行います。
資本傘下には入りますが、INCLUSIVEとのシナジーを生み出し、よりスピード感を持って「すべての漫画を、すべての人に。」というMission実現に邁進することは変わりませんので、引き続きナンバーナインをよろしくお願いいたします。
「漫画家ミライ会議」2年連続開催!
漫画家さん向けオンライントークイベント「漫画家ミライ会議」を、2021年も開催いたしました。2年連続での開催となりましたが、2020年の開催から、登壇者の方々も(若林稔弥さんを除いて)ガラリと代わり、バラエティ豊かなセッションをご用意できたんじゃないかなと思います。
ありがたいことに5月にはコミティアさんの方で「漫画家ミライ会議出張版」を開催させていただくことに。まだ中身は考えられていませんが、楽しんでいただけるようなものにしたいと思います。
漫画家さんに寄り添ったイベントとして、年末といえば「漫画家ミライ会議」だね。そんな風に言われるように育てていきたいと思います。
【採用拡大中】新しいチャレンジは、積極的に
当然これら以外にも様々なプロジェクトが裏側で走っているのですが、とにかくやりたいことに対して人が足りません。
ナンバーナインでは、現在Wantedlyさんを中心に様々なポジションで求人を行っております。少しでも弊社に興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご応募いただけますと幸いです。