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ナンバーナインが2021年に取り組んだプロジェクトを振り返る 【上半期編】

皆さま、新年明けましておめでとうございます。ナンバーナイン取締役のころくです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ナンバーナインも1月5日より年始の業務を開始し、役員陣は2017年の創業以来続けている神田明神への参拝を行いました。引き続き変化の激しい漫画業界の荒波を乗り越えるべく褌を締め直そうと、決意も新たに精進してまいります。

スタートアップの良いところは常に前を見てものすごいスピードでプロジェクトに取り組み大きく成長するところですが、良くも悪くも振り返ることをあまりしない印象があります。事実として、ナンバーナインもどちらかというと今の取り組みや今後どう戦っていくかを考えることは得意ですが、これまでやってきたことを振り返ることはあまり得意ではありませんでした。

そこで、せっかく新年という区切りの機会なので、ナンバーナインが2021年にやったことを振り返り、2022年も沢山の挑戦をするべく新たなスタートを切りたいと思います。

まずは上半期を振り返ってみましょう。

2021年1-3月のできごと

オフィス移転

まず一発目は、僕が書いたnoteです。リモートワークが推奨され、オフィスを解約する企業さんも出てきている中で、「オフィスの機能って、特にスタートアップにとって大事やん?」ということをつらつらと書いております。(まぁ、ここから一年も経たないうちに新たなオフィスへ移転するのですが、それについてはまた別のnoteで書いてみようと思います)

現在採用活動を行っていますが、面談でお会いする方からもこのnoteを読んでくださった方がいたりして、発信することの大切さを改めて思い知りました。今年はコンスタントに発信していけるよう頑張っていきます。

漫画編集部門・マネジメント部門の立ち上げ

ナンバーナインの新たな事業として、コンテンツ事業部を立ち上げ漫画編集やマネジメントも行っていくと発表いたしました。

ゼロからの立ち上げということもありさまざまなHARD THINGSはありましたが、それらを乗り越え2021年に漫画編集チームが立ち上げた漫画の本数は10本近くにのぼり、マネジメントチームは8名の漫画家さんを担当させていただくまでに成長しています。

KADOKAWAさんとの提携

新年一発目のプレスリリースは、KADOKAWAさんとの協業についてのお知らせでした。すごく簡潔に話すと、デジタルをフィールドに活動するナンバーナインが制作・お預かりする電子コミックスを、メディアミックスの雄であるKADOKAWAさんが紙の単行本として出版するという取り組みが始まりました。

弊社が行うデジタル配信サービス「ナンバーナイン」は基本的に漫画家さんが持つ漫画の電子書籍化・配信・販促をワンストップで行うのですが、紙単行本化までは行っていませんでした。しかし、お会いする漫画家さんからの紙単行本化に関するご要望などを踏まえて今回の提携が実現しました。

累計3億円超の資金調達達成

あくまで累計なので、このタイミングで3億円超の調達を行ったわけではありませんが、いい区切りとして発表させていただきました。こちらのリリースは、どちらかというと投資家や業界関係者の方々からの反響が多くありました。

ここで調達・借り入れした資金は、デジタル配信サービスの強化やオリジナル漫画制作などに投資しています。

新條まゆ過去作品配信&新連載スタート

90年代の女の子たちから圧倒的支持を得ていた『快感フレーズ』でおなじみ新條まゆさんとのお取り組みが始まりました。代表作の『快感フレーズ』ほか多くの過去作品をデジタル配信サービス「ナンバーナイン」経由で配信させていただくことから始まり、さらには新たに完全オリジナル漫画の制作までご一緒させていただくことに。

連載中の漫画『虹色の女神は龍を抱く』については、新條さんの体調が優れず現在お休みしておりますが、ゆっくりながらもしっかりと前に進んでおりますので連載再開を楽しみにお待ちいただければと……。

2021年4-6月のできごと

ゴマブックスさんと提携。出版社のデジタル配信サービス「ナンバーナイン」利用が増える

『新装版 CUFFS 傷だらけの地図』や『Dr.コトー診療所 愛蔵版』などの配信を行うゴマブックスさんにお声がけいただき、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」の提供をさせていただきました。

デジタル配信サービスは、基本的には漫画家さん個人のご利用がほとんどの割合を占めているのですが、最近ではゴマブックスさんや「マンガ図書館Z」を運営するJコミックテラスさん、オフィス漫さんといった漫画の出版や配信を行う企業さまのご利用も増えてきています。

漫画家・あろひろし氏の漫画×クラウドファンディングプロジェクト成功

CAMPFIREさんと協業させていただいている漫画×クラウドファンディングプロジェクト。久しぶりの開催は、未完の名作『雲界の旅人』の著者であるあろひろしさんのプロジェクトでした。

弊社の方で企画・ディレクション・ページ制作などを行い、700万円オーバー(支援者1112人!!)と目標金額を大幅に超える成果を上げることに。これで、ナンバーナインのクラウドファンディングプロジェクトは、提携開始から無敗の17本連続達成となりました。

日南デジタル漫画ラボの第二オフィス誕生

おかげさまで毎月多くの漫画をお預かりし、漫画家さんへの還元額も少しずつではありますが多くお戻しできるようになってきたデジタル配信サービス。この成長を支える縁の下の力持ちが、宮崎県日南市に拠点を構える日南デジタル漫画ラボ(通称: 日南ラボ)です。

そんな日南ラボが、事業拡大に伴い第二オフィスにまで拡張されました。こうして拠点が増えていくことは嬉しいことで、会社の成長を感じられるだけでなく、日南市の雇用創出の一助となり、新たな漫画好きの仲間と働くことができることにも喜びを感じています。

大人気御礼!『原作版 左ききのエレン』のアパレル展開、展示会をお手伝い

こちらはナンバーナイン主体のプロジェクトではありませんが、弊社が『原作版 左ききのエレン』のデジタル配信を行ったりマネジメントを担当させていただいている漫画家・かっぴーさんの取り組みを少しお手伝いさせていただいています。

「AK5 新月」のお披露目を帝国ホテルでの展示会で行うなど、話題の作り方が流石かっぴーさんだなぁといつも感心しきりです。クリエイティブコレクティブ『UNTRACE』の取り組みも好調のようで、今後もその底知れないクリエイティビティでワクワクするプロジェクトを発表していただきたいですね。

オリジナル漫画『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』がNFT販売を発表

最近のビジネス界で話題の絶えないテーマ「NFT」。実は、半年前にナンバーナインも取り組みを開始しています。漫画家・根田啓史さんはナンバーナインのオリジナル漫画制作プロジェクトの立ち上げ初期にお声がけして参画していただいた方でもあります。

NFTの件もそうですし、新しい取り組みや技術に抵抗なく参入できるって非常に稀有なスキルだなと、根田さんとお話ししていて感じます。成功するか失敗するかわからないことに対して、仮に失敗したとしても自分の責任として考えられるマインドセットは、正解が分からない今の時代に大切ですね。

全社員研修「トレキャン2021」をオンラインで開催

ナンバーナインは、上述したとおり東京と宮崎の二拠点で事業を運営しています。そのため、年に一度全社員が顔を合わせてコミュニケーションを取れる研修を一昨年より実施しています。

2020年は東京の社員全員で日南デジタル漫画ラボへ行き、全員で電子書籍制作の研修を行ったり、会社の歴史を売上や社員数、プロダクトのKPIなどの推移を時系列にさかのぼりながら振り返る「ヒストリーマップ」というワークショップを実施したり、大変に盛り上がりました。

2021年は、残念ながらコロナ禍ということもあり初のオンライン開催。全員で会社の制度を考えたり、漫画制作に挑戦したりと、充実した時間を過ごすことができました。今年はリアルな場で集まれるようにしたいですね。

新しいチャレンジは、積極的に

とりあえず上半期は、10の取り組みを上げてみました。こうして振り返ると、結構色んなプロジェクトをやっているなと感じますね。

それと同時に、「挑戦に失敗なし」という会社のカルチャーも根付いてきているのかなと思える振り返りでした。

下半期に関してはまた次のnoteでお知らせしますので、このnoteはひとまずこちらでお開きとなります。

【採用拡大中】新しいチャレンジは、積極的に

当然これら以外にも様々なプロジェクトが裏側で走っているのですが、とにかくやりたいことに対して人が足りません。

ナンバーナインでは、現在Wantedlyさんを中心に様々なポジションで求人を行っております。少しでも弊社に興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご応募いただけますと幸いです。

執筆:ころく@ナンバーナイン取締役CXO


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