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「瀬戸内HOT広島プロジェクト」で対話型鑑賞会を実施しました。

10/2、香川県・塩飽諸島の一つ、讃岐広島で開催中の展覧会「瀬戸内HOT広島プロジェクト」にて対話型鑑賞会を実施しました。

経緯


塩飽の島々では毎年夏に美大生を招いてのレジデンス「HOTサンダルプロジェクト」を実施しています。
今回、対話型鑑賞を実施したお二人の作家さんも学生時代「HOTサンダルプロジェクト」に参加生。大学卒業後、島に移住し作家活動をされています。(しわぺでもお世話になっています!)
私も元参加生として何か力になれないだろうか…と思い今回の企画を提案し、実施させてもらえる事になりました。

というわけで今回は作家としてでなく、完全にファシリテーターとしての立ち回り。作家のお二人(実施中は後ろから見守っていただきました)はもちろん、参加者される方々も対話型鑑賞会は初めてという状況。美術館とも異なる空間での展示だったので、私もドキドキでした。


そして当日


前半は田嶋里菜さんの作品。元「とびらプロジェクト」仲間の中田さんにもご協力いただき、2グループで実施しました。
展示作品は絵本の原画でもあります。展示会場は元小学校!外光と合わさっても素敵です。
後半の斉藤茉莉さん。尾上邸(おのえてい)という宿泊できるお屋敷内での鑑賞会。
繊細に描かれた屏風と、本物と張り子の石(!)によるインスタレーション作品。実物をご覧になってほしい!

私の杞憂は何のその!両者の素敵な作品を前にすると、参加者の想像は膨らみ、たくさんの意見や感想が飛び交いました。進行していた私まで思わず楽しく、前半後半合わせてあっという間の2時間でした。


お二人の作品は島の自然・風土がモチーフにもなっています。参加者の中には島民の方もいらして、今回の対話型鑑賞は作品を通じて島の魅力を再発見する機会になっていた様子だったのも非常に印象的でした。大げさでなく、新しい角度でのアートによる地方創生の可能性を感じます。
瀬戸内芸術祭でも対話型鑑賞会はやっていないそうなので、いずれ導入されたらいいですね〜)

私は再び東京に戻りましたが、今回の企画を経て「HOTサンダル」や島との新たな関わりが増えそうな予感です(その時は作家としても関わるかもしれません!)。東京と香川の離島という真逆の環境にいる点を活かして、相互作用が生まれるとよいなと思います。
(ここまでの写真は島移住者の石塚麻衣さんに撮影していただきました!)


展示は11月6日(日)まで。土日祝のみですが、一部展示は平日もご覧いただけるそうです。詳しくは⇩


おまけ

今回の展示に合わせて、私が昔描いて寄贈した絵や、紙芝居の原画とも飾ってもらっています。もし立ち寄られる際は合わせてご覧下さい。

島のお墓を描いた絵。横幅2m以上あって結構でかいです。
紙芝居の原画。島の民話を元に描きました。


紙芝居の登場人物(悪役)を島民の方がぬいぐるみに!フェリーの待合所にいます。

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