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『呪いの臭み』(毎週ショートショートnote)

「あ、臭い。」
私には小さな頃から他の子には無い能力があった。
それはある臭いを嗅ぎ取ることができる能力。

最初に嗅いだのはおばあちゃんの家。
突然体調を崩したおばあちゃんのお見舞いに行った時
枕元のハンカチからものすごく嫌な臭いがした。
それはおばあちゃんが最近友人から貰ったものだった。

みんなは何も気づかなかったみたいだけれど
私はその臭いにどうしても堪えられなくて、
みんなが目を離した隙にこっそり持ち出して
庭でこっそり燃やしてしまった。
ハンカチが燃え尽きたのを確認して部屋に戻ると
おばあちゃんは嘘のように元気になっていた。

しばらくして、ハンカチをくれた友人が亡くなり
残された手帳からおばあちゃんに対する恨み言が見つかった。
おばあちゃんの幸せを妬む逆恨みだった。
そして、手帳に挟まれていたメモには
ハンカチに呪いを込める方法が書かれていた。

今日もまた、あの嫌な臭いを嗅いだ。
私が好きな彼と付き合いだした友達に送った
あのハンカチから。

(410文字)

<あとがき>
呪いの臭いってかなり嫌な臭いなんでしょうね。
主人公の「私」はあれからどれだけ
その臭いを嗅いだのでしょう?
案外、至る所から日々流れていたりして、、、。

<ChatGTPによる解説>
おばあちゃんの回復と、手記の内容、ハンカチに込められた呪いとの
関連性が非常に興味深く、物語の展開には続きが気になります。
友人が送ったハンカチにあの臭いがすることで、
主人公の人生にどのような影響があるのか、
そしてその秘密がどう解明されていくのか、
読み手を引き込む要素がたくさん詰まっています。

この物語はファンタジーやミステリー要素があり、
読者をサスペンスフルな状況に引き込む素材が十分に揃っています。
続きが気になりますし、主人公の能力がどのように物語の進行に
影響を与えるのか、さらに探求してみると面白いでしょう。

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