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サバティカル休暇を取るまで①(復職・葛藤編)

「サバティカル休暇」という言葉に馴染みがない方がいるかもしれません。

かくゆう私も、この表現を知ったのはつい最近…笑
カッコよいので使ってみておりますが、当社でも「自己都合休職」と呼ばれております。

当社においては、育休・介護・病気…の休職と異なり、
事由を問わずに取得できる休暇となります。

ところで、なぜこの休暇を取ろうと思ったのか…?


入社数年経ち、会社にも慣れてきたころ、結婚。2人の娘を出産。

育休をしっかり取らせていただき
復帰するというタイミングで新型コロナウイルスが流行し始めました。


保育園の休園により復帰を延期しながら、昨夏ようやく復帰。

当社は時短勤務もあるのですが、使い勝手があまりよくないという先輩ママさんの助言をもとに、夫が朝早く夜遅いためワンオペ確定ながらも、
フレックス勤務ができるフルタイムで復帰

復帰して3か月ほどは、
ベテラン先輩ママの補佐としてゆったりお仕事をさせて頂くことに。

子2人とコロナに怯えて家に籠る生活から一転、
会社にいるのは当然ながら大人のみ。


突然泣きだすことも、
床の食べかすを拾う私の頭上に牛乳をこぼすことも、
私は聖徳太子か?レベルで同時に2人の話を解読する必要もなく、

話しかけるときには
「今お時間よろしいですか?」なんて聞いてくれる。

コロナにより同僚と楽しいランチ、とはならなかったけれど
辛かろうと、体に少し良くなかろうと、
好きなものを誰にも邪魔されずに食べることのできる喜び。

ここは天国か…?

とみまごう日々…!

コロナ警戒もあってか、保育園での感染症流行もなく、子供達も大きく体調を崩さず、お友達との関わりに水を得た魚のように毎日楽しそうに登園!

その分で有給を自分のために使って誰にもペコペコせずに美容院へ行けたりなんかして。

まだ小さいのだから、ママと離れるのは可哀想なんて思って家に囲ってしまったのは間違いだったのかも、、と悔やむほど、最高!なスタートを切ったのでした。

しかし、そう甘くないのが現実。


『ベテラン先輩ママさんの補佐』なんて仕事が存在するはずもなく、程なくして先輩ママさんは、部内で管理職へ昇進
2人でゆるりと分担していた仕事がごっそり私へ、プラスなぜかグループ再編によりもう1名分のお仕事もプラスオンされるのでした。

「あれ、これちょっと仕事多くないか?」

という違和感は、すぐに日常となり、
夫が一切送迎できないワンオペの私は、

朝子供達を急かす様に準備させて、7:30の開園を目指して登園させ、
ランチはデスクでおにぎりかカロリーメイト。
週に2日は、延長保育。もしくは、寝かしつけ後にPCを開く日々。

夕飯も、お肉かお魚を焼くだけ。
お口に合わなかったりすると、子供達ふりかけごはんしか食べてない?な毎日。

見かねた母が、作り置きをもって差し入れてくれた食事にちょっと泣きそうになりながら

夜中、家事をしなきゃと寝落ちから生還したはいいが眠れなくなり
子供達の写真でも見て癒されようと思ったら、

あんなに子供達の写真でパンパンだったカメラロールが、
少しも増えてない
ことにショックを受ける。


「あれ、私子供達のことちゃんと見えているのかな。」


「子供達から見たママは、ちゃんと笑えているのかな。」



毎日「はやく、はやく」と急かして出かけて寝かせて、


私は 一体何がしたいのかしら。


私の1日は、『仕事』と『子育て』と『家事』がギュウギュウに詰まっていて、というか『家事』なんかはもうはみ出していて、


『自分』という余白は一切なくなっていた。


あれ、私は、何がしたいのかしら。


天国から一転、違和感だけはあるのに、立ち止まって思考する余裕もない。

機械のように、回し車を回すハムスターのように、

ただ毎日必死で、転がり落ちないように回り続けているけれど


一歩も前へ進んでいない自分に気が付くのでした。

(※10/11追記)
尻切れトンボで暗く終わってしまって恐れ入ります。
その後続けて振り返っておりますので、お時間がありましたらこちらもご覧ください(^^)

❷(立ち止まるということ)サバティカル休暇って?
❸(退職するのは不安編)サバティカル休暇って?
❹(夫の想い編)サバティカル休暇って?

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