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【#わたしの本棚】私が二冊づつ持っている文庫作品

 読書好きのあるあるで、「お気に入りを二冊(以上)持つ」という習慣がありますよね。
 紛失や破損に備えて、スペアを持っておくということです。

 筆者にもそのようにしている作品がいくつかあるので、紹介したいと思います。
 筆者の場合、ハードカバーやムック本のサイズでは収納スペースに困るので、文庫本に限りますけれども。


さとしの青春』 大崎善生おおさき よしお著 

 藤原竜也主演でドラマ化され、のちに松山ケンイチ主演で映画化もされた、ノンフィクション小説の名作です。

 この作品は、知人にすすめて貸す(そして、返ってこない)ことを想定して予備を持っているようなものです。

 実際に知人に貸して返ってこなくなり、再度購入して予備を補充?したこともあります。

実際の筆者の蔵書(1)

邪馬台国やまたいこくはどこですか?』 鯨統一郎くじら とういちろう

 主人公と歴史学者の間の軽妙なトークバトルで読者を楽しませることに特徴がある、歴史エンターテインメントというジャンルの異色作です。表題作も含めて6つのテーマが入った短編集です。

 この作品は、現在一冊しかありません。当初二冊持っていたけれど、知人に貸したために一冊だけになってしまいました。

『1421 - 中国が新大陸を発見した年』 ギャヴィン・メンジーズ著 松本剛史訳

 この作品は、ジャンルとしては歴史ミステリーと言うべきか。

 著者は文筆歴が浅いためか、論理的な文章を読み慣れている読者は文章に違和感を感じるでしょう。
 (「オレだけが真実を知っているぞ!」という熱意のゴリ押しのような・・・)

 ただし、中世中国史の専門家たちが、本作品に触発されたことで真剣に研究してくれるかもしれない、そう期待したくなる作品です。

 この作品は、知人にすすめるというよりは、二冊めを買えるうちに買っておかないと、何か政治的な理由で今後増刷されなくなるような予感がしました。

実際の筆者の蔵書(2)

 実際、著者にはほかの著作もあるようですが、日本語版は出版されていなさそうですし・・・

・1421: The Year China Discovered the World(2002年)
 ・松本剛史訳 『1421:中国が新大陸を発見した年』(ソニー・マガジンズ、2003年)(本作品)
・1434: The Year a Magnificent Chinese Fleet Sailed to Italy and Ignited the Renaissance(2008年)
・The Lost Empire of Atlantis: History's Greatest Mystery Revealed(2011年)
・Who Discovered America?: The Untold Story of the Peopling of the Americas(2013年)

ギャヴィン・メンジーズ - Wikipedia

『オシムの言葉』 木村元彦きむら ゆきひこ

 筆者にとってかなり思い入れのある、ノンフィクション作品です。

 まず、2008年5月の発売と同時に2冊買いました。

 しかし筆者は、その2冊が「初版3刷」であることに気づきます。つまり売れ行きが良かったために増刷されたものということですね。

 最初に印刷されたものも欲しいなあ(特に意味はないがなんとなく)、と思っているとすぐに「初版1刷」を見つけたため、それも購入しました。これで3冊め。

 しかしここで終わりません。6年後の2014年、オシム氏の闘病を経て著者が追加取材した内容が追加された「増補改訂版」が出たのです。
 迷わず購入!

 つまり、4冊の「オシムの言葉」を持っていたことになります。

 しかしそのうち2冊は知人に貸して戻ってきていないため、現在は「初版1刷」と「増補改訂版」の2冊だけがあるという状態です。

実際の筆者の蔵書(3)
初版(左)と増補版(右)

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