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【就労継続B型日誌】2年2ヶ月ぶりの給料

今日、9月にB型事業所に通所した分の給料を受け取った。

制度的には「工賃」という名称だが、個人的には「給料」と呼んだ方が馴染み深い。


もともと、「障害者就労移行支援」を受けながら就職活動をする前(約2年前)は、大学の恩師のもとで週1回程度のバイトをさせてもらっていた(当時も体調が悪く、とても一般就労できる状況ではなかった)。

けれども、自分の住んでいる自治体は、2018年5月から突然、就労支援を受ける場合、短時間のバイトすら禁止にした。

理由は、「(少しでも)バイトができるなら、就労支援は必要ない」ため。

週1回の短時間なら働けることと、週5日フルタイムで働けることは全く異なる。そして、勤務を継続的・安定的にできるかどうかも、一般就労においては非常に重要だ。

だから何故、自治体は「超短時間の不安定な勤務」(当時の私の状態)と「フルタイムの安定的な勤務」(経済的自立に必要な状態)をイコールで結んだのか、私には分からなかった。

さらに、バイトを禁止する代わりに、就労訓練手当のようなものが出るわけでもなかった。

結果、私は収入無しでこの2年間、就活をせざるを得なかった(生活は実家に頼った)。


そして、およそ2年後、私は就活の挫折(ダブルマイノリティに配慮可能な企業が見つからない)や、コロナ禍、うつ病自体の悪化などが重なり、もはや全く働けない状態になってしまった。

バイトが禁止されていなければ覚えていたであろう、「働く感覚」も「給与をもらえる喜び」も、すでに忘れ切っていた。

そして、B型事業所に移り、何とか得られた給料。

「自治体の理屈」によって、ずっと疎外されていた労働とその対価。


今の私は、嬉しくもあり、悲しくもあった。