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通帳記帳の苦い思い出

「ドコモコウザ」が大騒ぎになっている。

持っている携帯がドコモではなくとも、さらにはスマホを持っていなくとも、該当する銀行に口座を持っている限り誰でも標的になるという未曽有の銀行テロにさすがにしびれてしまい、手元の3通の通帳を記帳してきた。

さいわいドコモ口座からの引き落としは見当たらずホッと胸をなでおろしたのもつかの間、「1,100円」「1,440円」という用途の心当たりがない金額が毎月引き落とされていた。

アプリのプレミアムサービスだろうか。帰宅してからクレジットカードの履歴の確認に追われている。額こそ大きくないものの、通年で考えるとワンピースが買えそうな金額。どぶに捨てるわけにはいかない。


通帳記帳と言えば、いつも思い出す苦い出来事がある。

個人的に通帳を細かく記帳するタイプではなく、良くて年に一度ザザザザっと記帳していた。時には記帳可能な件数をオーバーし、「他〇〇件」と記載されることもあった。

そんな中、3年間ほど身に覚えのない「2,200円」が毎月毎月引き落とされていた。それも、ちょうど3年前に解約したはずのソフトバンクから。

なにかの間違いではとソフトバンクに問い合わせるが、電話口ではコールセンター接続までに相当待たされた挙句、個人情報の観点から詳細をほとんど教えてもらえず役に立たなかった。やむなく店舗に出向いたところ、「スマホ契約時に抱き合わせで契約したフォトタブレットの利用料金」だという。そういえば、スマホで撮影した最新の写真をクラウドでタブレットに表示させることができるサービスがあったとかなかったとか、記憶の隅にはあるがいかんせんソフトバンクを契約したのはかれこれ10年以上も前の話。私は10年間ずっと、はじめの一時的な割引のために毎月2,000円弱のタブレット使用料を支払ってきたということになるのだろう。

ソフトバンクを解約したときに、紐づいていた関連サービスはすべて解約したはずだがと聞くと、なんとこのタブレットはスマホの電話番号とは別の080から始まる独立した電話番号が割り振られていた。つまり、解約しようとすると、スマホの電話番号の解約に加えて、タブレットの電話番号も解約しないといけなかったのだ。私はソフトバンクに2つぶんの番号を持っていたということを、ソフトバンク解約から3年経った後に通帳の記帳を機に気が付いたのである。

そもそもソフトバンクを解約するに至った理由も、店舗での対応があまりに酷いことに腹を立て、当時3万円ほどの高すぎる違約金を支払って解約した。解約するときまでも店頭の係員は半笑いで「本当に払うんですか?3万円もしますよ?あと半年待てばどうのこうの」とへらへらと伝えてきたことを今書きながら再び思い出してイライラとしている。

契約時にきちんと話を聞いていない私も悪いのだが、いかんせん契約した当時私は高校生。私にも分かる、できる、と思っていたあの当時を恨みたい。

今でも不思議なのだが、「タブレットって貸し出しでしたか?手元にないし、覚えもないのですが」と伝えると「タブレットの返却はないです」と。婚約したばかりで他に手続きが山ほどあった私は、それ以上の詳細を聞く気になれず速やかに解約してショップを後にしたのだが、時間に少しゆとりのできた今、ようやく「あのタブレットとはなんだったのだろう」と振り返る。


実は、その際にもうひとつわかったのが漫画アプリからも毎月1,000円の引き落としがあった。ソフトバンクを解約したので連動してアプリ系もすべて解約かと思いきや、漫画アプリの引き落としをクレジットカードにしていたため、スマホ不在のまま毎月引き落とされていた。3年間で3万円強になる。自分の管理の甘さを嘆いた。


こういった体験をしておきながら、今回記帳して再び2件ほど覚えのない毎月の引き落としがあることが気になる。クレジットカードの明細と合わせて一度金銭管理を見直そうと思った今日だった。

書いていたら再びショップ店員の不躾な対応を思い出してイラっとしている。今日は少しでも早く寝よう。おやすみなさい。

2020/09/10 こさい たろ

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