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コートジボワール 〜セヌフォ族の神秘〜

2024年12月14日から22日の8日間、コートジボワールを訪問しました。
バウレ族やセヌフォ族などのコートジボワールの民族文化に触れることができました。

乗合バス

旅の準備

Visaの取得

オンラインでE-visaを取得
②アビジャン空港到着後、E-visaの事務所で情報登録
(コートジボワール大使館に行く必要はなし)
空港到着後のE-visaの事務所は少しわかりにくく、私は先にパスポートコントロールの列に並んでしまい、時間をロスしました。事務所はパスポートコントロールの手前にあります。

航空券の取得

https://www.momondo.com/

カタール航空かエミレーツ航空がおすすめです。
私はカタール航空を利用しました。
(アビジャン→ドーハ→羽田、所要時間21時間)
往復28万円でした。

宿泊場所の予約

Booking.comやagodaで良さそうな宿を見つけ、その後Google mapや宿のHPから電話番号を特定し、whatsappメッセージで予約を入れるのが最も低価格なのでおすすめです。

E-simの購入

2024年12月現在、コートジボワール対応のE-simはネット速度がとても遅いです。多少手間ですが、空港到着後にsimカードを購入することをお勧めします。

アプリのダウンロード

交通系アプリとしては、Yangoが利用可能です。
事前にクレジットカードを登録し、現金決済ではなくクレカ決済にした方が、お釣りのやり取りなく便利です。

Toumodiの街角

旅行中の役立ち情報

マラリア対策

朝と晩は熱帯性マラリアを持つ蚊があちこちに現れますので、ドラッグストアで蚊除けクリームを買いましょう。

買い物は交渉

土産物店中心に外国人には3倍の価格をふっかけてくるのがデフォルトなので、激しくバーゲンしましょう。
安い価格を提示して、相手が渋い顔をしたら、「もう買いません」と店を出るふりをすると値段を下げる場合がほとんどです。

移動は飛行機か車

私はアビジャンからコルホゴまで車(ドライバー付き8時間、10万円/5日間)、コルホゴからアビジャンまではエアーコートジボワールを使って飛行機で帰りました。(1時間、1.5万円)

パンケーキを揚げる少女

工芸品を買える場所

アビジャン

CAVA Centre Artisanal de la Ville d'Abidjan

アビジャンの中心地に数十件の民芸店が集まる。
質はOKだがコレクターが買うレベルのような珍品はない。

ヤムスクロ

Hotel President向かって右側の通りに朝9時からマスクの露天商が姿を表す。良いものもあるかもしれないが、とても高い。

グボミザンボ

絣の村。実際に絣を織っている様子が見られる。
相場は15,000 FCFA/枚。
織り手は全員男性だった。

ブアケ

マスク専門店が5軒並ぶ場所を発見。
価格と質、両方良い。

Sakassou

ブアケから車で20分。
素晴らしい陶器の村。土質も窯変が良い。
Katiolaの陶器も見に行ったが、こちらの方が良質に感じた。
3,000 fcfa~/piece

Kong

Dioulaの文化に興味があって、遠回りして訪問したが、マスクや工芸品はなかった。モスクは見る価値あり。

Fakaha Village

村で生産されている天然コットンの生地に絵付けをした織物。
1968年にはあのパブロピカソもここに投宿したとのこと。
色は草木染め。赤は赤いトウモロコシ(Le sorgho)から。

Koni Metalworkers

コルホゴ市内から車で30分。
2,000fcfa/personで鍛造過程を全て見せてくれる。一見の価値あり。

Niofoin

セヌフォ族の村の暮らしや建物を見学できる場所。
のはずが、システムが整っていない。また行ってみるとわかるが、とても保守的な雰囲気で観光客が歓迎されている感じはしない。
それでも、1,000fcfaを払えば写真の撮影はさせてもらえる。

Korhogo

何軒かマスク、木製スツールを売っている店はあった。
木製スツールはまだこの先大丈夫そうだが、マスクについては古いものはもうほとんど無い。

セヌフォ族の文化

コートジボワールには60以上の民族が存在すると言われている。それぞれの民族で習俗が多様であり、同国の民族文化を豊かにしている。

マスク

基本的にマスクは、葬送の儀礼に使うものである。
誰が亡くなったかによって、利用するマスクが異なる。

男性が亡くなった時に使うマスク
女性が亡くなった時に使うマスク
猟師が亡くなった時に使うマスク

ポロ

セヌフォ族では昔から大人になるための通過儀礼として、主に男性がポロという伝授の儀礼を経験する。これは7歳から28歳くらいを対象とするもので、数週間もしくは1ヶ月以上、村の外にある「秘密の森」に伝道師と一緒にこもり、工芸品の作り方、昔から伝わる知恵など様々なことを学ぶ。ポロを通過しないと、大人として認められない=公の場での発言が認められないのだ。それと同時にこの儀礼によってセヌフォ族の文化が確かに次の世代に伝えられているということもできる。

猟師が身につける洋服

工芸品

Tugubele
セヌフォ族の立像はTugubeleと呼ばれる。
Kpeliye
セヌフォ族の女性を表したマスクのこと。

その他

・1895年にキリスト教が到来する前、宗教は基本的にアニミズム。
・Koulango(コートジボワール北東部の民族)では、今も一夫多妻制が顕在。
・セヌフォ族の村には、Poro(通過儀礼)を終えた男性だけが利用する集会所がある。木材でできた集会所では重要なことを協議する一方、集会所に「耳」があると考え、毎年建て直す習慣がある。
・Poro
第一段階:男性と女性
第二段階:男性のみ
第三段階:男性と子供を産めなくなった女性

まとめ

セヌフォ族の文化がどれだけ残っているのか気になって訪問したコートジボワール・コルホゴ県。昔のマスクはやはり欧米諸国にごっそり持ってかれていたが、建築や習俗はまだしっかりと残っていた。

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